巷で良く聞かれるAIの中にはRPA化が含まれていることがございます。
DXを進めるに当たっては「①BIツールの導入」と同様に多くの事例でまずRPAを導入する企業が多かった昨今でした。
今では幅広い企業でRPAが導入されています。
RPAとは
Robotics Process Automationの略です。
PCのマウス操作で人が行っている作業をRPAツールにトレースさせて覚えこませ、指定した時間に自動で作業してもらえるツールです。
ツールも値段はまちまちですが、1人の1か月分の費用よりは安い印象です。
RPA化に適している業務
(1)ルール化が可能な業務(ex. 電話やメール等による定型回答)
(2)定期的に発生する反復業務(ex. 月末の請求書作成やバッチ処理)
(3)PCのみで完結する業務(ex. Excelを起動してのWebクロールでのデータ収集・分析)
人の脳みそを使わない、思考を伴わない、単純作業をRPAは行うことができます。
RPAツール導入のメリット
メリット①:人件費のカット
RPAは高スピードで、休憩なしに作業できます。さらに人をRPAに置き換えることで高い人件費のカットが可能となります。RPA1つで複数人分の作業も可能なため、コスパは高いものとなります。
メリット②:24時間365日の稼働が可能
ロボなので疲れ知らず、で眠ることもございません。36協定もございません。
常に動かし続けることができる、高稼働率ロボです。
メリット③:ミスの削減
人が介在するとどうしてもミスが増えます。ロボの場合は、システムに定めたルールで処理を行うため、ミスはほぼなくなります。
RPAツールのデメリット
デメリット①:例外処理
例外処理をきちんと埋め込めるかがRAP化に重要な点となります。
よくミスで見られた例として、PCのWindowsやアプリの更新が必要な際にポップアップが立ち上がります。
このポップアップ起動時に、RPAの処理が走っている場合、間違えてポップアップをクリックして処理を続けて、謝ったデータを取得していたミスを経験しました。
RPAツールを使うに必要な知識
ツールによる可能性もございますが、私の経験上はコード知識がなくても作成できるUI設計です。
必要となる”アクションボタン”をドラッグアンドドロップで画面の指定個所に持ってくると、裏側で自動でコードが生成されます。
ここで一番必要となる知識は設計図=”フローチャート”が書けるかです。
ロボに行わせるフローチャートを描いて、例外処理も記載して漏れのない設計を行うことが一番大切となります。
RPAツール①:Ui Path
私の経験上、大手IT企業の多くで導入されていました。
一番見かけたRPAツールです。
他の製品と大きく異なる点は、費用が安価なのかなという印象です。
RPAツール②:Automation Anywhere
例外処理が起きた場合は、その時点で強制的に処理を終了します。
PC1台に付き1ライセンスが必要な費用形態です。
RPAツール③:WinActor
NTTデータで開発されたRPAツールです。
2020年現在で国内シェアNo.1の記載をネットではよく見かけますが、外資コンサルの私の実績では、一度も取り扱った経験はございません(汗)
国内で開発されたパッケージのため、日本語でのサポート体制に優れている点が国内での導入が進んでいる大きな要因かと思います。
( 多分、NTTグループは強制的にこのRPAツールを使わないといけないため、取り合い実績は増えている印象です)