孤高の花Ⅵ

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小説

※⑻ 過去に掲載したものを、改正して再投稿。【短編集(シリーズ)より】



和美が

典子から

喫茶店に

呼ばれた日



金沢は深い雪だった…


辺り一面の

銀世界の中

白いバックスキンに

同色の

毛皮がついた

ブ‐ツを履き

優しい色合いの

毛糸の

ジャケットを着込み

和美は

車を

運転し

待ち合わせの

店に着いた。

約束の時間には

早過ぎたと

思ったが

店内には
もう典子がいた。


典子の

美しい

横顔は

やはり洋一

似ていた。


だが

洋一を

とすれば

典子は
…だろうか





フッと

そんな事を思いながら

和美は

典子に

笑顔で呼びかけ

席に座った。


「和美さん…兄(ニィ)の
本当に好きな人は誰か知ってる?」

余りにも

緒突な典子からの

問い掛けだった。

『え?!』
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