自動車情報:英国 自動車輸出 FTA問題と日系自動車メーカー

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今年1月末にEUを離脱した英国は、年内いっぱいは移行期間として、EU各国へ関税無しに、車の輸出ができる。しかし、自由貿易協定(FTA)がないまま12月31日に移行期間を終了した場合、関税は乗用車で10%、商用車で最大22%になるとのことで、このパーセンテージは、自動車会社の利益率(日系自動車メーカーはどこも1桁パーセント)を超える。

英国に工場を持つ日系自動車メーカーはトヨタ、ホンダ、日産だが、ホンダは2022年に工場を閉鎖する。残るトヨタ、日産は、もしFTAが結ばれなかった場合、車両価格UP対応は必須であり、欧州での競争力は落ちてしまう。コロナ禍との2重苦に苦しめられることになる。

日産はさらに、一番の株主であるルノーも今期赤字の予定であり、助けてもらえる立場にはなりえない。この3重苦の中、7月に発表した日産アリア、北米で発表した日産ローグ(日本ではエクストレイル)、新型ノートと出していくが、この新型に売れてもらわないと、会社の存続も厳しい。ぜひ素晴らしい新型車を出してもう一度返り咲いてほしい。
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