No. 14 新社会人のあなたへ

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コラム
こんにちは、中条です。
世間はGWの真っ只中ですが、私は相変わらず仕事をしております。

さて、4月に新社会人として働き始めた方は多くいらっしゃるかと思いますが、いかがでしょうか。
初任給も振り込まれたことと思います。

自分が希望した業界/職種でも、最初はとても辛くて大変です。仕事を覚えるには、とにかく時間がかかります。
私は、ほぼ新卒で都内の税理士事務所に入社したわけですが、入社から1ヶ月程度では何もできませんでした。できることと言えば、電話の一次対応、封筒に切手を貼る、宛名を書く、書類のファイリング、職場の清掃などです。

当時は自分の無能さに驚愕しました。こんな誰でもできそうなことしか任せてもらえないんだ、とショックを受けました。しかも、「もっと切手をまっすぐ貼ってよ」、「電話を受けるときは、相手の名前と要件をしっかり聞いて」と言われる始末でした。単純作業ですら満足こなせませんでしたね。

それでも、このままだと何もできない人間で終わってしまうと思い、その「誰でもできそうな仕事」を全力でやるようにしました。もちろん、どんなに気合いがあったって、ミスをするときにはミスをするものです。当然、注意を受けるわけですが、その注意をしっかりと聞いた上で、「なぜこの人はこんなことまで注意してくるのか」ということを考えるようになりましたね。

人によっては、八つ当たりのような感じで注意をしてくることもありますが、大多数の人は理由があって注意してくるわけです。それを理解することで、自分の作業の進め方というものを少しずつですが改善しました。こういうことを積み重ねると次第に新たな仕事を任せてもらえるものです。その後、税理士事務所で戦力として活躍するためには、「どんなに早くても5年は掛かる」と飲み会の場で、所長に言われて絶句してしまいましたが、仕事ってそういうもんなんですよね。

どんな仕事でも、1年や2年で覚えるって難しいんですよね。しかも、自分ができると思っていても、他の人からは「まだまだ足りない」と思われているケースもあるわけです。なので、長期的に目標を決めて突き進んでいきましょう。長期的に考えないと気持ちも下がってしまいます。

学生時代に勉強やスポーツで顕著な成果を上げてきた人は、「自分は特別。作業をもっと効率的にこなすために、やり方を変えてみよう」と考える人も多くいます。このマインドはとても大事です。否定はしません。ただ、もっと視野を広げるべきです。

なぜ今までこのやり方を続けてきたのか、最終的には何が目的か、なぜ誰も改善を言い出さないか、などを考えることが重要です。つまり、いましている作業を「何か理由がある」と思いながら進めることが重要です。とりあえず、一定期間は今までのやり方を尊重してみて、どうやれば改善できそうか考えてみましょう。

その上で、先輩や上司などに「●●をすれば改善できると思うのですが、どう思いますか」とフィードバックを求めてみてください。その改善策が見当外れだとしても、それを提案したことに大きな意味があります。先輩や上司の評価は間違いなく高まるでしょうし、信頼を獲得することで、新たな仕事を任せてもらえるチャンスにもなります。

いきなり「自分流」で作業を進めてしまうと、思わぬ落とし穴があるかもしれません。自分は効率的かと思っていても、業務の全体像を見たら二度手間になってしまったり、ミスが増えてしまうこともあります。広い視野をもって冷静に行動するようにしましょう。

それ以外にも、パワハラやセクハラ、希望部署への配属が叶わなかった、事前の説明と実際の待遇が異なる、など不満がある場合もあるかと思います。

「とりあえず3年は続けよう」という意見もありますが、自分を大事にしてほしいです。もう無理と感じるのなら、辞めてしまった方がいいです。精神的に病んでしまうと、そこから復活するのは大変です。もちろん、何となく嫌だからという理由で辞めるのであれば、それはその人に問題があるでしょうが、ハラスメントなどは相手や会社が悪いわけです。無理に続けることはありません。人生100年、残りの人生が圧倒的に長いので、こんなところで病むわけにはいきません。ちなみに、私は1日で退職した経験もあります。もちろん、自慢できるようなことではありませんが、後悔は全くありません。

続ける以上に辞めるということは難しいと思います。だからといって、ズルズルと続けて自分が壊れてしまったら、とても残念なことです。これだけは言えますが、必ず合う職場はあります。転職回数が多いと、どんどんキャリアが狭まるという意見もありますが、転職回数が10回程度であれば問題ありませんよ。転職なんてもう当たり前の時代です。そんなこと気にするよりも、合う職場を模索し続けた方がいいと思います。

しかもですね、20代であれば、どんなことにチャレンジしてもいいと心から思います。
例えば、営業してみたけど、やっぱり事務に挑戦。でもそれも向いていないので、看護師を目指す。
のような、大きなキャリアチェンジの選択肢もあるわけですよ。

4月に社会人となった方には、現状だけ見て悲観しないでほしいですね。
選択肢は山ほどあります。上を向いて歩みましょう。

こんなところで今日は終わりです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
中条
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