1最初の出産が米国だったこと

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こんにちは。

美佳による「寺子屋スクール」は縮めて「みかてら」です!
「みかてら」は
「嫁塾」(ココナラで公開中)
「母塾」(ココナラで公開準備中)
「妻塾」(未定)
「夢塾」(未定)
の4本立てですが、今回もこちら、ココナラブログで「母塾」を開催します。
全10回シリーズとなりますので、是非ご期待くださいね。

7300日(20年)の認知症義母との同居しつつ、3人の娘たちはティーンエイジャーになりつつあり、その家族との間で様々に気付いたことを「母塾」にまとめました。

では、開講しま~す!

双子は米国、三女は日本生まれ


私の場合、双子はアメリカで、下の娘は日本で出産しましたが、産前ケアから産後ケアまで、アメリカと日本だと全然違う、と思いました。
これは双子という多胎児と、1人ということも違うのですが、アメリカと日本という出産する国が違っているので、一概に比べられませんが、私の感覚での違いをお伝えできればいいかな、と思います。

双子はアメリカで生まれているので、SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)を持っていて、アメリカ国籍を自動的に取得しています。日本生まれの三女はそういう意味では、3人娘のうち彼女だけがアメリカ国籍を持っていないので、不公平な感じもしますが、地元で生まれ、小学校に同じ病院で生まれた誕生日が一日違いの幼馴染と一緒に居られるというのは三女だけです。

アメリカ家族旅行


アメリカから帰国したのが双子が0歳7か月の時。それで、「子供達がある程度大きくなったら家族でアメリカに行き、生まれた病院や家や街の様子を見せよう」と夫と話していました。

それで上の子が小学6年生の2019年夏に家族でアメリカに行ってきましたが、娘たちがアメリカ国籍があるので、"American Citizen"という通路を通っていけたので、パスポートコントロールが楽でした。

当たり前ですが、アメリカ国籍があると、日本国とアメリカ合衆国のパスポート2種類を取得します。双子の娘たちはアメリカで生まれ、日本には用事で出かけている(?)感じなのです。双子がアメリカに行くと「お帰り」という感じという、なんとも不思議な感じです。

アメリカ合衆国のパスポートはアメリカから帰国するときに作りましたが、子供用は5年間しか期間がないので、有効期限切れでしたが、赤坂のアメリカ大使館まで家族で行って取得しました。そのアメリカ合衆国のパスポートがあると当然VISAは要らないのに、頭が回らずに双子用のESTA(現在VISAの代わりの証書)もとってしまいました(汗)

米国の医療システム


私が出産したのは2006年。当時のアメリカと今では少し状況も違うと思いますが、その当時の時の私の記憶なので、少し現在と違っているかもしれませんが、2009年に日本で出産したときとはだいぶ感覚が違っていたので、少しまとめてみようと思いました。

アメリカでは、日本のような「国民皆保険」という制度はありません。オバマ元大統領が「オバマケア」というような方針を打ち出していましたが、結局今はまだそういう状態になっていないと思います。その頃からアメリカでは、”over the counter”という文化があって、薬品の販売店が、薬品の知識をもって、罹患している人の困っている内容を聞いて、正しい薬を選択して服用することで、病気が直るというようなことが言われ始めていました。

医療は非常に高価


そういう意味ではアメリカは日本の基準で見ると非常に不公平とも言えました。裕福な人は、医療費をかけられるから長生きできて、貧乏な人は食生活から脂分が多くて、病気になりやすく、病院は保険がないと非常に高額なので、病院にいけません。一例が救急車を呼んで何十万ドルという請求があったと知り合いが言っていました。救急車を呼んでも支払ができない人もいるらしく、医師から「救急車を呼んでいいか?」と聞かれたそうで、後から請求書が届いて、1回救急車を呼んで何十万ドルになると困りますよね。

出産も普通分娩だと一泊で退院してしまう人がいるそうです。でも病院の入院費が保険には入れない人は非常に高額なので、帝王切開でも三泊~四泊が通常といわれ、私も主治医に「いつまでいられる?入院を伸ばしても大丈夫?」と心配されたりしました。

私の場合は夫の会社の取り計らいで、「日本と同等の保険がついているサービス」に加入してもらったので、最低レベルが日本と同じレベルということで、アメリカではかなり高額サービスまで保険が効く保険に入っていたようでした。

それでも、1週間のベッド代だけで、かなり何十万円分(はっきりした金額は残っていないのですが)か支払った覚えがあります。

アメリカだと、保険会社と医療機関が審査をするので、請求書がだいぶ後になってから届きます。なので、私が日本に戻ってきた後、同じ住所に住んだ駐在員の人を通して請求書を受け取ったりしました。

保険システムと担当医の区分け


さて、保険のシステムが違うと同時に、病院のシステムも違いました。アメリカだと「かかりつけ医」という考え方があり、必要な専門医に複数かかります。なので、私は産科の女医さんの診療所にいって定期検査を受けて、彼女が定期検査の時に、必要だと感じると「甲状腺の専門医を紹介するから行ってみて」とか「血液検査を受けてきて」とか言われました。

新しい診療所を調べて、予約して、その予約時間に行って、受診して、というのが妊娠中に面倒に感じてきて、最後に「ここでその検査できないの?」といった時、その女医さんが「え、出来るけど、いいの?」みたいな感じでしたが、もう面倒になってやってもらった検査が、1年以上審査に時間がかかって、私たちの次の駐在員の人経由で請求書を受け取り、日本から国際電話をして聞いて、振り込んだ覚えがあります。

アメリカだと、医療機関と保険会社の審査が厳しくて、「この医師だとこの保険」というのが決まっているようで、そのため、主治医もいろいろな医療機関をそれぞれの検査ごとに紹介するということになる様でした。

日本では「国民皆保険」で「保険が効くのか?」「自費なのか?」だけを見れば良くてわかりやすいな~と思います。自分で調べないといけないところが多くて、よく電話していろいろなところに聞いていた覚えがあります。

妊婦ケア~出産のシステム


あと、産科のドクターの診療所で定期検査をうけ、臨月ごろにドクターと提携している病床がある大きな病院で出産する事になります。そのため、「下調べツアー」みたいなのもありました。私の場合住んでいた家から産科ドクターの診療所まで車で20分くらい、出産する病院までは車で5分くらい、という感じでした。でも本当に出産する時だけ出産する病院に行きました。

出産まで産科のドクターのところでは、ジェネラルチェックみたいな体重の増加や尿検査、簡単な超音波検査など簡単な診療だけで、超音波検査は別の病院に行っていました。その超音波検査は双子だったから受けることになったようなのですが、当時35歳で初産の私は日本では高齢出産と言われるような状態でしたが、アメリカでは超音波のドクターなどから「あなたはまだ若いわよ~」と言われてお国柄だと思いました(笑)

そして体重コントロールは何もなかったです。日本だと妊婦は体重が10キロ以内の増加にとどめるように言われます。これは妊娠中毒症予防のためと聞いていますが、アメリカでは何も言われなかったです。あまりにも何も言われないので、ドクターに聞いてみたら、「大丈夫よ~あなたは双子を育てないといけないのよ!もっと食べなさい」とか言われてました。結局、通常体重からプラス25キロで出産しました。

あと、日本だと双子サークルのママ友さん達に聞くと、普通分娩で双子出産をしている人も多いのですが、アメリカだと、なのかその女医さんは中東系のお医者様で当時5歳の男の子を育児中にもかかわらず、仕事もしてステキだな~と思いましたが、その女医さんは「あなたは双子を出産するのだから、帝王切開以外ダメ」と言われました。「絶対安全」が重視されるようですね。

さて、そんななにも規制のないアメリカで初産だったので、日本で三女出産の時に、妊娠3か月くらいで既に9キロくらい体重増加してしまい、看護師さんにあきれられてしまいました(笑)

米国での「鉄剤」に救われた


印象的なのが、妊婦は子供の分の血液や体自体を作り出すために、自分が接種する栄養分のほとんどを子供に渡すため、特に貧血になりやすいです。最初主治医に処方された鉄剤がとても気持ちが悪くなって、それを伝えると「いい薬ができたのよ」と言って処方してくれた鉄剤が全く気持ち悪くならず、有難かったです。

日本での出産の時は、「気持ち悪くならない鉄剤ありませんか?」と聞きましたが「ありません」と言われて終わりました。気持ち悪くなりながらその鉄剤を吞んだ覚えがあります。。。

分娩室と麻酔


出産の時、アメリカだと夫は手術室に入れました。看護師の人に「ビデオを回してもいいわよ!」と言われて、夫も焦りながらビデオを回してくれていまだに「俺、よくビデオ回せたな~」と子供達の姿を収めたビデオを見ながら、自画自賛しています。その時の局部麻酔が3種類の麻酔を脊椎から入れたのですが、全然体に負担がなかったです。

日本だと、手術室には私しか入れず、覚えているのは、出血が多かったようで1.2リットル出血しましたといわれ、意識を失っていたら、輸血されていたと思います。さすがに、一気に1リットル以上出血すると「意識が飛ぶ」と思いました。その時思ったのが「ここで意識が飛んでしまうと、私の退院が遅くなり、子供達に会うのが遅くなる、それはまずい」と思い、意識をとどめるのに苦心した覚えがあります。

ただ、そのあとの麻酔からの覚醒がひどくて、すごく高い熱がでたような覚えがあります。夜中に目覚めたのですが、体が熱かったのを思い出しますが、もしかしたらそれは夢だったのかもしれないです。その次の日には熱がなかったので。変な感覚だったということだけは記憶しています。

愛国精神の双子たち?


予定日を大幅に前倒しし、破水してしまって出産となったのですが、7月4日が誕生日になり、病院スタッフみんなに”They are patriots!”(「2人とも愛国者だね!」)と言われました。

夜、子供達をナースステーションに預けて、ホッとしているとバージニア州の病院4階の病室でしたが、お隣ワシントンDCの花火が上がっているのが見えたのが印象的でした。「独立記念日か~」独立心の強い子になるのでしょうか??
花火.jpg

今、双子の二人とも不登校になっていて、独立心が強いのかよくわかりませんが、見守っていきたいと思います。ちなみに不登校ですがかなり元気です。やりたいことが見つかっているようで、良かったです。

病室にSSNのカードが届いたときはなんだか変な感じでした。「我が家の子達はアメリカ人か~!」というような寂しいような、嬉しいような感じです。アメリカ国籍をとらせたいとわざわざアメリカで出産するという人もいると聞いたことがありますが、私の場合は「たまたま頂いたSSN」でした。

米国での不妊治療


実は私は不妊症の治療をしていました。日本でも不妊治療をしていましたが、子供を授からず、アメリカに行く前から、自分が住む場所の近辺で治療院がないかインターネットで探しました。現地に行ってから、現地の英語クラスに3か月参加してから、その治療院の予約をし、日本でうまくいかなかったこと、自分が受けたい治療方法などを英文で手紙にしたためて、夫を連れて(?)初診を受けた覚えがあります。

2005年当時、アメリカでも約10%のカップルは不妊症と言われていましたが、そのインド系アメリカ人ドクターは非常に優秀且つ実績のある方でした。私の思いを理解して下さり、複数の検査後に「体外受精」という選択肢を出してくれました。つまり、最短最速で子供を授かるような選択肢を提示してくれたわけで、しかも私の場合、その最初の体外受精で双子を授かるということになりました。

今でも忘れられないのが、ドクターの言葉です。「今ここで、僕なら人工妊娠中絶できるよ。それは法律順守内でことを納められる。アメリカでも双子を育てるのに躊躇するカップルは多い。どうする?」そんな言葉でした。でも私は「2人とも産み育てます」と答えて、その言葉にドクターも安心したようでした。そして、産科の女性医師を紹介してくれました。本当に色々な方の気遣いでやってこれたことだと改めて感謝です。

三女の出産時に色々比較


三女は日本の病院で出産しましたが、最初がアメリカでの出産だったので、日本での妊産婦ケアや出産の違いに戸惑いましたが、言葉が全面的に通じるし、日本人的感覚が通じて納得したりしていました。

出産後は食事時に他の病室のママたちと一緒に食事をとり、そのママさん達と仲良くなってグループで4人位で食事で顔を合わせる時などいろいろな話をしていました。そこで、日本の出産事情なども教えてもらいアメリカでの出産と比べたりしていました。

基本的に全然医療システムが違うので、比べようもないですが、日本の方が、手厚いように感じました。アメリカは個人主義で、ドクター側も、患者側も、医療機関と保険会社との間でうま~く自分に不利がないように、または自分の経済的に回る範囲で「うまく切り抜ける」感じでしょうか。

だから貧乏人が長生きできない、という状態になると思います。お金持ちはどんどんお金で良い医療を選択し、受け取ることができるシステムだから。でも日本では国民皆保険で最低レベルが保険で賄える優良なレベルに出来るわけです。でもお金持ちは自費診療ができるからそれもそれで良いし。

産科に限らず、医療システムを見ていると日本では国民というか一般民衆にとってはとても優しいシステムが今のところ守られています。ただ、現在の国民皆保険も、医療費が膨大にかさんでいて、私の加入している保険組合でも始まっているように「予防医療」で、体を動かしたり、健康に目を向けることで病気になる前の状態を良い方向に持っていき、医療費自体を使わないような方向に持っていこうとしています。

自己管理の必要性と外に出ててみる大切さ


それは良いことだと思っています。私も出来る時は早朝ジョギングをしています。そうしないと座りっぱなし、パソコンの前から動かない、という状態だとどうしても筋力が落ち、肩こり、眼精疲労など、体調が不調になりがちです。

ちょっと広い範囲で医療を考えてみましたが、日本だけに居ると、案外日本の良さが見えてこないものです。これは違う国に行ってその国のシステムを実感することで初めて比較できるし、比較することで日本の良さが見えます。本当に見たい所、また見なくてはいけないところなのに、当たり前すぎて見えなくなってしまうところはいたるところにありますよね。日本という国に限らず、自分の今いる環境やこだわりや自分の価値観という知らないうちに作ってしまっている世界の外から見るということが本当に必要だと思っています。

もしかして必要?かもしれないあなたへ♪


子供のことが気になるけれど、なかなか理解できない💦
んな風に思うことありませんか?
大切に育ててきたけど、「あれ、この子が考えていることわからないかも💦」そんな風に焦ることはありませんか?

子供は大人が思う以上によく状況を理解していて、分かっているからこそ一人で苦しんでいることがあります。親も子もお互いを理解する時間も術もないと本当に理解しているようで、お互いがお互いの想いをぶつけるだけの不毛な関係になっていきます。

そういう時、まずはお母さんご自身の想いを何らかの形で吐き出したら良いと思います。なにか、断片的に頭の中にある言葉をメモ帳に書き出すだけでもスッキリすることがあります。日記を書いたことがある人は、日記を書いてみると、客観的に自分を見つめることができて、楽になることがあります。

そして自分で書き出すだけだと、「じゃその先はどうしたらいいの?」が出てこない時があります。だって親だって教えれもらっていないですから、それはお母さんのせいじゃないと思います。

かつての私もそうでした。両親や親せき、学校の先生、会社の上司、同僚から学んだことの中だけで暮らしていました。でもその知識や経験だけではどうしても解決できないことが山のように押し寄せ、自らメンターを探し、学びに行き、心理学、脳科学などを身につけました。

そして、子供や夫、同居の義母に対しても応用していくことにより、本当に自分が楽になり、もちろん問題が一つ解決してもまた問題が起こります。でもその都度その都度諦めず、問題を一緒に解決することで心穏やかに楽しく暮らすことができています。

その経験からお話を聞いて、アドバイスできるのではないかと思い、サービスを始めることにしました。
よかったらこちらからご相談下さい。こちらのサービスは実際に話すことは致しません。文字での情報となりますので、気楽な気持ちでメッセージ頂ければ、と思っています。



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