埼玉の英語(学力検査問題)

記事
コラム
 2021年の埼玉県の公立高校入試について、個人的な見解をまとめています。今回は学力検査問題の英語における出題内容と難易度についてです。
 なお、他の教科についても同じですが、ここに書くことは、あくまでも個人的な見解なので、参考程度にとらえていただけると幸いです。

●出題内容と配点、難易度
大問1(リスニング)
 No.1~3 イラストを見て適切なものを選ぶ (各2点)
 No.4~5 会話の補充 (各2点)
 No.6 短い文章を聞いて、内容に関する質問に答える (3問、各3点)
 No.7 短い会話文を聞いて、内容に関する質問に答える(記述) (3問、各3点)

大問2(短文を読み、空欄に単語を補充する)
 A 科学「science」 B(3点)
 B 兄「brother」 A(3点)
 C 7月「July」 A(3点)
 D 星「stars」 B(3点)

大問3(短文の読解)
 問1 整序問題(進行形) A(4点)
 問2 短文挿入 B(3点)
 問3 空欄補充(記号選択) A(3点)
 問4 英問英答(記述) C(4点) ※部分点あり
 問5 内容一致(記号選択) B(4点)

大問4(会話文読解) ※文章は学校選択問題と同じ
 問1 空欄補充(記号選択) A(3点)
 問2 内容把握(記号選択) B(4点)
 問3 内容把握(日本語記述) A(4点)
 問4 整序問題(使役動詞) B(4点)
 問5 内容一致(記号選択) B(4点)
 問6 内容理解(グラフ) B(3点)
 問7 自由英作文(賛成/反対) D(4点) ※部分点あり
 問8 英作文(会話の穴埋め) C(4点)

大問5(メールの読み取り)
 問1 空欄補充(記述) C(3点)
 問2 内容一致(記号選択) B(3点)
 問3 条件英作文 C(6点) ※部分点あり


●分野ごとの配点と、難易度ごとの配点
文章読解…14問=50点  知識…4問=12点  リスニング…12問=28点 英作文…2問=10点
→出題構成や配点、出題形式は昨年と同じ。国語と同様に、学年ごとの区別も分野ごとの区別もなく、読解がメインで知っていればできる問題は少ない。

A(必ず正解したい問題)…6問=20点
B(できれば正解したい問題)…9問=31点 
C(少し難しい問題)…4問=17点 
D(捨ててもいい問題)…1問=4点 
※リスニングは音源がなく、難易度設定ができないため、72点満点とする。
→リスニングの最後の3問は少し難しいが、学力検査問題の英語は、英作文以外の問題でできるだけ高得点を取るようにしたい。
 学校選択問題と違い、点数が取りにくい問題(捨ててもいい問題)の判別がしやすいので、時間配分に気を配りながら取るべき問題をしっかり取るようにすれば80点以上もじゅうぶん狙える。
 英作文や英問英答など、部分点がある問題もあるので、なるべく空欄は残さないようにして、1点でも多くもぎ取るようにしたい。

予想平均点=65点


●所見
 制限時間50分のうち、リスニングで13~15分かかるので、時間に追われがちなのは国語と同じ。
 大問2の単語テスト以外はじっくり読んで考えなければならないため、記述問題よりも記号選択問題を優先して解くべきというのも国語と同じ。ただ、学校選択問題と比べれば時間はあるほうなので、大問4の読解以外をなるべくスピーディーにこなし、読解にじゅうぶんな時間がかけられるようにしたい。
 ただ、受験対策という意味では国語と同様に「こういう勉強をしておけばいい」というものがないので、学力検査問題を受験する際には数学と理科社会で高得点を取れるように準備したほうがトータルでは勝算が高まる見込み。

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