「好かれていたい、嫌われたくないという理由から相手の要求を断れない人」へ

記事
コラム
タイトルの内容について、大切にしている知人からの相談を受けていた際に、自分や他の人にも当てはまるな、と思い考えてみたことを書いてみます。

自分に過度な要求をしてくる相手がいる場合、その人はあなたのことが好きなのではなく、要求に応えてくれることに「利用価値を感じているから」してきている可能性があります。

要求が多い人、図々しい人、遠慮がなさ過ぎる人には、このタイプが多いと思います。

そういう相手に対して要求を飲み続けることは、本当の意味で「相手に好かれる」ことにはなりません。「利用価値がある」ことをさらに実感させるだけです。
そうすると、要求を飲む理由であったはずの、あなたが相手に「好かれていたい」という本来の目的は果たせていないことになります。

例えると、「誰にでもお金をたくさんくれる人」がいたら、その人にはたくさんの人が寄ってくるかもしれません。
その人は、「自分が好かれている」と認識すべきでしょうか?

その人が途中で急に「これからは(この先ずっと)お金はあげられない」と言ったとしたら、それで離れていく人と、離れていかない人に分かれます。
前者は主に利用価値で近づいていた人、後者はそうでない人、と言えるかも知れません。

つまり、相手の要求を断ってみて初めて、相手が自分をどう思っていたかを知ることができます。
それでも離れていかない人は、利用価値の有無にかかわらず、あなた自身のこともきちんと見てくれている人ではないでしょうか。

繰り返しになりますが、前者のタイプの人に優しくしても、「その人に好かれたい」という本来の目的は叶えられません。

では、好かれるまでは望まなくても、「嫌われない」ことは叶えられるのでしょうか?
その相手がそもそも利用価値がメインで近づいている人なら「利用価値がある」=「嫌いではない」なのかもしれません。

しかしそれは、利用価値がなくなった瞬間にいずれ崩れる脆いものでもあります。あなたの利用価値自体がなくならなくても、相手がそれを必要としなくなれば、やはり終わりを迎える関係だからです。
つまり一時的なものに過ぎません。保つためには相応の努力が必要ですし、努力し続けてもいつかは終わってしまうものだと思います。

本当にあなたのことを好いてくれる人は、あなたのことを尊重してくれるはずです。無茶な要求を断っても、時にはあなたから少しくらいの要求をしても、離れてはいきません。

本当の意味で人から好かれたいのであれば、あなたを尊重してくれる人をこそ大切にすべきなのです。
それが人から好かれる近道だと思います。
本当の意味でたくさんの人から好かれている人は、そういうことが出来ている人だな、と自分の周囲を見ても思います。

「要求を断ったから」という理由だけで離れていくような人は、そもそもあなたのことを好いてくれてはいないし、あなたが大切に守るべき存在でもありません。
あなたの大切な時間、労力は、本当に大切にすべき人にたくさん割くべきです。しかし、得てして、要求が多い人に対しての方が時間や労力をたくさん割く羽目になるものです。
あなたの大切な大切な時間を、誰に、どんな人のためにたくさん使いたいのかを、一度じっくり考えてみてくださいね。

『互いに相手を尊重し合える』
そんな関係を築ける相手を、より大切にしてあげてください。
人から好かれるには、それだけで充分な気がします。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す