ポルトガル語の世界1

記事
コラム
 私はポルトガル語を約5年間、オンラインで指導している。(現在、オンラインの生徒だった人のうち一人は対面で指導しているので、すべてオンラインというと嘘になる。)
 日本に生まれ育ち、大学に入ってからポルトガル語を学んだ人生。あと五年ほど経てば、人生の半分をポルトガル語に触れて歩んでいることとなる。
 それでもやはり、ポルトガル語の世界と私は今でも遠く感じられている。それはポルトガル交換留学中、思ったように活動できなかったせいだろうか。それとも、ブラジルに行ったことがあると言ってもリオデジャネイロのみで、日本とつながりが深いほかの地域に行ったことがないからだろうか。

 どの答えもしっくりこない。ポルトガル語圏にはブラジルに2016年に渡航して以来、行っていない。円安のためポルトガルに行くのもまだ先のような気もしている。
 最近はポルトガル語のほかにスペイン語や英語も集中して学習していた。それから、あるご縁に恵まれ、中国・大連市で勤務するために今は中国語を学習している。変化は急にやってくるものだと実感している。
 私が「ポルトガル語の世界」、とタイトルに書いたのはポルトガル語を使用するのが何もポルトガル語が公用語の国に限らないと感じているからである。

 私は18歳のころ、上京したての地方出身の大学1年生だった。受験勉強のために英語を学習し、飛び込んだ大学は帰国生などいろいろな形で外国語・外国に触れてきた学生のいる外国語大学。当時の私にはその環境そのものがカルチャーショックだった。今でこそ、年を重ねるにつれ、どんな人と会ってもあまり驚かないようになった気がしているが、その当時は都会の子たち(?)は自分とかなり違うんだなと思っていた。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す