太っているけどあなたはそれでも可愛いよ⇐アカンやろと思った話

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こんにちは、ほうりです。
今回はダイエット関連の話になります。

私は昔体重が97㎏・体脂肪率が44%ありましたが、40歳の頃にマインドコーチングを知り、それを応用して人生最後のダイエットを始めたところ、3年以上かけて‐30㎏以上落とし、現在は164㎝/61.7kg/28~29%です。

そんな私はダイエットに関してもマインドを整えるのがいかに大事かというのが身に染みているため、

【太っているけどあなたはそれでも可愛いよ】という言葉に、
思わず「アカンやろ」とツッコんだ話をしていきます。

これはとある動画のコメントで見つけたものですが、さらに

【一度『太っている』と落としても、そうやって認めてくれれば承認欲求は満たされる。なのでもっと多くの人に浸透してほしい】という続きがあったのですが、これはマインドコーチングを知りダイエットに成功した私からすると、色々ツッコミどころが満載です。

というわけで早速本題に入ります。

太っているけどそれでも可愛い=だから痩せている自分は可愛くない

結論から言いますと顕在意識はこの言葉を
【太っているけどあなたはそれでも可愛い】と、ある程度の解釈を挟んで受け止めます。

解釈とは
『太っているのは確かに事実だけど、それでも可愛いって言ってくれるその気持ちが嬉しい』といったような感情です。

同人女(男)的に言えば、(かなりこじつけですが)自分で見返してみても、これどうよ…的な駄作に、一生懸命感想を送ってくれた的な感じでしょうか?(苦笑)

そんな風に顕在意識が受け止めているなら潜在意識もその通りに受け止めるはずだと思うかもしれません。

ですが脳の大半を占める潜在意識及び無意識は
『太っているけどあなたはそれでも可愛い』だけでは留まらず、
『私は太っている方が可愛い』という認識になり
『だから痩せている自分は可愛くないし自分らしくない』
と判断してしまいます。

つまり言われた言葉を額面通りだけではなく、更に深い部分まで受け止めてしまうというわけです。

これの何が問題なのかというと、例えばこの方が将来健康に害をきたし痩せなければ命に関わる状態になったり、周囲の人たちが次々と元気がなくなり「もっと痩せていればよかった」という言葉を聞いて、せめて自分は健康的に心豊かな日々を過ごしたいとダイエットを始めようとします。

ですがこの時無意識は
『太っているけどあなたはそれでも可愛い』
⇒『私は太っている方が可愛い』
⇛『だから痩せている自分は可愛くないし自分らしくない』
という信念(ブリーフ)が刷り込まれています。

そしてその状態に臨場感を覚えているので、脳は太っている自分が心地が良くて変わりたくないと感じています。

なのでそんな状態でダイエットを始めたとしても
⇛『え!?ダイエットが成功して痩せたら可愛くなくなるじゃん!』
⇒『そんなの自分らしくなくなるし、命の危険に晒されるじゃん!!』
⇒「ダメダメダメ!!何としてでもダイエットを阻止しなきゃ!!』
という判断を脳は下します。

それに伴い『私は太っている方が可愛い』というコンフォートゾーンから一歩でも出たら、生命を守るために脳はそのコンフォートゾーンに引き戻すため、ホメオスタシス(恒常性維持機能)を発動させます。

このホメオスタシスは人間の身体を最適な状態へ調節する防御機能であり、太っている自分がちょっとでも痩せようとすると、生命の危機だと判断した脳が身体に命じてリバウンドという形で現れてしまいます。

これは私の例ですが、私は約10年間キャディの仕事についていましたが、大自然の中でめちゃめちゃ体を動かすため一日の消費カロリーは400~600Kcalでした。

しかしそんなに体を動かしていても、周りからあいさつ代わりに

「太った?」
「痩せないの?」
「そんなの食べたらまた太るよ」

という言葉を一日に何回もかけられていた+出勤する度に毎回言われていたので、私の無意識は「太っている自分が自分らしい」という価値観が植え付けられてしまい、それがいつしかコンフォートゾーンになっていたので、動いた分だけ食べてしまい、その結果、164㎝/85~90㎏以上を行ったり来たりしていました。

詰まるところ私の場合

「太った?」
「痩せないの?」
「そんなの食べたらまた太るよ」

という言葉をあいさつの代わりに繰り返され、いつしか「私は太っていて何食べても痩せずに太るのが私らしい」というのがコンフォートゾーンになっていました。

そしてそのコンフォートゾーンは、運動による消費カロリーが400~600Kcal+基礎代謝量も込みで考えれば、キチンとPFCのバランスが取れた腹八分目の食事を心がければ、割と簡単に体重が落とせる=あっさりと抜け出せてしまいます。

なのでホメオスタシスがそうはさせまいと食欲を倍増させ、消費したカロリー以上の食事量を摂るように働きかけたからこそ、これだけ運動していたにもかかわらず85~90㎏以上の体重をキープしていたと今なら言えます。

このコメントを書いた方がどれだけの頻度でこの言葉をかけられているかは存じ上げませんが、この言葉をかけられることで承認欲求が満たされるのであれば、かなり強い臨場感を覚えていると推測します。

となると、今後どういった理由であれダイエットをするのであれば
まずその言葉が信念(ブリーフ)になって、心地がいい状態(コンフォートゾーン)を作っていることに気づかなければ、ダイエットは先には進まないと断言できます。

とある超有名な少女漫画が言葉の影響力を物語っている

ちなみに言葉はイメージになり、イメージは感情を呼び起こすと言われていますが、これを体現したわかりやすいエピソードがとある超有名な少女漫画に描かれています。

その少女漫画とは、ガラスの仮面です。

あやすじをざっくり説明すると、平凡な少女だけど演劇の才能を秘めていた北島マヤが、稀代の大女優である月影千草と出会い、幻の名作劇である紅天女の主演を目指すべく、ライバルの姫川亜弓と切磋琢磨していく物語ですが、着目すべきは主人公であるマヤと母親との関係です。

マヤの母親はことあるごとに「グズで味噌っかすでなんの取り柄もない娘」と小言や説教を放ち、彼女が学芸会でとある役に推薦された際、みんなからの笑い者の役だと知った時も「ほら見たことか、そんなことだろうと思ったよ」と嘲笑し、決して娘の才能を認めようとしませんでした。

後日マヤが月影先生と出会い演劇の勉強を東京でしたいと打ち明けても
「馬鹿なことを言ってないで宿題でもしな」とバッサリと切り捨ててしまいます。

その後マヤは横浜から東京まで歩いて向かい、家出同然で月影千草の下へたどり着きますが、追いかけてきた母親に連れ戻されそうになります。
そして、そこに駆け付けてきた月影千草がマヤと母親の間に割って入り、その時に

「この子をなんの取り柄もない子にしているのはあなたです!」

という名言を放ちますが、まさにこの一言に全てが集約されています。

つまりマヤはあれだけの才能を持っていながらも、大女優である月影千草に才能を見出されなければ、ずっと母親の言う通り「グズで味噌っかすでなんの取り柄もない娘」としての人生を歩まざるを得なかったのです。

その後、マヤは紆余曲折がありながらも着々と女優としてのキャリアを積み重ねて行きますが、母親からの言葉の影響力が尾を引いているなぁと思うシーンは結構あります。

特に演劇界のサラブレッドと言われ、天才子役の経歴を持つ姫川亜弓に最大のライバルだと認められているのに、なかなか自分に自信が持てない様子が節々で見られます。

そんなマヤが作中で唯一自信を見せたのは、姫川亜弓の相手役を決める”二人の王女”という劇のオーディション前、審査員に「君の実力は姫川亜弓と互角か?」的なことを尋ねられた際「実力では負けないつもりです」と答えたシーンだと私は思います。

昔は「能ある鷹は爪を隠すってやつを地ででいっているんだな」と思っていましたが、脳の特性を知った現在、これだけ成功を重ねているのに、きっぱりと実力では負けないと言えないあたり、まだ母親からかけられた言葉が信念(ブリーフ)になって自己イメージが低いままなんだなと思います。

マヤは月影千草の下で厳しくも愛情と期待をかけた指導で才能が開花し、「グズで味噌っかすでなんの取り柄もない娘」というコンフォートゾーンから「大女優月影千草が目をかける紅天女候補」へと少しずつズレていきますが、それでも幼い頃から身近にいた大人に言われた言葉をなんの予備知識もなく解いていくには苦労するんだなと感じました。

私たちの世代で最後にできれば…

ここからは余談ですが、私達の世代の親や教師を始め、大人たちはマヤの母親のようにひたすら子供のことを褒めないタイプで、怒鳴りつけることを躾と思っている節があり、褒めたら絶命すんのか?っていうくらい子供を貶すタイプが殆どだったと思います。

でもそうした親や大人たちを責めるのは筋違いです。

何故なら親世代もその上の世代(私たちで言うところの祖父母の世代)からそうした教育を受けてきており、ましてやその上の世代は、戦前・戦中・戦後を命がけで経験しており、その都度その都度価値観が変わり、強制的に合わせなければならない時代を生き抜いてきたわけです。

となると脳科学や心理学の知識なんて限られた人しか知る由はないですし、
根性論で全てがまかり通る時代を必死に生き延びるのに精いっぱいだったわけですから、脳の仕組みや言葉の影響力がどれほどのものか殆どの人は知らなかったと思います。

人間は知らないものをイメージすることは出来ませんから、私たちの親世代がそうした教育を施してきたのは、そうした背景があったからだと理解しています。

以上、閑話休題でした。

【太っていても可愛い】洗脳を解くのに必要な四つの秘密兵器

ブリーフシステムとゴール設定
話は逸れましたが、つまり

『太っているけどあなたはそれでも可愛い』
⇒『私は太っている方が可愛い』
⇛『だから痩せている自分は可愛くないし自分らしくない』

という脳のサイクルを解くためには、まず自分が何を信念(ブリーフ)にしているかをあぶり出していき、一つずつチェックしていくこと。

そしてチェックしていく中で「これはいらないブリーフだな」となったら手放して新たなブリーフに書き換えていくことが必須になってきます。

この場合だと
『太っているけどあなたはそれでも可愛い』を
『でも体重を落としてきゅっとスリムな体になって本当に着たい服を着こなしている私の方がもっと可愛いし!』
というブリーフに書き換えて、更に今の自分ではたどり着けない現状の外に、自分の本当にやりたいことをゴールに設定します。

この時のゴール設定は何個でも構いません。
気軽にカジュアルに立てて一日寝たら忘れるくらいの軽さで結構ですw

97㎏時代の私の例だと
『健康的に痩せてスリムになった私は、入ったお店で本当にお気に入りの服をきちんと試着して納得するデザインのものを買っている』
『健康的に痩せてスリムになった私は、ストレスを上手に発散していつもご機嫌でニコニコしている』
『健康的で痩せてスリムになった私は、本当にお腹がすいたときに食べたい物を美味しい美味しいと楽しみながら食べている』
『健康的に痩せてスリムになった私は、行きたいところに自由に行って心地がいい気分になっている』
等になります。

そして設定したゴールを基準にして
自分自身に話しかける言葉(セルフトーク)を変えていくこと、ゴールを達成するための前向きな声掛け(アファメーション)を行っていくのが大事になってきます。

セルフトークとアファメーション
セルフトークとは、自己との内面的な対話や思考のことを指します。
人は日常的に自分自身に対して様々な言葉や考えを投影しています。
セルフトークがポジティブであれば、自信を持ち前向きに行動することができます。

一方で、ネガティブなセルフトークは自己評価を下げたり、行動を妨げることがあります。

そのことを踏まえながら私はダイエットを開始して1年目の頃、仕事帰りに家に帰ればご飯を食べ前に口さみしくて間食を買いにコンビニやスーパーに入った時に、

「痩せている私は食事前にこんなの食べてるかな?」
「今、これを食べることでメリットはあるかな?」
「これ、今日どうしても食べなきゃダメ?明日は??」

というセルフトークを最初の一か月間繰り返し続けたところ、7㎏痩せました!

その他にも最近だと

「できない」
「わからない」
「無理だ」
「めんどうくさい」
「ダメだ」

というセルフトークを使っていたので、これらのセルフトークをまとめて手放して代わりに

「めんどうくさくて無理でわからなくてできないものほど取り掛かれば3秒で終わる」

というセルフトークに変えたところ、本当に面倒くさい作業ほど体感時間が3秒で終わるようになりました!w

しかも面倒くさかったり無理だったりすることってゲームに例えれば中ボス的な手ごわさがあるのですが、それを3秒で片を付けたと脳が実感して

「なんだ、全然あっさり終わるじゃん」

という成功体験に伴ったセルフトークが積み重なっていきます♪

今では面倒くさくて無理だと思ったことが立ちはだかると

「よっしゃ!新たな踏み台きたwオラワクワクしてきたぞ!!」
と、どこかのサイヤ人のようなセルフトークも生まれてしまいましたww

そしてアファメーションとは、ポジティブな言葉やフレーズを繰り返し唱えることで、自己肯定感や自己価値を高めるための手法であり、自己イメージを向上させ、目標達成への自信を高める効果があります。

またアファメーションは、セルフトークの一種とも言えますが、特にポジティブなメッセージを強調しています。

そしてアファメーションには11のルールがあり、
①一人称で作成する
②肯定的に書く
③現在(進行)形で書く
④達成している内容で書く
⑤比較をしない
⑥動作・行動を示す言葉を使う
⑦プラスの感情を表す言葉を使う
⑧明確で詳細な表現をする
⑨定期的に修正していき、より良い物へと改良していく
⑩バランスをとる
⑪秘密にする
これに則ってアファメーションを作っていけば、理想のゴール達成のブーストがさらに勢いよくかかります。

まとめ

というわけでまとめです。
・太っているけどあなたはそれでも可愛いよというのは、実は太ったままの自分という現状=心地がいいと認識させる
・顕在意識はある程度言葉を解釈するが、潜在意識はさらに深く額面通りに受け取ってしまい、それを繰り返すことで信念(ブリーフ)に変わりコンフォートゾーン(快適な空間)へと定着させる
・臨場感が強い現状こそが脳にとってのリアルでありコンフォートゾーンなので、変えたい現状を作っている信念(ブリーフ)に気づくことが大事である
・↑セルフトークをゴール側の自分視点の物へと変え、ゴール達成ブーストとして11のルールに則ったアファメーションを駆使する

になります。

ここから先は独り言です

ですが個人的に思うことですが、体型のことや才能のことを挨拶代わりやコミュニケーションとして弄ってくる人には、脳の持つ特性や仕組みをサルでもわかるように嚙み砕いて教えた上でも更に言ってくる場合、一回につき罰金50000円くらいは払わせるべきだと思います。

そもそも自分がかけた言葉がどれだけその人の人生を左右するのかを知っていればそんなデリケートな部分を簡単にはいじれないはずです。

更に言えば、子供を育てる親になる人や子どもと関わる仕事をする人は、子育て講座の中にコーチングを必須項目にすべきだと思います。

今は怒鳴りつけるよりも褒めるほうがのびのびと自尊心やエフィカシーが育ち、結果的に生きやすくなる風潮が認められていますが、まだまだ脳の特性を知らない大人たちが多いのが現状です。

なのでこれから先のことを考えれば
人は否定語を理解できないから子供にそれやっちゃだめ!と言っても逆効果であること
子供を叱って言うことを聞かせることは、野生動物に例えれば天敵と遭遇したのと同じ状態であり、パニックになっていてなんの言葉も入ってこないこと
やりたいことを自由にやらせてあげる方が将来的に子供のためになる。なぜならWant toでは時間を忘れて没頭できるけど、Have toで無理矢理やらせても脳のクオリティが落ちて努力や根性ではどうにもならないから
ゴールはいくつあってもいい。ゴールを一つにだけ絞ってそれをやり抜くまで寄り道を許さずにいると、ゴール達成間近になって今度はホメオスタシスが生命維持のために挫折するように仕向けるから
更に見た目に気を使った方がいいのは、人間は見た目の第一印象が肝心であり、よほどのことがない限りその第一印象を覆すのが難しいから、打てる手は全部打っておいた方が無難である

等、様々なことを知識として知っておいた方がいいなと思うのです。

人は今生きているのはその人にとってベストな選択をしてきたからとも言われていますが、それでも自己肯定感を低くしたり自己否定したりエフィカシーを下げるようなことをいう人間が少なければ少ないほど、無駄に苦しむことはありません。

人は生まれた時は真っ新な器であり、その中に身近な人間の言葉や知識を吸収して育っていきます。

言ってみれば他者の一挙一動が関わる人の人生に影響していくわけですから、体型や才能についてデリケートな部分を簡単に挨拶やコミュニケーション代わりに使わない社会を作っていくのが必須だと私は思います。

というわけで今回は、誉め言葉だと思っていても実はそれって意外な落とし穴があるんだよというテーマでお話ししました。

ちなみにこれはダイエットだけじゃなくて、同人活動に対しても同じことが言えますので、よろしければぜひ参考にしてみてください。
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更に、
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