こんにちは、ほうりです。
最近メンターさんが勧めてくれた本『一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』を読みました。
脳にはそれぞれ年代別に旬の使い方があり、それをうまく利用することで新たな資格や学びといった知識を得られるという内容なのですが、その中にこんな一文がありました。
『喜怒哀楽で記憶力はグンとアップする』
たとえば、 昨日 の ランチ の メニュー は 思い出せ ても、 3 週間 前 の 水曜日 に 何 を 食べ た のかは なかなか 思い出せ ませ ん よね。
加藤 俊徳. 一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方 (p.94). サンマーク出版. Kindle 版.
3 週間 前 の、 いつも と 同じ 顔ぶれ で よく 行く 定食 屋 の 日替わり メニュー。 突出 し た 情報 が なけれ ば 海馬 は これ を 重要 な 情報 では ない と 判断 し、 短期 記憶 から 消去 し ます。 昨日 の メニュー も 同様 に、 あと 数 週間 も すれ ば 海馬 から 消え て なくなる でしょ う。 では、 質問 です。 ここ 3 カ月 以内 で 記憶 に 残っ て いる ランチ は あり ます か? テレビ で 見 て 行こ う と 決め た イタリアン。 休日 に パートナー や 家族 と 出かけ た 観光地 の レストラン。 仕事 が 一区切り し た ご 褒美 にと 奮発 し た 寿司。 何 か 特別 な 出来事 が あっ た とき の こと なら、 何 カ月 経っ ても 覚え て い ます よね。
加藤 俊徳. 一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方 (pp.94-95). サンマーク出版. Kindle 版.
テレビ で 見 た、 休日 に 出かけ た、 仕事 の ご 褒美 など ストーリー 性 の ある 出来事 には、 楽しい、 嬉しい、 悲しい などの 感情 が ともない ます。 こう いっ た 記憶 は、 いつも と 変わら ぬ 日常 とは 区別 さ れ、「 エピソード 記憶」 に 分類 さ れ ます。 実は、 記憶 の 調整 役・海馬 の 隣 には 感情 系 脳 番地 の 中心 で ある 扁桃 体 が あり、 感情 が 大きく 動く 出来事 が ある と 感情 系 と 記憶 系 を つなぐ 脳 番地 ルート が 刺激 さ れ て、 海馬 は それ を 重要 な 情報 だ と 判断 し ます。 つまり、 エピソード 記憶 は 無条件 で 長期 記憶 へと 送ら れる という 仕組み に なっ て いる の です。
加藤 俊徳. 一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方 (pp.95). サンマーク出版. Kindle 版.
つまり感情を伴った勉強方法を上手く取り入れれば、勉強や知識を長く記憶に定着させやすくなると書かれていますが、実はコレって逆のことも言えるんですよね。
喜怒哀楽のうち、最も強い感情は怒りの感情だと私は感じます。
嬉しさや楽しさは時間がたてば薄れていきます。哀しみも確かに長引きくときは長引きますが、それでも少しずつ時間が忘れさせてくれます。
ですが怒りは自分が忘れていたと思ってもふとした何かのトリガーで瞬時に蘇り、たちまち腹立だしい気持ちになることは少なくありません。
そして脳というのは良いも悪いも本音も建前も関係なく、リアリティのある方を現実として認識するという性質を持っています。
地雷カプ検索によるリワードシステム
止めよう止めようと思っても止められない、地雷カプを検索してしまうのは、これらを検索して怒りを覚えて嫌いだと再確認できるという脳の報酬回路が作用している状態だからです。
正しくは脳の報酬回路=リワードシステムと呼ばれるもので、これは本来なら、何かの成功体験を得たことで「もう一度やりたい!!」というやる気を起こさせ、モチベーションを高めたり幸福感やエクスタシーを感じさせる神経回路です。
でもこのリワードシステムは煙草やお酒、薬物依存といったマイナスの方向にも作用してしまうという落とし穴もあります。近年ではTwitter=煙草やお酒と同等の依存度があると言われているのでこれも当てはまります。
そして私はこのマイナスのリワードシステムの中に、地雷カプを検索することも含まれていると思っています。
地雷カプを検索すれば、嫌な思いをするという報酬が与えられる
↓
検索をして嫌な気分になったら、地雷カプを見て嫌な思いをしたという報酬が与えられたという成功体験を手軽に得ることができる
これが地雷カプから離れたくても離れられない悪循環の一つだと私は確信しています。
地雷カプを検索する根底にある感情は…。
地雷カプやを見た際に、別に覚えていたくないのに、忘れたいのに、その内容を忘れられずに克明に覚えているということはないでしょうか?
これは先ほど述べた喜怒哀楽の感情のうち、最も大きな感情である怒りが地雷カプを検索する原動力になっているのがほとんどだからです。
少なくとも地雷カプを検索するときに嬉しいとかワクワクするという感情で検索するのってあまりないと思います。
自推しカプで先陣を切っていた神作家さんが地雷カプに行ってしまったのが原因だとしても、その未練から検索するということはあっても、やはり『私の神作家を取りやがって!!!』的な怒りや悲しみが原動力な場合がほとんどだと思います。
なのでそう言った怒りや悲しみが、見るだけで怖気が走るほど大嫌いな地雷カプの知りたくもないし覚えていたくもない内容や情報が、偏桃体の働きによって海馬が重要な情報だと誤判断し、長いこと忘れられない記憶として定着してしまうということだと私はこの本を読んで認識しました。
改めてこの本を読んでその悪循環とも言えるメカニズムに気づいた時、私は背筋がゾッとしました。
英会話を始めとする資格取得に必要な学びを得るために感情を利用した勉強は本に書かれている通りお勧めの方法です。
ですが脳にとっては良いも悪いも本音も建前も関係なく、リアリティがある方に靡きやすいし、報酬回路も悪い方向へと働きかけるのは先述した通りです。
なので怒りという強い感情に任せて地雷カプを検索することは、知らず知らずのうちに覚えていたくもない記憶を自分の脳に定着させるという、矛盾しているようでまさに脳の特性の理に叶った行動だということに気づき、改めて今後一切地雷カプについての情報は仕入れないでおこうと心に決めました。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、『一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方』を読んで、地雷カプを検索することで覚えておきたくない情報を覚えてしまうという脳の特性と中毒性についてまとめてみました。
忘れたくて仕方がない、嫌いで憎くて仕方がない、そんな地雷カプを検索してしまうのは脳の報酬システムがバグっているだけじゃなく、脳がそれを重要な記憶だと定着して忘れられないようにしている。
ハッキリ言って怖すぎると思いました。
今は二次創作とは全く別の方向でコンフォートゾーンの外にゴールを立てて、それに向かって邁進している最中なので、地雷カプを検索する時間をバッサリと切り捨てることはできています。
その息抜きに自推しカプを検索して『はぁ~、自推しカプ今日もラブラブで最高☆』という癒しを得て、その記憶を定着させるために声に出していますw
人間は生き延びるための進化の過程上、どうしてもネガティブな感情を受け取りやすくできていますし、怒りがなければ自分の身を危険から守ることはできません。
私自身も過去に、地雷カプを敢えて検索することでその怒りをモチベーションにして作品に叩きつけて昇華するというやり方をしていましたが、その頃は心身ともに荒んでいましたし、常に世の中に対して不平不満を抱いていたため、人生さっさと終わらせることを常に考えていました。
やはり二次創作は楽しんでナンボの世界ですし、人生だって同じです。
例え一億積まれてもあの頃の自分に戻れと言われても、戻るつもりはありませんし、むしろ戻りたくないです。
この記事を読んだ地雷カプに悩み苦しむ皆さんが少しでも地雷カプから距離を置こうと思っていただけたのなら幸いです。
それでも地雷カプに対して辛い、苦しい、モヤモヤするという気持ちを抱えていましたら、ぜひこちらのサービスをご利用ください。
ではまた。