ネットコンテンツは「タイトルで9割決まる」
書店に足を運べば、たくさんの書物が並んでいますよね。
また、ネットで検索すれば、たくさんの記事が見つかります。
これはブログやYouTube、noteはもちろん、メールや企画書でも同様です。
その中で相手(ターゲット)の手にとってもらうために「タイトル」で一際目立つように仕込んでおく必要があります。
タイトルは見る人の心を刺激し、先の行動させる。
まさにタイトルは「お店の暖簾」であり「玄関」の役割を果たします。
今回は「タイトル」が持つ心理的パワーについて、個人的に1番ハマった事例を紹介しながら、考察していきます。
本記事はこんな方にオススメ
✅ブログやnoteでアクセスが伸び悩んでる
✅Webマーケティングを勉強し始めた
✅文字で人間の行動心理を操りたい
タイトルの重要性については、過去の記事にも書いてますので、まずはこちらをご覧ください。
今回扱う題材は10年ほど前に流行した『ビリギャル』です。
この本は実話を基に書かれたものであり、映画も公開されました。
一時期、一世風靡した作品なので記憶に新しい人も多いでしょう。
ちなみにこの本の正式なタイトルてわかりますか?
それがこちら
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
長いタイトルですよね。
でもどん底から大逆転する「サクセスストーリー」がひと目で伝わってくる。個人的には人間の行動心理を掴むポイントがしっかり詰まった非常に良いタイトルだと思います。
これをキーワードごとに分解して、考察してみますね。
①学年ビリのギャルが(≒連想しやすい主語)
まずは主語であるこのフレーズ。
あなたも想像してみてください。「学年ビリのギャル」と言われて、どんなことが頭に浮かびますか?
あなたの頭の中では、しっかりと人物像がイメージできるのではないでしょうか?
だって「ギャル」という存在は世間一般的なイメージとして、「流行には敏感」でも「勉強にはサッパリ」だと思われてるから。
ケバケバしいギャルが、学校の成績が悪くても大多数の人は驚かないと思います。逆に勉強できるギャルには耳を疑うほど驚くでしょう。
だから「学年ビリのギャル」という言葉は、誰もが受け入れやすいイメージを内包している。この誰もが違和感なく、受け入れやすい「ダメ感」がこのフレーズの心理的に有効な理由です。
②1年で(≒簡易さ・具体的期間)
次に具体的な数字を用いて、簡易さが伝わるキーワードが含まれている。
この「1年」という期間は、長すぎず・短すぎず、努力できる最大公約数的な役割を果たしてると思う。
人は誰しも楽をしたがる生き物です。
頑張る、努力するのは辛いことだから、なるべく「パッと取り組んで」「パッと成果が出る」方法を模索し続けるんですよね。
誰もが志望校に合格したい、モテたい、稼ぎたい、という願望を持っています。一方で、それを叶えるための努力をしたり、時間はかけたくない。
とは言え、1ヶ月や2ヶ月で夢のような世界が実現するとも思えない。
そう考えると「1年」という期間は、奇跡を起こすことが現実的にあり得る、ちょうど連想しやすい時間だと感じます。
実際に「たった1年で○○できた」というサクセスストーリーは結構多いです。
③偏差値を40上げて(≒乗り越えた壁の凄さ)
このフレーズによって、主人公のギャルがいかに驚異的なミラクルを起こしたか、受け手は理解しやすいですよね。
学校に通う人ならば多くの人が経験するのが偏差値です。
それを「1年で40」も上げたのだから、そのノウハウが気になってしょうがない気持ちになります。
たとえ今勉強できない人でも「同じようにやれば同じ結果が得られるのではないか」と期待してしまうキラーフレーズになりえます。
④慶應大学に(≒広く認知されている圧倒的ブランド)
ここで誰もが一度は耳にするであろう有名な学校の名が挙げられます。
ご存知の通り、慶應大学は早稲田大学と双璧をなす、国内の最難関私立大学ですよね。学業然り、スポーツや財界、芸能、政治などあらゆる分野で活躍している人が多い。さらに卒業生同士の結びつきも強いことでも有名です。
大学に詳しくないとしても、「慶應」や「早稲田」は聞いたことがある人が多いでしょう。つまり、圧倒的な知名度とブランド力を誇っている存在なんですよね。
この「広く認知されている」という大きな存在感が読み手の感情を燻るのだと思います。
⑤現役合格した(≒「ストレート合格」という価値)
これは②と関連してきますね。
一般的に、難関大学に合格するために浪人する人も多いです。特に学校での成績が下位レベルだった人が難関大学を受験するとなると、合格に1年や2年は要するのが常ですよね。
一方、ビリギャルさんは3年間の高校生活の「ラスト1年間」という限られた時間で頑張って合格しました。
つまり、誰にでもできるわけではない感じが出ている。(塾のおかげであることは本記事では省略しますが。。)
何年も時間をかければ、誰でも慶應大学には合格できると思われます。
しかし、「現役で合格する」というエピソードが、慶應大学合格の価値をより一層高めているのだと感じます。
まとめ
ネットでモノやサービスを販売する上で、タイトルやキャッチコピーは非常に重要です。
今回紹介した「ビリギャル」のような長いタイトルには、意外性や具体性、サクセスストーリーが散りばめられています。これらは人の購買心理を考える上で重要な要素なのです。
人間はストーリーやギャップに心が動き、体が動く生き物なのですよね。
つまり、書籍やブログ、YouTubeにしろ、企画書などのビジネス書類においてもタイトル次第で読まれる確率が大きく変わるということです。
もしタイトルに悩むことがあれば、「ビリギャル」や他の書籍・雑誌、ブログのタイトルを真似てみることを推奨します。
特にネットコンテンツにおいて、タイトルは「暖簾であり玄関」ということを意識してみてはいかがでしょうか。
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