プログラミングができるようになるには?

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プログラミングができるようになるには?

プログラミング言語を学習するだけでは、プログラムを開発できるようにはなりません。プログラムを開発できるようになるには、実際にプログラムを作成する経験を積む必要があります。


英語の学習を考えてみてください!
プログラミングの学習は、英語の学習に似た部分が沢山あります。 英語の場合には、基本的な文法や例文を学習するだけでは、英語を実際に使ってコミュニケーションを取れるようになりません。

実際に英語を活用できるようになるには、実際に英語を使わないと、英語の本当の意味でのスキルは身につきません。

ところで、英語を使いこなすのに大切なのは、英語の学習も重要ですが、実はもう一つとても大切な事があります。

なんだかわかりますか?

それが何かというと、「日本語(母国語)の力」です。

実は、日本語(母国語)の力がないと、いくら英語を学習しても英語を役立てる事は難しくなります。

大切なのは、英語を何に使うかというのが、一番重要ということになります。

英語で何を表現するか?
英語を使って何を受け取るか?
英語で表現をする「中身」を持っていなければ、いくら英語の文法を知っていても、表現する物がなければ何もなりません。 同じように、英語で受け取る「中身」がなければ、いくら英語を学習しても意味がないことになってしまいます。 特に、会話の場合には、「相手」がいます。相手が言っていることを理解して、その上で、何を伝えるかというのが会話のポイントです。これは、英語に特化した問題ではなく、日本語(母国語)でも同じことになります。

まずは、日本語での「読み」「書き」「会話」ができないことには始まりません。 この、日本語でのコミュニケーション能力の向上が実は、英語を使いこなす上でも一番の鍵になります。

日本語でも、相手の言いたいことを、読み取ったり、聞き取ったりするのは意外に難しい物です。その上で、相手に自分の言いたいことを上手く伝えるのも、実は思っている以上に難しいことです。自分では、できているつもりでも、よく見てみると上手く噛み合っていなかったり、間違って受け取ったり、伝えたりしている事が多くなっています。

まずは、日本語でのやりとり(受取と発信)をきちんと身につけないと外国語の習得は実はとても難しいという事になります。

プログラミングの世界では?
プログラミングも「プログラミング言語」を使って表現すると言う点では、外国語の学習に似ている点が沢山あります。 プログラミングの場合は、相手は人間ではなく、コンピュータです。このコンピュータに意図する仕事をしてもらうための「指示書」がプログラムと言う事になります。

プログラミング言語の学習は、外国語の文法や例文の学習に似ています。しかし、実際にプログラムを開発する場合には、「何をコンピュータにやってもらうか」と言う中身がないと、実際にプログラムを書く事はできません。プログラミング言語の学習では、プログラミング言語の文法を学習するために必要な例題を実際にプログラムとして書くと言うのが基本的な学習のやり方です。

この場合は、先生やテキストが作成する「課題」を与えてくれて、それに基づいてプログラムを作成します。当然、それに対する一つの「答え」が用意されています。

ところが、実際のプログラムを開発する際には、どのように必要な仕事をコンピュータに指示するかを考えた上で、それをプログラムにしていくという作業が必要になります。そのやり方は、いろいろあるのが普通で、そのやり方で指示するかをいろいろな条件を考えた上で決めていく必要があります。同じ、機能を実現する場合でも、プログラムを作成する人によってそのやり方は変わってきます。

やり方を見つける上で大切なのは、沢山の具体的な実装例を体験して、その経験や知識をもとに、実現したい機能を実装していく必要があります。そのために必要な事は、まずは、色々な実装を体験していくと言うのが必要になります。

まずは一つの言語で!
そこで効率的なプログラムの学習方法は、プログラミング言語を一つ選びます。その上でそのプログラミング言語を使って、まずは色々な実装をして、どのようにコンピュターに指示を出して機能を実現するかを実際にやって行く事が必要です。

つまり、この最初のプログラミング言語が、「母国語」のようなものになります。この母国語でのプログラミングの経験をもとにして必要に応じて他のプログラミング言語に拡げて行くと言う流れでプログラミングの世界を拡げていくのが効果的な学習方法です。

実際には、プログラミングでは、基本的な「書き方のパターン」があります。アルゴリズムと呼ばれたりしますが、このパターンが増えてくると、その組み合わせで色々な機能を実現する際に役に立ちます。数学的な計算には、コンピュータで処理する際に有効なやり方のアルゴリズムがあります。ネットワークなどのアクセスにも同じように、やり方やアクセスの手順などが決まっていて、そのパターンを知っていれば、簡単にプログラムにできます。

ある程度、共通に利用する機能については、色々な人がプログラムを実装して「部品」として活用できるような形で、インターネットに公開されたりしています。こうした、基本パターンや部品の組み合わせで複雑な機能も比較的簡単に実装できるようになっています。実際にプログラムする際にはこうしたパターンや部品の組み合わせ方を実際にプログラムの作成を通して身につけていくと言う手順が必要になります。

どの言語を選ぶか?
では、最初にどのような言語を選んだら良いのかと言う疑問があるかと思います。 これは、最初にどのようなプログラムの作成をするのかと言うことでいくつかの選択肢があるかと思います。 Web 系の開発では、基本は Javascript になるので、まずは Javascript を学習すると言うのが良いかと思います。 実際に、PC などで動作するアプリの作成を目指すのであれば、最近は、Python や Java などが良いかと思います。

OS やデバイスドライバー、あるいは組み込み系のソフトウエアの開発を目指すのであれば。C 言語や C++などが入りやすいのではないでしょうか?C 言語は少し古いイメージもありますが、Python などと違って、色々な基本処理の機能を自分で作成したりする必要があるので、そうした細かい所を身に付けたい場合には、少し時間がかかりますが、良い選択肢だと思います。大学などでも、プログラミングを本当に基本から学ぶという目的で、C 言語での、コースを設けているケースもまだまだ沢山あります。

この辺りは、自分の最初の目標を考えた上で、アドバイスをなどをもらって決めるのが良いかと思います。

まとめ
プログラミングの学習は、外国語の学習に似た面を沢山持っています。 通常の言語の場合は、人とのコミュニケーションの手段という事になりますが、プログラミング言語の場合は、コンピュータとのやり取りの手段になります。どのように、コンピュータとやり取りするかが、実はプログラミングの一番大切な部分で、プログラミング言語の学習はその一部です。

最初は、色々なプログラミング言語を学習するよりは、まずは一つのプログラミング言語を選んで、そのプログラミング言語で色々な機能を実現するパターンや部品の活用にしかたを実際に機能を実現しながら学んでいくのがプログラミング技術を習得する近道になります。 プログラミング言語の文法や書き方を覚えることは、あくまでプログラミング学習の一部で、一番需要なのは、どのようにコンピュターに指示を伝えるかが一番のポイントになります!
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