なぜストレングスファインダーを活用すると人生が変わっていくのか

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前回のブログでは「よくある資質の活用法3選」について書きました。

今回のテーマ

「なぜストレングスファインダーを活用すると人生が変わっていくのか」について書きます。

いやいや、さすがに大袈裟じゃね?と思う方もいるでしょうw

でもこの1年の取り組みを通じて僕の中ではたしかな手応えを実感しています。少し長くなりますが最後までお付き合い頂けると嬉しいです!

そもそもストレングスファインダーとは

ストレングスファインダーは「強みを発見するツール」だと思われていますが、もう少し丁寧に言うとその人が無意識に繰り返す思考・感情・行動の癖(パターン)を強く出ている順番に並べてくれるものです。これらは有効に使えば強みになり、そうでない場合は弱みとして出てきてしまいます。

この「無意識に繰り返す思考・感情・行動の癖(パターン)」というのが実はすごく重要で、簡単に言えばその人にとっては無意識にできてしまうこと、エネルギーをさほど消費せずにやれてしまうことを意味します。

たとえば「内省」を上位資質に持つ方にとって1人で黙々と考え事をすることは特別なことではありませんし、「個別化」を持つ人が相手によって接し方を変えられるのもそこまで意識せずにできてしまうことだったりします。

このように「上位資質=無意識に繰り返す癖」ということを抑えた上で次のステップに進んでいきましょう!

ストレングスファインダーの本質は「成果を出すためのツール」

ストレングスファインダーって自己分析ツールでしょ?という声をよく聞きます。もちろんそういった側面もありますがここまで繰り返してきた「上位資質=無意識に繰り返す癖」を活用して成果に繋げていく、というのがストレングスファインダーの本質です。

ここでギャラップ社の研究結果を紹介します。

生活の質3倍.PNG

ある人とって無意識にやれてしまうことが別の人にとって特別なこと、というのは実生活に置き換えてもイメージしやすいかもしれません。ギャラップの研究結果を見ると、上位資質を活用する場面を増やしてあげることで仕事へのエンゲージメントが高まったり、ひいては「優れた生活の質を体験している」と報告する傾向まで向上するようです。

雑な言い方をすれば「そこまで頑張らなくてもできちゃうこと」を活かせる場面があるなら、大変な苦労を強いられる場面よりは楽に成果が出せそうな気がしますよね。

このフェーズに辿り着くにはこれまで無意識に使ってきた上位の資質を意識的に使うことが求められます。まず自分の上位にある資質を把握することから始めてみて、セットでこのような振り返りをしてみるのがオススメです。

①これまでどのような場面で自分の資質を使ってきたか
②資質が良い出方をする時と、そうでない時について
③自分が良い状態にいる時、資質がどういう順番で発動しているか
④今抱えている課題に対して、資質をどう活用していくのが良さそうか

成功体験と共に新しいメンタルモデルを構築する

①~④までの振り返りを行って頂くと、これまで無意識に使ってきた上位資質にも登場シーンに偏りがあることに気づきます。

僕の理解だとこの偏りはメンタルモデルと関係していて、新たなメンタルモデルを構築することで人生を変えていくことができるのではないかと考えています(メンタルモデルを簡単に言えば「この環境で、何をすると、どうなる」という個々人の過去の経験に基づく思考・行動の癖)

例えば「最上志向」と「個別化」を上位に持つ人がいたとして、普段接している時は1人1人のことをよく観察して相手にあった対応をしているのですが、仕事でチームリーダーになった途端に最上志向がグッと出てきて自分にも周囲にも120点を要求する、といったシーンが見られたとします。

恐らく、同じことをしている人を遠目に見ている時は「個別化」を発動させて「みんなが君と同じようにできるわけじゃないから、AさんやBさんにまで120点を求めるのは酷だよ」と助言できるのですが、いざ当事者になると「個別化」はどこかにいってしまい「最上志向」の出番が極端に増えてしまいます。このように普段の時とスイッチが入った時のモード切替によって上位資質の登場シーンに偏りが出てくることがあります。

ではここで「個別化」を使えるとどうなるか?この発想が新たなメンタルモデルを構築するきっかけになります。

・普段の生活では「個別化」が使えている
・仕事モードの時は「最上志向」を使って成果を出してきた
・チームリーダーになると周囲にも120点を要求してしまう
・この状況が続くと周囲が疲弊して離脱者が出る恐れがある
・そうなるとPJ全体に悪影響が出てしまう
・メンバーの力量や得手不得手を加味した接し方ができると良さそう

整理するとこんな感じでしょうか。今まで仕事モードの時に使ってこなかった「個別化」を使ったら何がおきるか?という試みです。

今までと違う選択肢を選ぶことは行動を変えることを意味します。行動を変えると聞くと大きな意思決定に感じますが、元々「個別化」は上位資質にあるため実はそこまで無理せず起こせる変化だったりもします。

ここでは例として2つの資質を取り上げましたが実際はもっとバラエティー豊かです。上位資質は10個もあるわけですから「〇〇モード」に入った時にあまり使われてこなかった資質の中に壁を乗り越えるヒントがあったりします。

この試みを通じて成功体験が増やせると、これまで登場シーンに偏りがあった上位資質の使い方にも変化が出てきます。

そして「~しなければならない」「~であるべき」「どうせ自分は~だ」と思い込んでいたものが「実はそんなことなくない?他の場面で使えてる資質、ここでも使ってみようよ」と楽に構えることができるようになります。

ここまで来ると新たなメンタルモデルが構築されつつありますね。どれだけ時間がかかるかは個人差があるので何とも言えませんが、早い人で1~2か月あれば自分の可能性が広がっていくのを相当実感できると思います。

最後に

ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

この1年、僕はストレングスファインダーの勉強と社内外でのセッションに力を注いできました。取り組みを通じて一番大きな収穫は「自分の可能性が広がっていくのを実感できた」ことです。これは自分の実感だけでなく、セッションを通じてクライアントの方から頂いた言葉でもあります。

巷にあふれる「自己肯定感の上げ方」を否定するつもりはありませんが、小手先の取り組みよりも既に自分に備わっている上位資質を活用することで「自分にもこんな可能性があったんだ!」と気づけるようになった方がしっかりした自己基盤を築けるようになるのでは?と個人的には思います。

そしてセッションを通じて「楽に生きられるようになった」という声も相当数頂いています。実はこの感想が一番多いかもしれません。それだけ過去の経験から作られたメンタルモデルによって自縄自縛状態に陥ってる人が多いのだと気づかされました。かつての自分も「回復志向」によって苦しめられていたのでその痛みはとてもよくわかります。

ストレングスファインダーの本質は「成果を出すためのツール」と書きましたが、実際は非常に汎用性の高いツールだとも思っています。年末年始の振り返りや、今後のキャリアについて考えたい時、今の状態に突破口を見出したい時などは是非活用してみてください!

最後まで読んで頂きありがとうございました!
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