たとえ、脳や心が疲れていたとしても…

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忙しくて書き込めず、今年初ブログです。
2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

実は、義父を昨年11月に見送って、喪中のお正月となってしまいました。
というか、11月、12月があっという間に過ぎて終わってしまいました。

新幹線利用で距離にして2~3時間離れて住んでおりましたので、コロナ下ではなかなか会うことが出来ませんでした。
頑固ですが、(そして晩年は気難しい面も多く見てしまいましたが)気持ちのさっぱりとした人で尊敬もしていましたので、未だに惜しんでおります。

未だ治療法が確立していない病気を患っておられたので覚悟もしておりましたし、実際私の配偶者は看病のために定年後の再雇用勤務先を義父の居住地を希望し、単身赴任状態だったのです。
だから、
「親孝行は、出来ましたね」
というのが、配偶者をねぎらう言葉でした。
最後は、とても大変そうでしたが、それでも、一日でも一か月でも長くというのが、家族皆の本音でした。

さて、葬儀後の手続きのことを、今回は書きたいです。

配偶者、つまり私の旦那がほとんどやってくれたのですが、やることは実に多いです。しかも多岐にわたってます。

死亡届(これは、埋葬許可を得るためにほとんど葬儀社さんがやってくれます)に始まって、未だ終わっていない相続関係、義母の遺族年金問題へと続きます。
電気やガス、NHKの使用者が変更するということも全部手続きが必要です。

今は、個人の人権や権益を守る、また同時にプライバシーを守るとうるさく言われていますから、ガッチガチにめんどくさいことになっている気がします。

ただ、脅かすのもなんなんで、葬儀社さんのパンフレットや、役所のパンフレットなどを頑張って参照すれば、だいたい漏れがありません。
大金持ちでなければ、相続税の心配もそう起こりません(貧乏なので、想像して書いております)。
どうか安心してください。


それでも、よれよれの義母の分も頑張ろうとすると、たいてい委任状が必要になったりします。
また、認知症一歩手前なので、本人が意思表示出来るかどうかも重要な問題です。不動産などは特に売却等の重要な処分が出来なくなるので、今のうちに売り払ってしまう予定ではいます。


さて、不動産の相続登記などは司法書士さんに頼むのが筋ですが、ふだん馴染みがない一般人なので主人たちは困惑しました。
役所もなんだか取っつきにくい所ですし、主人は相当疲れたようです。

で、とあるパンフレットに魅了されておりました。
ご存知でしょうか?
葬儀後のそのような面倒をワンストップでお願いできるサービス業というのがあって、最近増えているそうなんですね。
どうやら、一般人と司法書士さん等の士業をまとめて仲介依頼をしてくれるサービス業のようです。

パンフレットには良いことしか書いてありませんでした。
『一般人がうろうろと、個別に見積もり相談するより、まとめて依頼する方が安い! ひいては、今後の故人をしのぶ方に余ったお金を回せる』とのこと。

ご説明をしに来てくれたのですが、フランチャイズ制なのか、社長の名刺を持った行政書士さんでした。

その際、改めて詳しいパンフレットをくれたので良くみたら、基本料金が遺産の数%いただく(最低でも10万円はいただく)とありました。

相続等は非常にめんどくさくて、相続人の確定、相続財産の確定とかの調査に費用と時間がかかる、仲介サービスの人がまとめてあれば、その後がスムーズになる、とのことでした。

ですが、私ども本当に庶民(底に近いレベルかもww)なので、
相続人は義母と夫含めての子供だし、仲が相当悪いわけでもなく、
また、財産もありがたいことに数えると即終わるレベルしかないのでした。

そして、たいがいどこの士業の事務所さんでもお問い合わせは無料ですし、今やネット検索すればだいたい地元の2,3簡単に見つかります。
お問い合わせのメールや電話の連絡等で、あまりにも向こうが{安い客はお断りだよ}みたいなのを醸し出していれば、そことはご縁がないと諦めればよいことです。

どう考えても、10万が惜しいよ、と思いました。

士業の方も、
「相続のなんたるかもわかっていないど素人が電話してくるな」
とは言いません(はずです。数件お問い合わせしても皆様親切でした)。

ただ、上手い商売だなぁと思いました。だって高齢化した社会で、じいちゃん見送ってばあちゃん一人、親族もいないとなれば・・・相談できませんし、{窓口係}になってくれる人がいれば素晴らしいと思いますものね。

とそのように言ったら、基本料金の10万の中には、役所に代わりに行ってくれるとか、NHKや電力会社に代わりに電話してくれるお値段は入っていないと教えてくれました。

それでも見積もりを無料で出してくれるとのことなので、お願いしました。
すると。
結局、調査費用が4万円ほど(出張費・電話代も含めている・個人で戸籍謄本が取れないわけではないですし、郵送依頼しても数千円で浮いたお金は定額小為替で返金してくれます)で、10万円を超えないのでした。
お得が立証されなかったということで、契約しませんでした。
結局、手分けして見積もりをとった士業の事務所さんを比べて、直接に契約しました(ようです←義理の仲なので、電話をかけたりは手伝いましたが、最後までは関わっていません)。



結局、登記などは手数料が法的に定まっているわけですから、必ず支払う金額は決まってきます。
ですから、見積もりをとってみても
仲介サービスを選ぼうが、司法書士さんに直接お願いしようが、個人で頑張ってやろうが変わりません。

異なってくる点といえば、司法書士事務所が受け取る報酬額なんです。
私は、これもほぼ統一されていると誤解していました。だけど、今は事務所ごとに定めて良いそうです。
(ネット限定でお安くしてます!)というのも発見いたしました。

自由化ということなんでしょうか、士業の先生も駆け出しで実績が欲しい場合はお安く受けてたくさんお仕事をしたい、とかそういうことなのかもしれません。

このように、ある意味自由化になったおかげで、この{士業の先生を選び、見積もりをお願いして、依頼するかどうか決める}という作業が七面倒くさくなったのは否めないです。
HPにお値段を書いていないところすらありました。
慣れない身としては、なんだかさらにわかりにくいことになっている気がしました。

葬儀後疲れていたら、{多少お高くても、ワンストップサービス}がいい、と思ってしまいますよね。
私は、10万円は、高すぎるわ~と思ったわけです。

ここまでのことをまとめます。
ざっくり書くと
A 仲介サービスさんを通して依頼する場合 
基本料金 + 士業の先生たちへの報酬 + 法定費用
マイナス(各士業の先生たちへの資料提供分が1種類になって浮く)

B 各士業の先生たちへの依頼(司法書士さん、社会保険労務士さん等)
士業の先生たちへの報酬 + 法定費用 +資料提供できていない分の調査費用
が、それぞれかかり、その合計費用

を天秤にかけたら、Bが安かったという話です。
ていうか、Aが安くなるというケースが私には思いつきませんでした。
相続人間でも、めんどくさい方が先に立つ、という人がいました。

ただ、心弱りしている時です。
ただでさえ、人間一人を見送るということ、家族であれば思い出にふけり、心から惜しみ、ご飯を食べたり眠るということすら、辛いのです。
おいしいものを食べても、これを食べさせてあげたかった、と思います。
暖かい布団で寝ていても、思い出されるのは。

お父さん、良い人生でしたか?
私たちはあなたに良い関わりをしていましたか?

ということ。
今さらです。ただ良かったと思ってほしいというささやかな願いです。
これから納骨ですが、特に立派な墓に入れ、立派な儀式をする予定などはありません。ささやかに済まそうかということになっているようです。
怒られるかもしれませんが、私は亡くなった人や生き物はみな死んだら、天国のきれいな所にいって神さまか誰かがねぎらってくれているとずっと思いこんでいますので、心さえあれば(特に庶民は)それで許していただくしかないと思っております。

私は義理の仲でしたので。こんな冷静に見ていたのかもしれません。
安い方がいいもんね、の方に味方していました。
脳や心が疲れている側の人(旦那もそうでした)は、ワンストップでやってくれそうな仲介サービスに惹かれていました。

仲介サービスに傾きかけていた人たちも、細かく説明を聞いたら、あまり肩代わりしてもらえない(肩代わりして欲しい場合は、個別に費用が加算していくようでした)ので、ちょっとトーンダウンしていました。

時間が経って、今私が思うのは。

役所が不親切、登記や年金の手続きが不明瞭なのが、もともと悪いんじゃない?
ていうこと。

登記もほぼ、個人(一般人)で申請できます。
年金もそうですよね。

ただ、間違うと損するらしい、知らないと損するらしい、
あと、添付書類忘れたり、間違えたりすると。
怒られてやり直し、出直ししなくてはならないんです。
小さいお店がコロナの支援金をもらうのに大変で、頑張ったあげくに突き返されて却下されたりしていました。
そのくせ、頭のいい上級公務員の若いエリートがちょろまかしてましたね。
(制度内にいるから、書類もささっと作って手続き完了、てなもんでした)

やたら小難しくしてくれているから、一般人にわからないんですよ。
それで、その間の橋渡しとして、士業の先生方がいて。
さらにその先生方に近寄るのも怖いと感じるアホな庶民、もしくは疲れた一般人がいるので、その橋渡しとして仲介サービス業が出来てきた、んではないかと勘繰っています。

これは、有難がるしかありませんね。

丁寧に説明するって何かと聞くと、
『丁寧に説明する』という言葉そのものを平然と呟ける(国語の授業では、たぶん先生に怒られると思う)、
そのような役所、公務員の方々が、日夜頑張って
経済を回しているんです。たぶん。

ただ、私たちあまり脳や心が疲れているから・・・めんどくさい、
多少のことなら目をつぶろう、
多少の損ならお金を払おう、
とか思っていると、、、たぶんこの先、あまり得はしません。

新年早々、ケチな話を書いてごめんなさいm(__)m。

庶民だし、貧乏だし、それでも細々と生きてます。
働き者じゃないので、どちらかというと自由時間が欲しい人です。
これからも、伸び伸びと生きていきたいです。
ちょっとカードのポイント溜まるとUNICEF、小金を溜めると、ウクライナとUNHCRに送っています。

皆様も頑張って節約したり、自分や周囲の人々のためにはちゃんと経済回したり、そうして頑張って、いや頑張り過ぎないで人生を楽しく生きていきましょう♪
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