こんにちは!
元大学キャリセン職員、現キャリアコンサルタントのスワ朗です。
就活や転職をする人の中には「ES(エントリーシート)が書けない」「職務経歴書の書き方がわからない」と悩んでいる人も多いですよね。
それもそのはず。ほとんどの人はこれらを作るのが初めてですからね。
書いた経験がないわけですから、最初から悩まずに書けるわけがないんです。
みんなそうなので、過剰に悩む必要はありません。
ただ一方で、これらの書類は就活や転職には不可欠なのも事実。
そこでこの記事では、エントリーシートや職務経歴書を書けるようになるためのコツをお伝えします。
コツさえ掴めれば、誰でも文章作成は可能になるので、ぜひ参考にしてくださいね!
【結論】ESや職務経歴書など文章作成は”構成”がすべて!
最初に結論からお伝えしておきます。
ES(エントリーシート)や職務経歴書など、文章を作成するときに最も重要なことは”構成を作成すること”です。
これは職務経歴書などに限らず、ブログや記事なども含め、相手に何かを伝えたい文章において、全て共通するポイント。
逆に言えば、構成さえあればだれでも文章は書けます。断言します。
では文章構成とはどんなものなのか。
簡単な例を挙げてみますね!
【志望動機の文章構成】
①結論(その企業を志望する理由)
②なぜその業界なのか(きっかけや動機)
③なぜその業界の中でも、その企業なのか
④結論締め
志望動機を書く場合の文章構成は以上のようなイメージです。
構成に決まった形はありませんが、読みやすい文章や評価される文章には、必ず共通する構成があるんですよね。
上記のような構成が完成すれば、あとはそれぞれの構成に合わせた文章を作っていくだけです。
そして最後に、それぞれを合体させて文章が完成という流れ。
試しに志望動機の構成を使って、文章を完成させてみますね。
今回はIT企業に向けた志望動機を作ってみます。
①結論(なぜその企業を志望するのか)
「IT技術で地方の過疎化を解決するために貴社を志望しました。」
②なぜその業界なのか(きっかけや動機)
「そもそも私がIT業界を目指すきっかけとなったのは、ゼミで過疎地域の研究をした経験です。実際に過疎地域に足を運び、現地調査をした結果、想像以上に人口が減っていること、そこに暮らす人が将来に不安を抱えていることを知りました。とはいえ、過疎地域の人的資源は限られています。そこで、IT技術などによって生活の利便性を向上させれば、昨今のリモートワークの普及も相まって人が集まるのではないかと考えました。」
③なぜその業界の中でも、その企業なのか
「その中で貴社は、地方に拠点を置き、現地のリアルなニーズを汲み取った上でサービスを開発する事業を推進しています。この取り組みを知った時、まさに過疎地域を救うことのできる手段であると確信しました。」
④結論締め
「貴社の事業をさらに拡大・推進し、一刻も早く地方の過疎化を食い止めるべく、貴社を志望いたしました。」
【①〜④を合体させて完成した志望動機】
①IT技術で地方の過疎化を解決するために貴社を志望しました。
②そもそも私がIT業界を目指すきっかけとなったのは、ゼミで過疎地域の研究をした経験です。実際に過疎地域に足を運び、現地調査をした結果、想像以上に人口が減っていること、そこに暮らす人が将来に不安を抱えていることを知りました。とはいえ、過疎地域の人的資源は限られています。そこで、IT技術などによって生活の利便性を向上させれば、昨今のリモートワークの普及も相まって人が集まるのではないかと考えました。
③その中で貴社は、地方に拠点を置き、現地のリアルなニーズを汲み取った上でサービスを開発する事業を推進しています。この取り組みを知った時、まさに過疎地域を救うことのできる手段であると確信しました。
④貴社の事業をさらに拡大・推進し、一刻も早く地方の過疎化を食い止めるべく、貴社を志望いたしました。
いかがでしょうか?
事前に構成を作り、構成のパーツごとに文章を作って最後に合体させることで、文章が完成しましたよね。
この作り方には、いくつかのメリットがあります。
どれも文章作成において大きなメリットですよ。
【構成を使った文章作成のメリット】
・途中で話が逸れなくなる
・無駄な文章や言葉を使わずに済む
・構成ごとに分けて考えているので、面接の回答も作りやすい
・文字数の増減がしやすい
文章が長くなれば長くなるほど、途中で話が逸れちゃいますよね。
ただ、構成を使っておけば、こうした話の脱線を防止することができます。
また、それぞれのパーツで伝えたいことが決まっているので、無駄な文章や言葉は生まれませんし、面接で深堀りされたときにも、どの部分を聞かれているのかが明確なので、事前の想定回答も作りやすいんです。
加えて、エントリーシートや履歴書で文字数が指定されている場合でも、パーツごとに書き換えることができるので、増減がしやすい。
「構成=文章の設計図」というイメージが一番しっくりくるかと。
設計図のない建物なんてあり得ませんし、万が一設計図がなければすぐに倒壊してしまうでしょうね。
文章も全く同じ。
設計図のない文章は何も伝わらないですし、読み手も理解しづらいため、まずは設計図(=文章構成)を作ることこそ、最大のコツです!
構成はどうやって考えればいいのか?
ここまで読んでいただければ、文章構成の重要性は伝わったかと思います。
ただここであなたはきっと「いやいや。そもそも文章構成はどうやって考えればいいんだ?」という疑問が湧いていますよね。
そこでこの章では、文章構成の考え方をお伝えしていきます。
文章構成そのものを作るポイントは3つです。
【文章構成そのものを作るポイント】
①まずは人の文章を真似する
②最初は絶対に結論(結論ファースト)
③文章を読む相手が知りたいことや聞いてることを意識する
①まずは人の文章を真似する
一番手っ取り早く、おすすめの方法は真似をすることです。
志望動機や自己PRなど、どの質問項目に関しても、完成した文章を真似しましょう。
完成した文章や実際に選考を通過した文章などは、ワンキャリアやユニスタイルといった無料サイトで閲覧することができます。
まずはそこで完成した文章を読む。
その上で、自分なりにその文章を構成に分けて分解してみてください。
(句読点などを目安に区切ると分解しやすいですよ。)
分解した文章それぞれが何を伝えようとしているのか、何を説明しているのかを考えれば、それで構成のパーツ名がわかります。
あとは抽出したパーツを並べれば、構成の完成です。
シンプルかつ一番オススメの方法ですよ!
②最初は絶対に結論(結論ファースト)
次のポイントは”最初は絶対に結論”ということ。
志望動機であれば「なぜその企業を志望するのか」、自己PRであれば「私の強みは◯◯です」といった形です。
なぜ最初に絶対結論なのか、それは読み手であり評価者である採用担当者に文章全体で伝えたい答えを簡潔に伝えるため。
採用担当者は一度に多くの履歴書やエントリーシートを見ています。
つまり、すべての文章をじっくり読む余裕はないわけです。
その中で、何が言いたいのかが最初に伝わらなければ、最悪の場合、文章を読んでもらうことすらできません。
だからこそ、最初に答えを伝えるのが重要なんです。
ただ、普段の会話や小説では、最初にオチや結論を言う話し方ってなかなかしないと思います。
そのため、意識しておかないと意外とできないポイントでもあるんですよね。
③文章を読む相手が知りたいことや聞いてることを意識する
最後のポイントは”相手が知りたいことや聞いてることを意識する”ことです。
職務経歴書でもエントリーシートでも、「志望動機」や「自己PR」など質問の項目が分かれていますよね。
そして項目ごとに、企業が知りたい内容は当然異なります。
そのため、そもそも相手(=採用する企業)が何を知りたいのか、何を聞いているのかを意識する必要があります。
そこから逆算すれば、文章構成に何を入れるべきかも見えてきます。
例えば、志望動機を聞かれているのに、自分の強みを伝えるような文章だと、採用担当者も「この人、聞かれたことに答えられないじゃん」というマイナス印象を持ちます。
だからこそ、当たり前である「聞かれたことに答える」のが重要。
文章構成を考える上でも、基盤となる意識ですね。
ここまで読んでいただいても「いや〜、構成の作り方がピンとこない!」という方は、僕にご相談ください!
僕は各項目ごとに文章の作成代行サービスを提供しています。
一度、完成した文章を受け取ってしまえば、次からはその文章の構成をもとに自分で作成できますからね!
ゼロからこちらで文章を作りますが、もちろん項目ごとの構成をお伝えすることも可能です!
「まずは構成を知りたい!」という方、ぜひご相談ください。
文章構成から文章作成までサポート
まずは気軽にメッセージでご相談ください!
ESや職務経歴書の作成が苦手な人に共通する特徴
僕はこれまで400名を超える就活生や転職者の書類作成・添削をサポートしてきました。
そこでわかったのが「苦手な人には共通点があること」です。
もしひとつでも当てはまるなら、改善するべきかと。
複数当てはまって、どうしようもないという人は、作成を代行してもらうのも一つの方法かと思います。
【ESや職務経歴書の作成が苦手な人に共通する特徴】
①完璧を求め過ぎている
②構成を考えずにいきなり文章を書き出している
③最初から指定文字数に合わせて書こうとしている
①完璧を求め過ぎている
1つ目はシンプルに完璧の求め過ぎという特徴。
これを言うと元も子もないですが、エントリーシートや職務経歴書といった書類に明確な正解はありません。
なぜなら、評価する人が異なるから。
加えて、評価基準の明確な基準がないから。
数学や歴史のように、この問いにはこれという唯一の答えが、文章にはありません。
読書感想文とか現代文のテストを思い返すと、どこを基準に評価してるのかってわからないですよね。
また、企業によって評価する人は当然異なります。
つまり、Aという会社でめちゃくちゃ評価された文章だとしても、Bという会社で全く評価されないなんてことはザラなんです。
だからこそ、完璧を求め過ぎても終わりがないんです。
自分が納得できるレベルに至れば、そこで提出するべきというのが僕個人の考え方ですね。
②構成を考えずにいきなり文章を書き出している
2つ目は構成を考えずにいきなり文章を書き出している人。
この記事を読んでもらえればわかると思いますが、必ずと言っていいほど、話が脱線していきます。
脱線した内容を採用担当者は最後まで見るほど暇じゃありません。
文章作成において、構成作成は絶対です!!!
③最初から指定文字数に合わせて書こうとしている
3つ目は最初から指定文字数に合わせて書こうとしている人。
例えば自己PR(400文字)以内の場合、400字を目標に書き出すのってめちゃくちゃ難しいですよね。
僕はまず、文字数は無視して書きたい内容を箇条書き程度で書き出します。
それを文章にしてみて少ない場合は付け足す、多い場合は削るといった作業で文字数を合わせていきますね。
微調整程度であれば言葉の言い換えで解決しますし、極端に多い場合は構成を見直すのもおすすめ。
とにかくまずは指定文字数を無視しましょう!
まとめ
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
エントリーシートや職務経歴書といった文章作成におけるコツについて、僕が持っているノウハウをまとめさせていただきました。
最重要ポイントは”構成を作ること”です!
僕自身、就活メディアのライターやディレクターも務めているので、時には数万字の記事を書くこともありますが、必ず構成から作り出します。
逆に構成さえできてしまえば、文章の8割方は完成してるんですよね。
特にエントリーシートや職務経歴書など、相手(=企業担当者)に何かを伝える、アピールする文章の場合は、構成の効果は抜群です。
ぜひ構成を元にした文章作成を実践してみてくださいね!
この記事があなたの就活や転職に役立つことを願っています。
スワ朗でした〜!
構成作成や文章作成に悩んでいる方
まずは気軽にご相談ください!