山から森へ、野へ、そして海へ、再び雲となって山へ。 この水の循環を基盤として人間の生活圏を考え、なによりも大切だと考えるのが水系主義だと言われています。 世界のどの国でもどの地域でも、この水系を基本として成り立ってきました。 日本も例外ではありません。
近代以降の経済至上、効率至上の考え方はこの水系を切断し、本来生き物のすべてがよって立つ環境を壊し続けてきました。
時代は大きく回転をはじめています。失われた水系への視点を甦らせ、 その源である上流圏に光を当て、歩き、汗を流し、人々と語り合い、共感を得ること、そして新たに本質的な価値、普遍的な価値を創造していくこと、これが私たちの研究所の理念であり目標です。