曹洞宗寺院で安居中の修行者です。
自身の求道を一般の方々にも活かせるのであれば幸いです。
日本仏教の現状を省みるに、我々仏教徒が世間に対して働きかける、ということは非常に稀であると言えるでしょう。
町に立つ托鉢僧の読経以外にも、皆様が法施を受ける機会があっても良いのではないかと存じます。
坐禅や経典も非常に大事とはいえ、世間に還元できなければ意味が無いようです。
「自らを灯明とし、法を灯明とせよ」とお釈迦様がおっしゃったように、あなたの人生を生きるのはあなたのみです。
そして"法"とは、よく世間で言われるルールや、既に決められた数学の公式のような物ではありません。
仏教でいう"法"とは「物事のありのままの姿、働き」のことであり、水が重力によって高きから低きへ流るるように、全ての物事の本来の姿のことです。私ができるお手伝いも法の働きに他なりません。
合掌