一部上場企業で経理課長をしています。これまで、リクルータとして、多くの学生と接して、就職のアドバイスをし、一部上場企業の就職に導いてきました。エントリーシートの書き方を学ぶことは、自分を知ることであり、それを知り、第三者にいかに刺さる言葉で伝えられるかが、勝ち抜く秘訣です。企業が欲する人材像のコアは案外どんな企業でも同じです。答えは、自分自身にあるというのが私のモットーですが、それを引き出すお手伝いをします。
以下はエントリーシートの具体的なアドバイス例です。彼は、複数回の添削の結果、一部上場の不動産会社に内定が決まりました。
1、まずはじめに
この会社を選んだということは、まずは慶応卒で就職活動が優位になるという幻想は捨てた方がよいと思います。あくまで、本人のポテンシャルで選考されると考えてください。
エントリーシートは、いかに読み手に刺さるかがポイントです。読み手が、Y君と会って話を聞いてみたいと思わせるかが大切です。
言い換えると、文章が読み手の立場に立った内容になっているか、都度確認するとよいでしょう。
2、コメント
<N村総研>
・自己PR
変革を恐れないをアピールしつつ、変革について記載されていない印象です。
これまでの固定観念(例えば根性論)がどういったもので、それにどういった
問題があって、Y君がどういった着眼で、データを活用して変えようと思ったのか、
その変革にどういった壁があって、どう乗り越えたのかを記載できるとよいと
思います。(=会って、具体的に話を聞いてみたいと思える)
・志望動機
会社でやってみたいことに具体性がなく、曖昧さが残ります。
ココロの視える化サービスとは、暗黙知を形式知に変えるサービスであって、
(例えば、車の乗りごごちを数値化)古くて新しく、かつ難度の高いサービスです。
大学で学んだことを会社で活かしたいのであれば、学んだ具体的な内容と、
それを活かせる可能性のあるサービスを具体的に示し、それを会社でやりたいと
示した方が説得力があると思います。
受けようとしている会社の概要、自分でアピールしたいところ