メロディラインをお送りいただくか、
テーマを頂ければ合わせた詩を作ります。
(例)
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春の海
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指に絡む波をほどいて
雫を水面の綾に返せば
まぶたの狭間の涙がこぼれ
還る、冬を忘れた春の海に
朧月夜に私はひとり
手を取り踊った砂浜昏（くら）く
足跡はいまやふたつ
還らぬ、闇を呑んだ春の海に
いつか桜が嵐になれば
声はとどくの あのひとに
いつか雪が波を飾れば
かえってくるの あのひとは
絹の衣はくれてやった
還る、今宵の春の海に
狂うほどの夢幻を
さざなみは幾度も繰り返す
天と海に挟まれて
息は夜へと溶けていく
手を取り踊った砂浜昏（くら）く
還らぬ、波に委ねた春の海に
わたしの脚をとらえたならば
そのまま還らぬ、春の海から
いつか桜が唇かすれば
声よ届け あのひとに
いつか雪が髪を飾れば
どうか 還して あのひとのもとへ