古典ギリシア語は一般に「西洋古典語」と呼ばれる古典語(死語)の1つです。
現代のギリシャにおいては現代ギリシャ語が使われていますが、これは古典ギリシア語の名残があるものの、発音など色々な点で違いがあります。
よって、古典ギリシア語を学んでもギリシャ旅行の際に会話で使えるかと言われるとちょっと疑問です(もしかしたら、外国人が日本に来て、「かたじけない」とか「〜で候」と言う感じで、笑われるかもしれません)。
それでも私は、古典語を学ぶことには相当のメリットがあると自信を持って言えます。
理由はいくつかあります。
1.まず英語やフランス語などの語源を知れる。
古典ギリシア語からラテン語などを経由して英語になった単語は数知れません。英語などの西欧の言語をもっと知りたいと思っているのなら、古典ギリシア語はオススメです。繋がりが見えてくると、言語はとても楽しいですよ。
2.哲学や宗教、文学、科学の古典の宝庫である。
古典ギリシア語で書かれたものをざっと挙げてみても、プラトンやアリストテレスの著作、「新約聖書」、ソポクレスやエウリピデス、アイスキュロスの作品といった悲劇、アルキメデスの数学著作など、枚挙にいとまがないほどです。これらの作品を(たとえ少しずつではあっても)その人たちが書いた言語で読めるというのは、相当な強みだと思います。
3.古典語をやっている人は限られた人だけである。
はっきり言って古典ギリシア語を始めとした古典語は難しいです。大学の文法の講座でも脱落者が多いです。
しかしそれは、古典語を学べるのは20世紀に至るまで欧米では大学に行ける限られたエリートだけだったので当然と言えば当然なのです。現代でも、欧米の知識人には古典語を学んだことがあると言えば相当な尊敬の眼差しを向けられるはずです。それは彼らからしたらある種の特権階級的なものを感じるからです。
その他いろいろありますが、まずはこれくらい。
初等文法を学んでも、原典はすんなり読めません。
しかし、辞書を引いて読むことはできます。これは大きいのです。勉強していない人は辞書を引いても古典ギリシア語は読めません。そもそも引き方がわからないでしょう。それが英語などとは違うところです。辞書が引ければそれはもうすごいことなのです。基本的には初等文法は辞書が引けるようになり、簡単な文章を理解できることが目安と思っています。
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テキスト(2,750円)も購入する必要がありますので、Amazonなどで購入しておいたほうがよろしいと思います。
まずは進め方などについてご相談ください。