癌になった人にしかわからない不安や恐怖があります。
私も初め、癌と診断されたときには頭の中が真っ白になりました。
私の場合、年もまだ若く小さな子供もいるため何がなんでも生きなければという想いがまずありました。
そして、良いのか悪いのか…
10年ほど前に夫も癌になったという過去があり、
その時の介護の経験と
闘病時は辛くともそれを乗り越えれば、
今までと何ら変わりのない普通の生活が送れること。
もっと言ってしまえば、
更なる大きな幸せ、幸福感があることをよく知っていたので、
不安や恐怖はありながらも、希望をもって闘病生活に臨むことができました。
私の考える癌の苦しみの4っつは、
●治療により体の一部を失う(もしくは変形する)喪失感と容姿が変わることへのストレス。
●治療による痛みや倦怠感、吐き気などの苦痛。
●闘病により社会と隔絶する期間がある。
●死や治療に対する恐怖
だと思っています。
(※あと、がん保険などに入っていない場合は、ここに経済的な苦痛が入ってきます。)
私も癌になっているので、この苦痛は嫌になるくらい味わいました。
基本、平常心で闘病していたつもりですが、癌になったことで泣くこともありました。
経験したからこそ共感できる想いがあります。
看護師をしていた、看病をしたことがある、だけではわからなかった本当の体の苦痛や心の痛みを経験しました。
がん患者さんには、再発や転移の可能性が何年にもわたってついてきますが、
私は気にしていません。
全く気にしていません。
せっかく助かった命、今を大事に今を生きようと思っているからです。
癌と診断されたばかりの人、
すでに治療段階に入っている人、
ある程度の治療がほぼ終わっている人、様々な段階の人がいらっしゃると思います。
そして癌の辛さをお友達や家族にも吐き出せない方がたくさんいらっしゃると思います。
そんな方は、どうか遠慮せずにお電話下さい。
病気を治すのは病院での治療が第一ですが心のサポートは家族であったり、親しい仲間であったり、そして見ず知らずの人であっても実際に経験して痛みに共感できる人、病を克服してこれから先の希望を伝えられる人だと思っています。
ご希望があれば私の経験したこともすべてお話しようと思っています。
治療に関するアドバイスは致しておりません。
かかりつけの病院の先生を信じかかりつけの先生と相談して治療を決めていくのが一番ベストと思うからです。