いままで働く人のメンタルヘルス相談に携わってきた中で、一定の割合で受けてきたのが、
「部下や同僚がメンタルヘルス不調で悩んでいるようだ。自分はどうしたらいいか?」
という相談です。
メンタルヘルスの問題は微妙な問題で、不用意なかかわり方はかえって問題を大きくしてしまうことがあります。相談にのってあげようという親切心が、かえって本人との信頼関係を崩してしまうこともあるのです。
仕事への影響がある場合が多いですが、職場のメンタルヘルス体制も、企業によってまちまちです。
お話していく中で、問題は何か、問題解決へのリソースは何か、そのリソースをどう活用していくかを明確にしていきたいと思います。
現在企業のメンタルヘルス対策支援の仕事をしていますが、個別の相談にのる機会が少し減ってしまいました。個別の相談にのることは、私自身にとって大事なライフワークのひとつです。少しでもあなたのお役に立てればと思います。
問題を抱えている方とあなたとの関係、その人はどう困っているのか、あなたはどう困っているのかなどをうかがっていきます。
アドバイスはできますが、それはひとつの選択肢でしかありません。行動には、あなた自身の責任が伴います。最終的にはご自身で判断してください。
また、緊急の対応策で、どこに相談していいか分からない場合は、公的機関に相談してください。職場の問題でも健康問題であれば、管轄の保健所は相談にのってくれます。