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(#2)神の手に触れたときのこと

私が、ろう学校で講演させていただいたときの感動実話です。もう、10年以上前になりますが、「ろう学校」から講演依頼をいただきました。 当時、いただいた講演依頼をお断りすることはほとんどありませんでした。日程さえ合えば、即「ありがとうございます。お受けします」のはずが、このときばかりは、「少しお時間いただけますか?」と即答を避けました。 なぜならば、私の講演スタイルは、淡々と語るものではなく、声の抑揚などを利用し訴えかける対話スタイルなんです。でも、今回の対象者は、耳が聞こえません。伝わるかな?伝えることができるのかな?と、正直悩みました。 結局は、初めての体験、有り難いチャンスと考え、お受けすることにしたんです。 具体的には、中等部の3年生20名弱が対象で、「就職にあたって働くことの厳しさ・社会人になる心構えを遠慮なく伝えて欲しい」と、担当の教諭から言われました。 講演会当日、私の横には手話通訳の先生が。でも、ほとんどの生徒は、私の口の動きに集中しています。 眩しいほど輝いた目が、私の口に集中します。生徒達は、私の話が伝わると体を左右に揺らして、言葉にならない声で反応してくれるのです。 笑い処も逃しません。 なんて素敵な生徒達なんだ❗ 私は笑顔で話しながらも胸を熱くして、涙を押さえながらどうにか最後まで話を終えました。 校長先生からお礼の言葉をいただき、講演会終了の案内が告げられると同時に、生徒達が一斉に私の方へ。 直接お礼が言いたい!握手をしたい!と、一人の例外なく席を離れてこちらへ押し寄せて来ました。 私は生徒達が怪我をしてはいけないと思い、すぐさま、担当の教諭に「動かないで
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