信頼関係を築くサブキューテイニアス法

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ビジネス・マーケティング
コピーライティングではリサーチが重要だと言われます。

なぜでしょうか?

最も大きな理由の1つはこれ。

相手の言葉で書く為。

もしかしたら、こんな経験があるかもしれません:

どうにも分かりにくい文章で、同じ行を何回も何回も読み返して、それでも全く頭に入って来なかったこと。

多くの方々にとっては恐らく哲学書や数学書などはこの類に入るのだと思います。

(この記事がそんな言葉でないと良いのですが。)

こんな経験は、私も数え切れないほどして来ました。

数年前からはコピーを書く仕事も行なっているので、「なぜこの文章は読みにくいのか?」と分析をすることもあります。

その結果、気付いたことがあるのです。

「自分と使っている言葉が異なると読みにくい」という発見です。

例えば、私は数学にかなり近い研究を行っています。

数学では論理が重視されますので、普段は論理的に整備された文章(論文)ばかり読んでいます。

するとどうなるか?

全く理由が説明されずに結果に飛ぶ文章は非常に気持ち悪く感じます。

読みにくいのなんのって。

そのような文章を目にすると、私は途中で読むのを止めてしまいます。

したがって、私は私が使っている言葉と異なる非研究者の言葉だと読みにくさを感じることがあります。

(かなり特殊な体質だというのは理解しています。)

一般的には逆の方が多いでしょう。

具体的には、サクッと読みたいと思っていたツイートやニュース記事、ブログ記事などで、イキナリ定義をし始め、その後には延々と論理的な論証が続き、最後にようやく結論が出てくる文章だったら。

恐らく定義とか言い始めた時点で違和感を感じ、離脱してしまう方が多いはずです。

(珍しい文章で私は興味を引かれますが笑)

つまり、「同じ」文章でも、「誰が」読むかによって「異なる」反応が生じるということです。

当たり前のことですね。

ただ、当たり前のことですが、全ての土台になるのも確かです。

というのも、読みにくい文章は誰も読みたがらないから。

そんな文章ではすぐに離脱されてしまいます。

離脱されると購入してもらうことなど期待できませんので、セールスレターのような説得を目的とした文章では読みやすい言葉で書く必要があります。

狙った相手にとって読みやすい言葉を発掘する作業が他でもなくリサーチだということです。

天才コピライターと呼ばれるGHはこの点を徹底していました。

その為、彼は男性にも関わらず、彼が書いたレターを読むと正に女性が書いているかのような印象を受けてしまいます。

表面的なテクニックでは到達し得ない、意識できない深い部分までデザインしていたからでしょうか、彼のレターは大きな成功を収めました。

あまりにも売れるレターだったので、日本にも輸入され、建築という全く異なる分野のレターにもパクられたほど。

(そして、勿論そのレターも売れました。)

この記事では、パクるだけでも売れてしまうセールスレターの邦訳と、その私なりの分析を載せています。

分析では、一文一文、レターを書いたコピーライター(このレターだとGH)が

・なぜその文を書いたのか?
・なぜその単語を使ったのか?
・なぜその順番で語ったのか?
・他にも語り得ることは色々考えられるが、なぜそれらは書かなかったのか?

などを考えています。

したがって、この分析に書かれている考え方を応用すると、売れるレターを書くコツが掴めるでしょう。

コピーライティングの書籍を何冊も読んでみたけど、まだイマイチ売れるレターが書けないという方は、書籍で学んだ「原理」が実際に使用されている利用例を見ることになります。

その為、使い方の感覚が掴め、自力で売れるレターを書けるようになるかもしれません。

あるいは、「コピーライティングは配慮からできている」という私の持論を採用するならば、ビジネスに限らず、普段のコミュニケーションにも応用できることになります。

(実際、個人的な話ですが、私は売れたレターの分析から得た配慮の仕方を異性とのやりとりに応用し、結果も出しました。)

なお、私は普段は元の英語のレターを分析していますので、ここに書いた分析も英語のレターの分析です。

したがって、英語が得意でしたら、元の英語のレター(リンクは以下に貼っています)と見比べながらこの記事を読むことを強くお勧めします。

英語が得意でなくとも、この記事を読めば、コピーライターが配慮していたこと(の中で私がこのレターを分析した際に読み取れたもの)は理解できるようになっているはずです。

では、GHが、一語一語に何重もの意図を込めた、芸術的レターをお楽しみください。
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