誰も教えてくれない「日本と海外の金融機関の違い」

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マネー・副業

海外の銀行、証券、FX業者(但し、マトモな金融機関に限る)と日本のそれらとの違いについて1つ説明をしてみたいと思います。

日本では当たり前のように誰でも銀行口座が作れます。
預入金額は100円でも作れます。
しかし、銀行側では口座開設するにあたって、さまざまな部署の人件費が発生しています。
口座開設時だけでなく口座の監視も行っている為、継続的にコストが発生しています。
残高が1円でもそれ以上のコストを掛けて郵送物を発送したり、大赤字の口座は沢山あります。
何故か日本人は金融機関に対して大して利益を落としていなくても偉ぶる人が多くいますが、それを良しとしているのは日本の文化でしょう。

この様な事は海外では殆ど有り得ません。
海外の金融機関の基本的な考えは利益の少ない口座は客ではないという思考です。
従って、利益にならない顧客の口座は自動的に閉鎖されます。
加えて、取引に対するリスクの面からも利益の少ない顧客は敬遠されます。
所謂、マネーロンダリングに関するリスクです。
顧客が脱税や犯罪に直接、間接的に関与している場合、金融機関にも多大な金銭的ペナルティと信用失墜という社会的制裁が下されます。
その為、各口座のモニタリング(監視)は常に行われています。
全ての送金、受取りに対してマニュアルで監視しています。
従って、利益に見合わない利益の顧客やコンプライアンス意識の低い顧客は嫌がられます。
また、コミュニケーションコストが高い顧客も敬遠されます。
金融機関の維持コストで本来削減したいのはコールセンターなどのサポートコストです。
ご存じの通り、まあまあ良い時給が発生しています。
(日本のコールセンターも時給1,000円以下はないですよね)
クレーマーのような顧客は要注意人物としてマークされ、自分でGoogle検索さえしないような人は突如口座閉鎖を告げられる事もあります。
ひどい場合は一切、問合せに反応が無いという事もあります。
(とある海外銀行で1か月以上、何度も問い合わせても無視されたというケースがあります)
日本人は過度なサービスに慣れ過ぎている為、とにかくクレーマーが多くあたかもプライベートバンクを利用しているかのような対応で金融サービスを利用します。
逆に富裕層は瞬間的に利益とコストの計算ができる人が多い事やそもそもコミュニケーション能力の高い人が多い為、金融機関からすると圧倒的にメリットが高いと言えます。
よく、「友人は○○銀行で口座開設できたのに自分は出来なかった」という話をよく聞きます。
まともな商売をしている人で審査が落とされているなら、その理由は「取引がショボイ客か?面倒な客か?」だけです。
当然ながら海外の顧客という時点でハイリスク顧客扱いされているのですが、そのハイリスクに見合う客なのか?というのがポイントです。
日々、さまざまな相談を受けていると日本人の意識の低さに嫌気が指すことがあります。
よく学校で金融の勉強を導入した方が良いと言われますが、それ以前に世の中の仕組み(本質)を理解できていなければ意味がありません。
当然の事ながらこれは金融機関だけに限った事ではありません。
全てのビジネスに於いて、あなたが優良な顧客であるか否かは意識するべき事だと思います。

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