パラリンピックを見て思うこと

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コラム
以前障がいを持つ人たちのを相談を聴いたり、障がいの認定調査をしたりする仕事をしていたことがありました。障がいとは、身体障がい、知的障がい、精神障がいの3障がいですが、身体障がいである視覚障がい者、身体の麻痺、難病などを抱える人と話をする機会も多かったです。
その頃は、障がい者スポーツについては全く知らず、今、パラを見ていて、そういえば、車いすラグビーをしていた人がいたな、とか今になって思いだしたりしています。
視覚障がい者の競泳はタッパーと呼ばれる人がターンを教える、陸上については、ガイドランナーが一緒に走る、など、試合の時にサポートが必要なスポーツもあり、試合を終えた後のインタビューを見ていると、オリンピック以上に、周囲のサポートに感謝する言葉を聴きます。時には二人三脚で、苦しいトレーニングを乗り越え、コロナでの葛藤の中、自分の一番のパフォーマンスを出すというのは、どれほど大変なことだろうとみていて感動をもらっています。
自国開催であるからこそ、パラリンピックの放送もたくさんあり、今回初めて色んな競技を時差なく見ることができ、改めて、障がいを持つ人々について考える機会になりました。それは、日本が共生社会をすすめるうえで、とても大事なことだろうなと思います。
私が子どものころは、障がいを持つ人々はかわいそうな人というイメージでしたが、今は、そうではない!装具もおしゃれだし、障がいを隠すのではなく、堂々とおしゃれに魅せる、それを見ている人にアピールする、本当に素晴らしいことだと思いました。本来いろんな人がいるのが当たり前なんです。
そして、何か、困難を抱えた人がそばにいたときに、その人が困ったことがあれば当たり前のようにサポートをする、そういった気持ちを自然に持てる人が増えることこそが、共生社会に大事なことなんだろうなと思います。日本人って、ホスピタリティについてはとても評価されるけど、まだまだ排他的な部分もあるように感じるときもあり、それは、たぶん、知らないから、経験してないからなだけだと思います。
私は別にオリパラ開催の賛成派でも反対派でもないですが、こんな非常事態の中で開催したのなら、何かひとつでも人々がそこから得るものがあればいいなと思います。
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