ChatGPTモデル(2025年4月現在)モデル解説〜それぞれのモデルの得意分野は?〜

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 日進月歩の人工知能世界。『鏡の国のアリス』の冒頭で「走ってやっと止まっているぐらい、止まっていたらどんどん景色が後ろに行っちゃう」といった台詞がある。AIと共に作業・研究・創作などを行なっているクリエイターにとっては、まさにそんな印象だ。
 現在、2025年4月現在、ChatGPTは有償版になると左上から「モデル」を選択できるようになっている。一般的には「4o」というモデルが標準となり、特に何も考えずそちらを選択すれば広範囲の的確な回答が得られる。ただ、自分の活動の精度を上げたいのであれば、モデルごとの得意分野をある程度把握していると効果的だ。
 またすぐに状況も更新されるだろうが、一応、以下にそれぞれのモデルを解説しておく。

<作業別おすすめGPTモデル一覧>
① 調査・リサーチ(最新情報の検索、分析)
 GPT-4o(最新情報の把握、高精度の情報抽出、マルチモーダル対応)
 o3-mini(市場・トレンド分析など複雑な調査)

② 校正・編集(文章の修正、スタイル改善)
 GPT-4.5(文章の精度向上・感情表現の調整に強み)
 GPT-4o(文脈理解、語彙の適切な選定)

③ 対話(自然なチャット、インタラクション)
 GPT-4o(自然で一貫性の高い会話に最適)
 GPT-4.5(感情理解力が高く、共感的な応答が可能)

④ 物語創作(小説・シナリオ・脚本)
 GPT-4.5(創造性が高く、キャラクターや感情表現に強み)
 GPT-4o(一貫性のあるストーリー展開、設定生成)

⑤ 資料作成(企画書・プレゼン資料・レポート)
 GPT-4o(図表解釈、内容整理が得意)
 GPT-4.5(説得力のある言葉の選定、クリエイティブな構成)

⑥ 論文作成(アカデミックな文章、専門的内容)
 GPT-4o(専門知識に基づく論理構造の整理、高精度な情報の提示)
 o3-mini-high(理系や専門分野のコーディング・分析に強い)

⑦ コーディング・プログラミング
 GPT-4.1(コード生成とデバッグに特化、最新のライブラリ対応)
 o3-mini-high(複雑なロジック処理、アルゴリズム設計に適している)

⑧ ビジネス戦略・経営分析
 o1 pro mode(高度な経営分析、多角的視点での戦略立案)

<まとめ>
 GPT-4oは万能モデルとして、多くの作業に適している。
 GPT-4.5は感情・創造的なタスクに秀でている。
 oシリーズ(o1, o3-mini, o3-mini-high, o1 pro)は専門的・分析的な作業に最適。

※GPT-4.1シリーズはプログラミング特化モデルとなる。しかし、この4.1というモデルは日本ではまだ公開されていない可能性がある。少なくとも、私のGPTには選択項目が反映されていない。
※2025年4月上旬まであったo1モデルは廃止され、おそらくこれがo3というモデルに移行している。

<個人的な所感>
 創作はGPT-4oとGPT-4.5が強い。
 校正はo3が強い。
 芸術性を伴う翻訳はo1 proが強い。
 事務的な翻訳はo3が強い。
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