【GA4で分かること】どの導線が強いか“感覚”で判断していませんか?

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ビジネス・マーケティング
数字で見える「本当に成果を生むページ」の見つけ方

「このページが一番読まれてる=成果が出ている」は本当?


サイト運営をしていると、つい「アクセスが多いページが成果に繋がっている」と思い込みがちです。

でも実際にデータを見てみると、

アクセス数が多いページ=売上を生むページではない、というケースがほとんどです。

むしろ、意外なページが一番大きな結果を生み出していることもあります。
特に、複数ページで構成された講座や体験系コンテンツ、メルマガ・診断・EC導線を持つビジネスでは、

「どこから購入や申込につながったのか」を知らずに施策を続けると、時間と労力が空回りしてしまうことも。

この記事では、「数字で導線を見える化する」ための考え方と実例を紹介します。データが苦手でも理解できるように、実際の遷移データ(GA4)で見えてきたリアルな傾向も交えながら、“本当に強い導線”を見つける方法をまとめました。

感覚では見抜けない「導線の真実」


「このページが集客できてる」
「この内容が反応が良い」

このような“感覚判断”は、事業主としてとても大切です。けれど、感覚だけで判断してしまうと、知らぬ間に「成果に繋がらない導線」を強化してしまうこともあります。

例えば、SNSで「いいね」が多かった投稿や、検索上位にある記事。

これらは注目されているように見えても、実際には申込・購入(CV)に繋がっていないケースが少なくありません。

逆に、アクセス数は少なくても「申込率が高い」ページが存在します。
それが、あなたのビジネスにとって“本当に強い導線”です。

数字で導線を見える化するとは?


ここで言う「導線を数字で見る」とは、
どのページからコンバージョン(購入・申込)が発生しているか」をデータで確認することを意味します。

見るべき数字は「アクセス数」ではなく「経路」


Googleアナリティクス(GA4)で見るべきは「セッション数」ではなく、

・前ページ(どこから来たか)
・CV発生ページ(どこで申込したか)

の2つです。たとえば、あなたが商品・サービスを運営しているとしましょう。GA4の「探索レポート」で“前ページパス”を分析すると、「どのページが申込ページに繋がっているか」を具体的に把握できます。

アクセスが多いページと、成果を生むページは違う


アクセスが多いページは「入口ページ」であり、成果を生むページは「行動を促すページ」です。

入口ページの例(占いジャンル)


・検索で上位にある記事(例:「運勢」「恋愛運を上げる方法」)
・SNSでシェアされた投稿ページ
・無料講座・体験紹介ページ

これらは「人を呼び込む」には有効です。
しかし、購入や登録につながるわけではありません。

成果ページの例


・無料レポート登録者にだけ送られる“シークレットページ”
・メルマガ読者専用の申込ページ
・無料体験や特典を経由した限定ページ

これらは、関係性ができた人が“次のステップに進む”導線です。
データを見ると、こうした「限定性の高いページ」ほどCV率が高いことがわかります。

実例:シークレットページがCVの鍵だった


あるサイトの分析で、興味深いデータがありました。
CV数(鑑定申込・購入数)が多い月ほど、アクセス上位にあったのは「無料講座登録者専用のシークレットページ」でした。

このページは検索からは入れず、メルマガ経由でしか見られません。
つまり、外部からの新規流入ではなく、内部のリピーター流入でCVが増えていたということです。

分析すると、

「講座ページ → シークレットページ → 鑑定申込」
の流れでCVが発生しており、リストを獲得してメルマガを流す月はCVも増加していました。

これは、無料講座登録者が関係性を深めた結果として購入行動に至っていることを示しています。

でも、それだけでは限界がある


この流れは非常に良い仕組みです。
リストを取ったあとに、メルマガで関係性を育て、本格鑑定へ導く──理想的な導線です。

しかし、注意すべきは
「リスト内の人しか見ていない」=新規獲得が止まっているという点です。

無料講座登録者はすでにリストに入っています。
その人たちが再び行動してCVが増えるのは、リピート導線の成果であり、
「新規流入によるリスト拡大」とは異なります。

ビジネスを持続的に成長させるためには、

・既存リストを育てて刈り取る導線(リピート)
・新規ユーザーを獲得する導線(拡大)

この2つを明確に分けて考える必要があります。

データで見ると導線の課題が浮かび上がる


実際のGA4データを見ると、シークレットページの前後の遷移元はほぼ内部リンクです。検索・SNSなどの外部流入はほぼゼロ。つまり、新しい人がこのページを見る手段がないのです。

逆に、カテゴリページやコラム記事は検索流入があるにも関わらず、申込ページへの遷移が少ない。これは「入口はあるけど、次に繋げる道が整っていない」という典型的なパターンです。

このギャップが、月ごとのCV数の波を生み出している可能性があります。

どの導線が強いかを見極める視点


① CV直前ページを見る

「CVイベント」が発生したとき、直前に見られたページを分析します。
GA4の「ページ遷移レポート」で、前ページパスとCV発生ページを照らし合わせるだけでどのページが強い導線なのかが一目で分かります。

例:

/course/lesson3/ → CVが多い → 無料講座3回目がコンバージョン率高
/campaign/2025/ → CVが増えた → 限定LPが機能


② 月ごとの変動を比較する

同じページでも、月ごとに遷移率が変わっていれば「タイミング依存」の導線。季節イベントやキャンペーンと連動している可能性があります。


導線を可視化することで見える“次の一手”


数字で導線を見える化すると、改善が一気に明確になります。

・強い導線 → コンテンツを拡張(関連記事・内部リンク)
・弱い導線 → CTA位置の見直し・訴求文の改善
・外部流入が少ない → 検索キーワードやSNS投稿で入口を追加

さらに、どの導線がCVに繋がったかが分かると、「どこに時間と予算を使うべきか」も見えてきます。

導線を見える化すると“発信”も変わる


導線を数字で見ることは、単なる分析ではありません。
それは、お客様の行動を理解することです。

数字の背後には、
「どんな気持ちで」「どのタイミングで」行動しているかというストーリーがあります。

たとえば──

・メルマガ3通目で行動する人
・一度完了した人が数ヶ月後に戻ってくる人

このように、数字を見ることで感覚では捉えられなかった人の動きが見えるようになります。

感覚×データ=再現性

データだけでは冷たい。
でも感覚だけでは再現できない。

この2つを組み合わせることで、
ビジネスの“再現性”が生まれます。

あなたのサイトにも、まだ気づいていない「強い導線」が必ずあります。
感覚を信じながらも、数字で裏付けていく。その視点こそが、長期的に成果を出す人の共通点です。

まとめ:導線を“見える化”すれば、売上の道筋も見える


・アクセス数だけでは導線の強さは見えない
・強いページは「行動を生むページ」
・データで導線を追えば、“意外なヒーロー”が見つかる

無料講座や内部導線だけに頼らず、新規流入の入口も強化する

「どの導線が強いか?」は感覚でなく、数字で見える。
数字で見えるということは、再現できるということ。
そして、再現できる導線は“資産”になります。

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