こんにちは。夢ノ命です。
想像してみて下さい。
あなたにとって、一番大切な人と絆が生まれた瞬間のことを。
ある女性は、最愛の父を亡くした数週間後、知人に思い出を語ったそうです。
『この出来事のおかげで、私と父の間には永遠に切れない絆が生まれました。
父が私をもっとも大切な存在だと示してくれたからです』
(夜、寝る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語/西沢泰生さん著抜粋)
父と娘の永遠に切れない絆が生まれた瞬間とは、
いったいなんだったのでしょうか?
そして、父親が娘から永遠の信頼を得る方法とは?
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【夜、寝る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語/西沢泰生さん著】
を参考にシェアさせて頂きます。
今夜のお話は、ある女性が12歳の時に父親とのデートを待ち望んでいるシーンからはじまります。
彼女はサンフランシスコで公演する父親とのデートを、楽しみにしていました。
数か月前から練りにねって考えたデートプランはこうです。
◇お父さんの公演は、一時間だけ聴いて、公演後に控室で待ち合わせ。
◆その後、二人でチャイナタウンに行って中華料理を食べる。
◇食べ終わったら、街を歩いて、お土産も買って、映画を見る。
◆その後、ホテルに戻って、プールで泳ぐ。
◇寝る前は、ルームサービスを頼んで、深夜テレビを見ながら夜更かし。
もちろん、父親とも相談して考えました。
それから、ワクワクしながら待つ日が続きました。
そして、
当日。………公演が終わって、彼女が父親と会場を出ようとした時、
思いがけないことが。……
父親の昔の仕事仲間とバッタリ出くわしたのです。
意気揚々と数年ぶりの再会を喜ぶ父と見知らぬおじさん。
おじさんは父にこう言います。
「ところで、埠頭に最高にうまいシーフードを食わせる店があるんだ。
これからお嬢さんといっしょにどうだい? 」
「それはいいね。埠頭でのディナーは、最高だろうな‼︎ 」
父親は、そうおじさんに笑いかけました。
その言葉を聞いた時、彼女の目の前が真っ暗になりました。
これで、あれほど楽しみにしていた今日の計画がすべて台無しです。
それに彼女はシーフード料理が苦手でした。
【レストランで、大人同士の会話をおとなしく聞きながら、次々に運ばれてくるシーフード料理の臭いをかいでいなくてはならないなんて、苦しすぎる】
伏し目がちな彼女の目が、そう語っていました。
ところがその時、
父親が口を開いて、信じられないことを言ったのです。
『でも、残念だけど、今夜はダメなんだ。
娘と特別なデートの約束をしていてね。そうだろう? 』
娘にウインクすると、父親はそのまま、娘の手をひいて、
歩き出しました。………
この夜のサンフランシスコでの父親とのデートは、
12歳の彼女にとって、生涯忘れられない思い出になりました。
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愛する娘との約束を一番に守った父親の姿は、
12歳の彼女にとって、
愛にあふれた勇気ある姿に映ったことでしょう。
彼女の父親の名は、スティーブン・R・コヴィー。
日本でもベストセラーになった【7つの習慣】(キングベアー出版)の著者、
故・コヴィー博士です。
夢ノ命にも、二人の娘がいますが、このお話を知ってから、
2つのことを大切にするようになりました。
『娘との約束は、どんな小さなことでも守ること』
『娘の前で、君はかけがえのない大切な存在だと示すこと』
^_^ まだまだ未熟な父親ですが、娘にできること、
日々、意識していきたいですね。