【介護職の“転職のリアル” Part2】面接官は何を見ているのか?17年の現場で聞いた“採用の本音”
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こんにちは。
福祉専門のキャリアアドバイザーとして 17年間、面接に同席してきました。
これだけ多くの面接に立ち会っていると、
「面接官は何を基準に採用を決めているのか」
という“本音”が自然と見えてきます。
今日はその中でも、
**応募者が知らない“面接官が見ているポイント”**を、
リアルに、丁寧に解説していきます。
1. 面接官が最初に見るのは「人柄」ではなく“●●”です
結論から言います。
面接官が最初に判断しているのは、
「この人は利用者さんに安心感を与えられるか?」
という一点です。
資格でも経験でもありません。
介護職は“生活支援の仕事”なので、安心感は最優先。
面接官は、入室して5秒でこんなところを見ています。
・表情(緊張していてもOK、優しさがあるか)
・声のトーン(落ち着いているか)
・挨拶が丁寧か(明るすぎても逆に不自然)
・目線(相手を見ようとする姿勢)
私が同席していても、
「この人は雰囲気がいいね」
と面接官が言うのは、この“最初の数秒”が決め手になっていることが多いです。
2. 面接官が気にするのは「話のうまさ」ではない
未経験者がよく勘違いするのが、
「うまく話せないと落ちるのでは?」
「立派な志望動機を言わなきゃ…」
という不安。
でも、17年間同席してきた私の結論は、
うまく話せなくて大丈夫。
素直さと誠実さが伝われば採用されます。
実際にこんなことがよくあります:
● 話すのが少し苦手でも
→ 丁寧に考えながら話す人は高評価
● 完璧な志望動機より
→ “自分の言葉”で話せる人が高評価
面接官は「作文っぽい答え」を嫌います。
「調べてきた文章を読んでる気がする…」と感じた瞬間、熱が冷めてしまうことも。
だからこそ、
“上手さ”より“誠実さ”が武器になる
これを心に置くだけで面接の緊張が和らぎます。
3. 面接官が重視する“価値観”のポイント
特に介護職で大事にされる価値観は次の3つです。
①「人を大切にできる人か?」
利用者さん・家族・職員…
介護は“人と関わる仕事”なので、ここは最重要。
面接官はこんなところをチェックします:
・「ありがとう」が自然に言えるか
・相手の話をしっかり聞こうとしているか
・言葉の選び方が丁寧か
意外と「言葉遣い」で人柄は出ます。
②「チームで働ける人か?」
介護は単独で仕事をすることがありません。
なので面接官は“協調性”を必ず見ます。
よくある質問:
「職場での人間関係で心がけていることは何ですか?」
この質問は、
→ “トラブルを起こさない人か?”
→ “周囲とコミュニケーションが取れるか?”
を見ています。
③「学ぶ姿勢があるか?」
未経験者にとっては最重要ポイント。
17年の体感でも、
“学ぶ姿勢がある人”はほぼ100%採用されやすいです。
メモを取る
質問ができる
できないことを認められる
これらはすべて高評価。
逆に、経験者でも「教えられたくない態度」の人は落ちやすいです。
4. 面接官がさりげなく見ているポイント(意外と知らない)
面接官は、話している以外の時間もあなたを見ています。
▶ ① 待合室での態度
・スマホばかり見ていないか
・職員に対しての挨拶は丁寧か
待合室は“採用の第一関門”です。
▶ ② 施設内の見学での姿勢
・見学の間に面接官はほぼ決めています。
・利用者さんへの目線が優しいか
・職員を尊重する姿勢があるか
・不安を隠さず正直に話せるか
ここで姿勢が良い人は、ほぼ採用されます。
▶ ③ 逆質問の内容
「働く意欲」や「理解度」がここで見えます。
逆に、待遇ばかり聞く人は印象が下がりがち。
5. 17年で見えてきた“採用される人の共通点”
採用される人は例外なく、
“この仕事を大切にしたい”という温度がある。
うまく話せなくても、経験がなくても、
その温かさが伝わると面接官は安心し、
「この人なら大丈夫」と感じるのです。
私はこれまで数多くの面接に同席してきましたが、
採用担当者は、応募者の“特別なスキル”よりも、
「利用者さんに優しくできる人」を求めています。
■ 次回予告(Part3)
Part3では、
「介護職の転職で失敗しない職場選びの方法」
をテーマに、ミスマッチを防ぐ具体的な選び方を解説します。
「どの施設がいいかわからない…」
「どう見れば働きやすい職場かわかるの?」
こんな悩みにしっかりお答えします。