家づくりやリノベーションを考えている皆さまへ。
「せっかく建てるなら、最新の間取りや、今っぽいおしゃれな暮らしを取り入れたい」──
そんなふうに思ったことはありませんか？
でも、流行りを追いすぎると、かえって暮らしにくくなったり、
数年後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうことも。
そこで今回は、これまで数多くの住宅設計やリノベに携わってきた
総合建築アドバイザーとしての経験をもとに、
【2025年版】今注目すべき間取りトレンド4選をご紹介します。
テーマは、
「ホテルライクな上質さ」と「北欧ミニマムな暮らしやすさ」。
未来を見据えた“ちょうどいい住まい”を、いっしょに見つけていきましょう！
暮らしをアシストする未来型動線「スマート動線型間取り」
家事も生活もシームレスに繋がる間取り
いま人気急上昇中なのが、暮らしの中の「ムダな移動」をとことん減らしたスマート動線型間取りです。
たとえば、玄関からそのままパントリーを通ってキッチンへ。
洗面室からランドリールーム、さらにクローゼットへ直結。
こんなふうに動線を短くまとめることで、家事や生活がぐっと楽になります。
さらに最近は、ドアのオートロックやエアコンの遠隔操作など、
スマート家電との連携も当たり前になってきました。
目に見えないところで暮らしをサポートしてくれる、そんな住まいづくりが注目されています。
ホテルライクな「隠す美学」で洗練された暮らしに
便利な動線を作っても、生活感が丸見えだと台無しに…。
そこでポイントになるのが、ホテルライクな「隠す収納」です。
家電を収納できる大型カップボード、壁に埋め込んだリネン棚、配線を隠す造作家具…。
こういった工夫で、スッキリとした上質な空間に仕上げることができます。
「使いやすいのに、見た目は美しい」。
そんな贅沢な暮らしを、今こそ叶えましょう！
ミニマム北欧スタイルで「やさしい機能美」をプラス
さらに仕上げにおすすめなのが、ミニマム北欧スタイル。
白やグレーをベースに、バーチ材やオーク材などの自然な木の温もりをプラスすると、無駄がないのにどこかホッとできる、居心地の良い空間になります。
機能的だけど冷たくない。
そんな北欧らしいやさしい家に仕上がりますよ。
家事効率を極める！美しく完結するランドリールーム
3畳の贅沢、乾燥・畳み・収納が一体に
洗濯動線を劇的にラクにするのが、約3畳のランドリールームです。
乾燥機（たとえば「乾太くん」）を使ったらすぐに畳める作業台。
そのまま収納できるファミリークローゼット。
これが全部一体になっているから、洗濯物を持って家じゅうをウロウロする必要がありません。
「洗う」「干す」「畳む」「しまう」が最短ルートで完結する──
家事負担を減らしたい人にぴったりの間取りです。
見せない収納でホテルのような整い感
ただし、ランドリールームこそ、生活感が出やすい場所。
だからこそ、見せない収納にこだわりたいですね。
タオルや洗剤も全部しまえる大型収納棚を作ったり、
普段は扉を閉めてスッキリ見せたり。
まるでホテルのパウダールームのような、美しい空間に仕上げましょう。
ナチュラルな素材使いで心地よさアップ
床はクッション性がありつつ、見た目もやさしい素材を。
壁は真っ白よりも、少しだけ温かみのあるホワイトグレーがおすすめ。
ミニマム北欧らしい、やわらかな質感に包まれたランドリールームなら、
毎日の家事も少し楽しくなりそうです。
働く空間も美しく。「半個室ワークスペース」革命
開放感と集中力を両立する設計
おうち時間が増えた今、ワークスペースは欠かせません。
でも、リビングのど真ん中に作ると集中できないし、
かといって完全個室にこもると孤立してしまう…。
そんな時におすすめなのが、半個室タイプのワークスペースです。
壁を作りすぎず、開放感を残しながら、集中できる自分だけの空間をつくる。
ちょうどいいバランスを目指しましょう！
ガラスと光で演出する非日常感
ホテルライクに仕上げるなら、
ガラスパーテーションでゆるやかに仕切ったり、
間接照明を上手に使ったりするのがポイントです。
光を味方につけることで、ただの「仕事場」ではない、
ちょっと特別な空間が生まれます。
北欧ミニマルでやさしく包み込む
インテリアは、木目を生かしたデスクや、シンプルなチェアでまとめると◎。
グレージュ系のクロスや、観葉植物をアクセントにして、
北欧らしいやわらかい空気感を作りましょう。
趣味も収納もスマートに。2WAY玄関の新常識
土間×2WAYでストレスゼロの玄関
玄関は、ただ靴を脱ぐ場所ではありません。
これからは、家族用とゲスト用を分けた2WAY動線がスタンダードになります。
家族は靴や荷物を土間収納にしまいながら裏動線へ。
来客はスッキリ片付いた正面玄関からリビングへ。
この工夫だけで、玄関のストレスは劇的に減ります。
ホテルライクなエントランスでおもてなし
玄関をホテルみたいに演出するなら、
床に大判タイルを使ったり、間接照明を仕込んだり。
「余白のあるラグジュアリー感」を意識すると素敵です。
玄関から気分が上がると、その日の暮らしもぐっと豊かになりますよ。
北欧ナチュラルで温かみをプラス
とはいえ、冷たすぎる印象にはしたくない。
だからこそ、自然素材の扉や、観葉植物をさりげなく置いて、
北欧らしいやさしい玄関をつくりましょう。
まとめ
今回ご紹介した、2025年最新の間取りトレンド4選。
キーワードは、
「ホテルライクな上質感」
「ミニマム北欧のやさしさ」
この2つのバランスを取ることです。
広いだけ、便利なだけではない。
本当に「心地いい」と思える家づくりを目指して、
あなたにぴったりの間取りを見つけてくださいね。
── 総合建築アドバイザーより
