新築計画 収納上手になるための方程式とは

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新築の構想や賃貸の引っ越しには必ずついて回る収納問題

収まる所に納めて、スッキリした生活を送りたいものですね

出来れば使いやすく機能的に・・・と考えると、なかなか考えがまとまらない

ものです

そこで建築デザインをする設計士の私が、簡単に解決できる方法をお話します

俗にいう何か条という縛りは無いので、簡単にきれいで機能的に収納できます

今回は新築のお話していきます

新築の間取りの時点で考える収納計画のポイント

新築ですと、クローゼットや備え付けの収納で~など、まずは収納を設置する場所を確保する!
から始めなければなりませんね

インテリアコーディネーターさんの力を借りて考えるのもいいのですが、このほうがいいですよ~って言われちゃうとなかなか言い返せないとか、前回のお客様にはこれが好評だったんです!とグイグイこられて設計もなかなか進まなくなってしまうのであきらめてしまった
という話はよくききます
人任せでは納得のいく収納計画は出来にくいという事ですね

そこで、まずは収納する種類別に大きく分けて考えてみましょう
ヒントは、生活動線/家事動線に隠れています

大前提!今現在収納しているすべての2倍の容積が理想の収納サイズ

収納と聞くと、たくさんの場所を思い浮かべて、そのなかでも毎日使うものから季節ごとに使うものまでたくさんのものを思い浮かべてしまいますよね

ですので、まずは問題解決の第一歩! ご夫婦でそれぞれ書き出してください

1,毎日使うもの、季節ごと位のスパンで使うもの、ほとんど使わないもの
  ザックリと分類して、その種類を書き出してください
  (この時点で衣類の枚数というふうに、細分化はしないでください)

2,旦那様でも奥様でも、帰宅してから寝室で眠るまでの自分のやる事をか条
  書きにしてください
  (帰宅して~シャワー浴びてからご飯だろ~って感じです)

3,ほとんど使わないものの中で、必要がある、ないをご夫婦それぞれ書きだ  
  してください
  (書き出す際、ご夫婦での相談はしないでください)

さて、ここまでの作業は終わりましたか?
これで数項目の分類ができましたね
ご夫婦の項目が違っていてもいいですが、なるべく近い数字になるようにしてください
これで収納計画の7割がたは完了です

さて、次の段階です
今現在お住まいの賃貸マンション、アパートで収納しているタンスや収納ボックス、色々あるとおもいますが、
その収納しているもの全部の容積を個々に計算します

*季節ごとの衣類と毎日使っている衣類が半分半分のタンスの場合は、その使
 用容積の割合で分類してください
*衣類ばかりではなく、家の中全部のものです
*出しっぱなしのものは底辺の縦1m×横1m×高さ1mの架空の箱に入れる 
 と箱がいくつになるか、これはザックリでいいです

ちょっと面倒ですが、アバウトな数字でいいのでがんばりましょう
これでご夫婦の所有するすべてのものが容積という形で算出できました
*レンタル倉庫など外部に置いてあるものも、その容積をだしてください

そして、合計した容積に×2をかけます
これがあなたの新居の家財道具を収納する合計容積となります
何故2倍にするのでしょうか
それは、今お住まいの所では全体の収納に不満があったと思います
ですので、ぎゅうぎゅうに詰め込んだ状態ではないでしょうか?

1,新居になれば、生活動線上や家事動線上に利便性を考えた収納を設置するよう設計をしますが、余裕をもった収納状態を保つ為、現在より大きめの容量が必要です

2,お引越しをされてから数か月、買い足したものや今までのものを仕舞い込むという事があります
ですから引っ越し当初よりは荷物が増えます
その分の容量の確保もしておかなければなりません

そういった理由で2倍の係数をかけなければなりません
ご家庭によっては必要のないものを処分するから大丈夫とお考えになる方もいらっしゃるとは思いますが、余裕を持たないと収納できなくなってからでは遅いので、この係数は必要です

毎日使うもの=〇〇立法メートル
季節ごとに使うもの=〇〇立方メートル
ほとんど使わないもの=〇〇立法メートル
に×2する

全体の容積から、家事動線と生活動線で収納場所と容積を分配する

一番最初に毎日使うものを書き出してもらったものの収納のお話です
例をあげてみましょう(必ずそこに置くという事ではないです)

1、帰宅時に玄関で置くもの・・・靴、傘、コート類、車のカギ、小物類
2、シャワーや入浴    ・・・洗濯物が出て、部屋着に着替える
3、食事をする      ・・・食器、調理器具、食材
4、仕事の残りや趣味   ・・・PCや周辺機器、本やAV機器
5、洗濯を同時にする   ・・・洗剤関係、化粧品関係

あくまでザックリですが、自分が通る動線の各箇所にご家庭それぞれの収納を容積ごとに配分すればOKです
それぞれ、ご夫婦で相談して、無理のない配分で配置すれば余裕ある収納ができあがります

そして!

ここでグレーゾーンのお話
季節ごとではないけど毎日使うものでもないもの・・・
必ず各ご家庭であるんですよね
ご夫婦共通のものであれば一か所、それぞれ別のものであれば別の場所、ワークスペースがあるならその近くがいいです


季節ごとのペースで使うものはなるべく一か所に集中!

小分け収納する場合は必ず名札をつけよう

え?それじゃ衣類も土鍋も一緒のスペース?
と思いますね
でも、それでいいんです
そこに行けば季節単位のものがあると認識出来ていれば、探す時間が短縮されますし、一か所にまとめる事によって各部屋の広さも確保できます
ただ、ここは作り付けの棚などは最小限にして、透明なボックスなどを使って、なるべく詳細を書いた名札を付けておきましょう
このスペースは結構大きなスペースになるはずですですが、ご夫婦で設置する場所なども相談してみてください

最後にほとんど使わないものの収納は?

思い出のもの、記念に購入したもの、それぞれ思い入れはあるんだけど、なかなか処分するにはタイミングが・・・
というものが残ったと思います
でもほとんど使わないものの中で、ご夫婦の寝室に飾って置けるものや、今までスペースが無くて出せなかったものもあるのではないでしょうか
そして今後も残しておくもの以外は、オークションサイトに出品してもいいでしょう

収納スペースを考えた時に、間取りも再度見直しをしてみましょう
配置や収納スペースの作り方もそうですが、収納スペースを立法メートルで考えましたね
そうするとすべての部屋を間取り図のような平面ではなく、立体的に間取りを見たほうが、動線や家電などの配置も現実的にわかるようになりますよ


まとめ

今回は、新築の収納を考えるテーマでしたので、坪数や間取りの違いから具体的な収納の仕方やどれがいいかではなく、容積を出すことで具体的な収納スペースの大きさや設置位置を割り出すという方法をご紹介しました
インテリアコーディネーターさんや空間コーディネーターさんも立体的に物事を考えています
この方法を使えば簡単にスペースを確保できますので、是非ご活用ください
もし、その事で相談や問題事が出てきた場合は私にお任せください
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