優秀なコンサルタントを見極める7つの方法:契約前に必ずチェックすべきポイント

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ビジネス・マーケティング
前回の記事を読んで、「よし、覚悟はできた。じゃあ、どうやって信頼できるコンサルを見つけるのか?」と思っている人のために、本物のコンサルタントの特徴をお伝えします。
ここで紹介するポイントを押さえれば、口だけの「なんちゃってコンサル」に騙されることはありません。

良いコンサルタントの特徴:本物を見極める目を養え

1. 実績が語る——でも鵜呑みにするな
本当に優れたコンサルタントは、過去のクライアントで結果を出しています。「数字」「変化」で証明された実績を持っているかどうかは大前提。ただし、実績をそのまま信じるのは危険です。

多くのコンサルは「大手企業での成功事例」を掲げてきますが、それがあなたのビジネスに通用する保証はどこにもない。業界や規模、課題が違えばアプローチも変わるべきなのに、「このやり方で成功しました!」と一つの手法を押し付けてくるコンサルは要注意。実績の詳細を深掘りし、どのように成果を出したのかを具体的に聞き出しましょう。

2. あなたの話を深く聞く——質問の質が違う
優れたコンサルタントは、あなたのビジネスを本気で理解しようとする姿勢が違います。最初のヒアリングで、どれだけ具体的で鋭い質問をしてくるかに注目してください。

「売上はどうですか?」なんて浅い質問しかしてこないコンサルは論外。**「なぜそのターゲット層を選んでいるのか?」「このプロセスのどこでボトルネックが発生していると感じていますか?」**など、課題の本質に切り込む質問をしてくるコンサルこそ本物です。

質問の質は、そのままコンサルタントの力量を表しています。逆に、一方的に自分の成功談を語るだけのコンサルには注意を。

3. 課題に対して具体的な提案がある——しかも複数
良いコンサルタントは、課題に対して**「一つの解決策」だけを押し付けません**。なぜなら、ビジネスに絶対の正解は存在しないからです。

複数の選択肢を用意し、それぞれのメリット・デメリットを説明できるコンサルタントは、あなたのビジネスを深く理解している証拠。例えば、「Aプランなら短期的な成果は見込めるがリスクも高い。Bプランはリスクを抑えつつ中長期的な成長が見込める」といった形で、柔軟な提案ができるかをチェックしましょう。

逆に、「これがベストです!」と断言してくるコンサルは、あなたのビジネスの特性を無視している可能性大です。

4. 苦言を惜しまない——その場で即答しない誠実さ
耳障りの良いことばかり言うコンサルは信用しない方がいいです。本当にあなたの成長を考えているなら、必要な時には厳しい指摘もするはず。でも、ここで重要なのはその場で即答しない姿勢です。

「できます!」とその場で軽々しく答えるコンサルは、状況をきちんと精査していない可能性があります。逆に、**「それは少し時間をください。しっかり調べた上で、具体的な根拠とともに回答します」**と言えるコンサルは信頼に値します。可能・不可能を慎重に判断し、後日しっかりと根拠を持って回答してくる、この慎重さがプロフェッショナルの証拠です。

悪いコンサルタントの特徴:そのコンサル、本当に信じて大丈夫?

良いコンサルタントの特徴がわかっても、「悪いコンサル」を見抜く目がなければ意味がありません。
特に、口先だけのコンサルや、結果を出せない「自称プロフェッショナル」は山ほどいます。ここでは、そんな地雷コンサルに騙されないための見極めポイントを紹介します。

1. 実績を過剰にアピールする——「過去の栄光」に頼るコンサルは危険

「大手企業のプロジェクトを成功させた」「〇〇業界の売上を2倍にした」と、過去の実績ばかりを強調するコンサルは要注意。特に、それが具体性に欠けるアピールだった場合は警戒が必要です。

実績はあくまで参考程度。問題は、今のあなたのビジネスにどんな価値を提供できるのかです。過去の栄光を語るだけで、具体的な提案がないコンサルは、実際に現場で役立たないことがほとんどです。

2. やたらと専門用語を使う——「わかりにくさ」で権威を装う
**「ROI」「KPI」「シナジー効果」**など、やたらと専門用語を並べ立てるコンサルは要注意。難しい言葉で煙に巻こうとするのは、本質を理解していない証拠です。

本当に優れたコンサルタントは、複雑なことをシンプルに説明できる力を持っています。もし、説明を聞いても「何を言っているのかよく分からない」と感じたら、そのコンサルは理解力がないか、実は中身が空っぽかのどちらかです。

3. すぐに結果を保証する——「魔法使い」コンサルは存在しない
「この方法なら確実に売上が上がります!」「3ヶ月で成果を保証します!」といった即効性を強調するコンサルも危険です。ビジネスには絶対の成功法則は存在しません。短期間での成果を保証するコンサルは、現実を理解していないか、単なる詐欺まがいの可能性もあります。

特に、「短期的な数字だけ」を追い求めるコンサルは、長期的な成長や安定を無視していることが多く、結果的に企業を疲弊させることになります。

4. あなたの意見を否定せず、ただ迎合する——「イエスマン」は不要

「それは素晴らしいアイデアです!」「おっしゃる通りですね!」と、常にあなたの意見に同調するだけのコンサルも信用してはいけません。ビジネスの成長には時に耳の痛い意見が必要です。

もし、あなたの方針や考えに対して一切の反論や改善提案がない場合、そのコンサルは本気であなたの成功を考えていない可能性があります。

5. 契約を急かす——「今決めないと損します」は危険信号
最も典型的な悪いコンサルの手口が、**「今すぐ契約しないと損します!」**というプレッシャーをかけてくること。こういうコンサルは、あなたのビジネスの成長よりも、自分の売上しか考えていません。

良いコンサルタントは、あなたが納得してから契約することの重要性を理解しています。焦らせることなく、十分な説明検討の時間を与えてくれるかどうかも見極めポイントです。
このようなコンサルタントがよく使う手法として
「現在キャンペーン中で先着で割引してます」
のような提案でクロージングしてきます。
そもそもいいコンサルはクライアントに困ってないのでこんなことしません。

6. 異常に安い金額を提示する——安さの裏には必ず理由がある
「この金額でここまでやります!」と、相場より明らかに安い金額を提示するコンサルにも注意が必要です。確かに、実績を積むために安く請け負っている新人コンサルも存在しますが、ほとんどの場合、その安さには理由があります。

多くの格安コンサルは、工数を最小限に抑え、多数のクライアントを同時に抱えるビジネスモデルを取っています。その結果、企業ごとに深掘りした提案や個別のサポートはほとんど期待できません。
つまり、あなたのビジネスが抱える独自の課題に対して、テンプレートのような浅いアドバイスしか提供されない可能性が高いのです。

安さに惹かれて契約した結果、結局は時間とリソースの無駄になり、再度別のコンサルを探す羽目になる…なんてことも珍しくありません。価格だけで判断せず、その金額に見合った価値が提供されるかをしっかり見極めましょう。

コンサル選びの具体的ステップ:失敗しないための7つのチェックポイント


ここまで読んで、「じゃあ、どうやって実際にコンサルタントを選べばいいんだ?」と考えているあなた。良いコンサルタントの特徴と悪いコンサルタントの地雷ポイントは理解できたはずです。
あとは、実際に行動して、信頼できるパートナーを見つけるだけ。

ここでは、失敗しないための7つの具体的なステップを紹介します。これを押さえれば、口だけのコンサルに時間もお金も奪われることはありません。
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