事業継承の相談【30年後の自分はこうなりたくない】

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東北出身48歳男子/工科系大学卒のIT技術職26年目
都区内在住、妻1人猫2匹、マンション所有(15年ローン完済まであと1年)
年収700~800万円(個人事業主6年目)。
労働問題と補助金関連に少々詳しい。

都内(ITシステム系販売会社)で事業継承の相談に乗ったとき、
親世代の経営者からショックを受けた一言がある。

1、もはやここに当事者はいない。
2、私に近寄る人はギャラリーかハイエナなんだよ。
3、あんたも70を超えたらこうならないとは限らない。
4、あんたぐらいの時に気付いたらよかった点など沢山ある。
  いまさらの反省なんかは要らない。結果に文句をつけるな。
5、生き抜くことに熱量を上げ、伴う行動をしたから残る。
6、男でちやほやされるのは、せいぜい40代までだ。
  ちやほやされたいがために会社やったのは致命傷だった。

かつて100名超のシステム受託会社だったが、
元社長と専務が相次いで重病を患い、引き抜きの引き抜きに
よりエースメンバーがごっそり抜けてしまったのである。

某大手企業のシステム受託1本で食ってた会社だったが、
親世代のキーパーソンが双方で退場したために、
受託開発の仕事がごっそり無くなったのだ。

親世代っていうのは70代。
世間の70代は表舞台から退き、とっくに後世に道を譲るもの。
これを自分が生きてる間はと、だらだらと続けて、
入院直前まで自分が退くなどは全く考えてなかったそうだ。

こうなってはどうにもならない。
事業継承といえども当事者がいないのだから、
何を継承するのか全く見えない。

相談した当の本人は、棺に片足を突っ込んだようなもの。
いつかまたキラキラと輝くときがくる、なんて専務と夢見がちだった。

一応息子はいるが、受託開発などは依頼者あって価値があるもので、
存在自体が差別化ではない。30~40年前のレガシーものは、
よくて3~4年と切り捨てている。

ましては現在の従業員数は0名(別事業で一族で便利屋をやってる)

何がうれしくて勝手に事業継承かと、息子さんは憤ってたな。

私もこの意見に同意である。

後世の生計手段として引き継げるものであるのか。
単なる自身の自尊心や自己肯定感を満たす、それには付き合えん。

後世にとって必要であると確信した何かが「ビジネス」であるべきだ。
相談者には申し訳ないが、息子さんを通して断っておいた。

「もはやここに当事者はいない。」
この一言で現状わかってるじゃん。もう今更遅いんだっちゅうの。
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