深みのある輝く瞳の描き方

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デザイン・イラスト
おはようございます🌸
ご覧いただきありがとうございます。

今回は、輝く瞳について解説いたします。
初心者の方にも伝わるよう分かりやすく心がけました。
20工程以上に細かく別け、ゆっくり解説しています。

使用ソフトはCLIPSTUDIO(クリスタ)ですが、違うソフトでも同じような機能がありますので、代用して頂けたらと思います。
一緒に描いて頂けると嬉しいです。

では、描いていきましょう!
まずは、瞳の線画を準備します。
練習32a1.jpg

目の線画を描きます。まつ毛と黒目のレイヤーは別です。
レイヤーを別けておくと、後の作業で役立ちます。
また、修正も楽になるので別けておきましょう。




練習32a2.jpg
全体を塗ります。
こちらも白目と黒目のレイヤーは別です。
指定のレイヤーから、はみ出ない設定をするためレイヤーは別けます。
※透明度の保護などソフトで名前が違います。クリスタでは、「透明ピクセルのロック」です。

塗り残しの無いよう隅々まで塗ります。



練習32a3.jpg
黒目を塗ったレイヤーの透明ピクセルをロック(はみ出さない設定に)します。
黒目に明暗を付けます。
スプレーツールなど、滑らかなグラデーションができるツールを使います。
※グラデーションとは色が変化していくことです。

上の方を暗く、下の方を明るく、グラデーションにします。



練習32a4.jpg
更に明暗を付けます。
先ほど暗くした色より、更に暗い色で上の方を塗ります。
下も同様に、更に明るい色を塗り、明暗の差を大きくします。
ある程度、明暗の差が大きい方が綺麗です。
暗すぎるかな?明るすぎるかな?と思うくらいの色を選ぶと良いと思います。



練習32a5.jpg
白目にも明暗を付けます。
眼球は球体なので、曲線で明暗を付けます。
まつ毛の線に沿って、上と下を暗くします。
まつ毛の影と、眼球の立体感を表現しています。




練習32a6.jpg
白目も更に、明暗の差を大きくします。
先ほど暗くした色より、更に暗い色で塗ります。
上まつ毛の影で、一番暗くなる部分です。

ここまでの工程だけでも素敵な瞳になります。
ここから更に描き込みを増やしていきます。



練習32a7.jpg

黒目は、縁と中央で色に少し違いがあります。
ベースの色に合う色を入れます。
同系色が馴染みやすく、おススメです。
中央に丸く、ふんわりと塗ります。



練習32a8.jpg
黒目の中には「虹彩」があります。
聞きなれない単語ですが、鏡で目を見て頂けると分かると思います。
放射状に光が広がった様な模様が見えます。
光を調節する機能です。

虹彩を表現するために、円を描き込みます。
新規レイヤーを作成し、レイヤーを別けておきます。




練習32a9.jpg
虹彩のレイヤーのみを部分的に消します。
この時、消す間隔は不規則にします。

規則的な模様にすると、人為的で作り物感が出てしまいます。
イラスト、絵画は人が作り出すもので、人為的で人工的なものですが、
創作とリアルの掛け合わせが魅力を引き出すと考えています。
不規則な方が自然に仕上がります。

幅や、間隔を不規則で消します。



練習32a10.jpg
消しゴムツールの軟らかめを選択します。
外側の円と内側の円の境界線をぼやかし消します。

虹彩がはっきりしているイラストもかわいいですが、
今回は、ぼやかして馴染ませます。




練習32a11.jpg

色も不規則な方が自然ですし、色に深みがでます。
グラデーションで不自然にならないよう塗ります。
この時、下の方に明るい色を入れます。

更に馴染ませるため、20~50%程度に透明度を下げます。



練習32a12.jpg

虹彩が円のワンパターンだけでは寂しいので、更に描き足します。

三角を数個作ります。円に沿うように配置します。
こちらも色を不規則にするため、グラデーションを付けます。

虹彩の境界を前回と同様に消しゴムの軟らかめで消します。



練習32a13.jpg
こちらも、透明度を下げて馴染ませます。
20~50%程度にします。

虹彩の複雑で不規則な模様が表現できました。


練習32a14.jpg
黒目の縁塗りです。
こちらも新規レイヤーで塗り、レイヤー別けをします。
透明ピクセルをロック(はみ出さない設定に)し、下の方を少し明るい色にグラデーションを付けます。



練習32a15.jpg
こちらも、透明度を下げて馴染ませます。
20~50%程度にします。
深みのある色に塗れました。
ここからは仕上げの工程です。
あと少しで完成です!



練習32a16.jpg
始め、①の線画の工程で、レイヤーを別けていました。
黒目の線画のレイヤーの透明ピクセルをロック(はみ出さない設定に)します。
そして、黒目の色に合わせて、色を塗ります。
この時、上を暗く、下を明るく塗ります。


練習32a17.jpg
瞳孔に奥行きを出します。
※瞳孔とは黒目の中央にある一番黒い部分です。

こちらも上を暗く、下を明るく塗ります。



練習32a18.jpg
まつ毛に明暗を付けます。
ここは、上を明るく、下を暗く塗ります。
今までと逆です。
まつ毛の上の方は光が当たり、明るいです。
下の方は、まつ毛で影になり暗くなるからです。

今回は黒いまつ毛ですが、金髪や赤髪のキャラクターの場合、髪の色とまつ毛の色を揃えます。
髪のみを染めているのでしたら別ですが、基本的に眉毛など毛の色は全身揃えた方が自然です。

練習32a19.jpg
まつ毛に更に光を付けます。
一番光が当たって、明るくなる部分に更に明るい色を入れます。
今回は、左上に光源がある想定です。

練習32a20.jpg
瞳にもハイライトを付けます。
小さいのと大きいのを2か所程度入れるとかわいいです。
スプレーツールで付けても良いですが、次の工程でぼかし具合を調整できるので、私はいつもペンで塗っています。

練習32a21.jpg
先ほど付けたハイライトをぼかします。
クリスタでは、フィルターからぼかしを選択し、ガウスぼかしを選びます。
ぼかし具合を調節できるので、好みのぼかし具合にしましょう。

ぼかせたら完成です!
練習32a22.jpg
輝く瞳が描けたと思います。
目が輝くと、キャラクターがより一層、魅力的になります。

更に応用して、色々な目を描いてみてください!

練習32d.jpg





ここからは、応用の一例です。

1-1.jpg
まず目を描きます。
まつ毛、黒目の線画。白目と黒目の塗りのレイヤーは全て別けましょう。

1-1a.jpg
白目と黒目どちらも明暗を付けます。

1-1b.jpg
更に明暗を付けます。
下の方は、白に近い色です。

1-1c.jpg
中央と縁の色の違いを付けます。
ベースに合う色、同系色がおススメですが、大胆に黄色を入れました。

1-1d.jpg

20~30%に透明度を下げ、馴染ませます。
1-1e.jpg
虹彩を入れ、不規則に消します。
黄色の同系色の緑を入れました。
1-1f.jpg
虹彩にグラデーションを付け、境界をぼかします。
下の方に、黄色寄りのオレンジを入れました。

1-1g.jpg
20%程度に透明度をさげ、馴染ませます。

1-1h.jpg
今回は、かわいいハートを描きます。
薄いピンクでハートを入れ、ガウスぼかしでぼかします。

1-1i.jpg
30%程度に透明度を下げます。
もっとハートの主張を出したければ、40%くらいでもかわいいと思います。
1-1j.jpg
瞳孔を描き忘れていたので、追加しました。
瞳孔にも明暗を付けます。
上が暗く、下が明るくです。

1-1k.jpg
別けておいた、黒目の線画に色を付けます。
黒目に合わせて色を付けています。
上が暗く、下が明るくです。

1-1l.jpg
まつ毛の線画も色を付けます。
上が明るく、下を暗くです。

光が当たる部分を明るくしましょう。
1-1m.jpg
ハイライトを入れて完成です。
ハイライトはぼかします。
1-1n.jpg


ハートがかわいい目が描けました!


慣れると深みがあり、輝く瞳が簡単に描けるので、楽しいですよ。
是非、挑戦して頂けたらと思います。


ここでの私の意見は、個人的なものですので絶対の正解ではありません。
良いとお思いになる部分は取り入れて頂き、違うと思う部分は受け流して頂けたらと思います。


少しでもご参考になれば幸いです。
あなたの創作活動を応援しています。

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