これ迄に、5Sと原価低減(コストダウン)で15連載して参りましたが、
どちらも「人間性の向上を通じて、生産性を向上する」という指針は共通であり、今後も変化ありません。
引き続き人間性を尊重した「五方よし」の経営を支援します。
さて、今回は改善活動に関する30項目の質問を記します。
少々耳障りなフレーズもありますが、気になった所に印を付けて、30項目が全て終わった時に、全体から見えて来る傾向を探ってみることも良いでしょう。
自分の弱い所を知る者は、強い者であることを知り、弱い所1つから改善して、更に強くなりましょう。
早速スタートしますが、皆さんの改善活動を再確認する、または少し修正するなどにご活用ください。
1 今の仕事の仕方及び仕事に対する姿勢は、
顧客に支持されると思いますか
2 職場をお客様に公開し、自分たちの良い所を
自信を持って紹介できますか
3 外部の意見や感想に耳を傾け、
素直に受け入れる柔軟さがありますか
4 積極的に他社や他部門を見て、
常に自分たちの仕事の仕方を見直していますか
5 安全や品質を無視した改善は間違っている
ということを知っていますか
6 一方で、安全や品質を理由に原価低減に着手しない
ことも良くないことを知っていますか
7 現在の作業標準が最高の仕事の仕方であると
決めつけていませんか
8 「もっとこうならないか」「こうしたらどうなるか」
という発想はありますか
9 何も不自由の無い所からは、斬新なアイディアは
出ないことを知っていますか
10 運ぶ、歩く、探す、やり直す、数える、確認する、
手待ちなどの無価値作業を減らしていますか
特に「No.5」に関する、正しい仕事の優先順を理解せずに活動を進めると、やればやるほど会社が悪くなる可能性があるので充分に注意しましょう。
また、昨今の材料費やエネルギー費の高騰で苦しい中ですが、「No.9」の考え方で、苦境を跳ね返してください。
そのためには、「No.3」「No.4」にあるように、社内に閉じこもるのではなく、オープンマインドで素直な心を持って、過去に無かったことを仕掛けてみましょう。
このまま30まで参りますので、引き続きお付き合いください。