お客様のアルバムレビュー

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音声・音楽
1文字5円で楽曲レビュー記事制作を承っております!
今回はサンプルとしてお客様のアルバムレビュー記事を紹介いたします。
とても素敵なアルバムなので是非ご一聴ください!

GooBees「人生旅人」レビュー

「人生旅人」を一言で表現するとすれば、7~80年代の懐かしき昭和の終わり香るサウンド感をうまく今風にチューニングしたアルバムと言えると思います。
懐かしいシンセサイザーの音や古めかしい(もちろん良い意味で)ドラムの音作りかと思い聞いていれば全体のサウンド感やmixの方向性はぱっきりはっきりした今風のサウンドに作られている点は絶妙なバランス感です。
昭和に青春時代を送ったマダム、ジェントルマンの方々からすれば甘酸っぱい思い出と共に歌詞に思いを馳せ、はたまた平成生まれの若者からするとまるで古着屋に入ったようなヴィンテージの良い意味での"汚れ感"のようなものに味を感じることもできるでしょう。

中でも特筆する曲をピックアップするならば「銀杏並木」はこのアルバムの中でも特徴が顕著と言えます。
小室哲哉よりもさらに前の時代で流行ったような懐かしいアナログシンセサイザーのサウンドから始まり、スネアやキックのサウンド感は昭和のトレンディードラマを思わせるような音作りになっており、一気に時代を逆行したような気持ちになります。
このサウンド作りが歌詞の、そしてアルバムタイトルの「人生旅人」と強くリンクし、時代を超えてもう写真や映像でしか見ることができない風景へ旅をするような、或いは旅を思い起こすような感覚になれる点はとても素敵です。

しかしただの昭和サウンドの焼き回しではなく、Hi-fiなサウンド感に仕上がっている点など丁寧な音作りがなされているため若者や今の再生環境での再生にも耐えうるのは仕事が丁寧です。
逆に個人的にレコードに焼いて、あえてちょっとざらざらさせてみるのも音響マニアにはおすすめかもしれません。
またアルバムとしての一貫性があるのも特徴的です。
昨今はインターネットの発達により情報が溢れかえっており、アルバムも1曲1曲の主張が強い物が主流となっている今、このように一貫性を持って同じ方向性でリリースできるのはある意味珍しいと言えるでしょう。

昭和の終わりを旅した人たちや、昭和の終わりを旅してみたかった若者たちにとってはとても刺さる内容間違いなしです。
また単にコンセプト通りなだけでなくアルバムの一貫性やサウンドの統一性など仕事がとても丁寧なのでストレスも感じずに音楽に没頭できるでしょう。
懐かしいあの旅を思い出したい、そんな時に最高の1枚となってくれるでしょう。

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