"秘密"と"嘘"の感覚

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コラム
人それぞれ大小さまざまな"秘密"があります。
自分にとっては"秘密"となる事も
他人からすると、その秘密が"嘘"と取られる事も
あります。
その境界線は、どこなのでしょうか?

夫と離婚し、子供2人と母親の3人家族
母親は周囲の人達に日頃から
『子供には苦労かけてる、食べ盛りなのに
満足に食べたい物も食べさせてあげれていない』と
漏らしていました。

近所の人の中には、
『それでは可哀そう』と
果物や、肉や魚などを
『食べさせてあげて』と持って来たり
中には【商品券】まで持ってくる人も。

そんなある日
その母親が
スーパーで真新しいブランド品の財布から代金を
支払っていたのを近所の人が見かけて
その話はあっという間に
広まっていきました。

疑問を持った1人が
意を決して聞いてみると

『私自身の"秘密"のお金で買ったのよ』

と彼女の話。
「秘密のお金!?秘密って何?」
「お金無いって言ってたよね?」
「子供に食べたい物も食べさせていないって・・・」
「子供にお小遣いもあげれてないって
 聞いたけど~!?」

彼女は夫と別れてから、少しずつ毎月の生活費の中から
お金を貯め、自分のための貯金をしていた様子で
化粧品やバックなど自身の物を
買う時には、秘密のお金から出していたとか。
つまり【誰にも言わない自分のお金。自分だけが使えるお金。】

では、子供へのお小遣いは?
『それは生活費の中から出すものであって
私のお金から出すものでは無い。
もちろん、子供に食べさせる物も
生活費から出す物であって
食べたい物も食べさせてあげれていないと言うのも
本当のこと。私の秘密のお金から出す事は無いわ。』
だ、そうです。

近所の人達の中には
『お金を持っていないって言うから
色々あげたり、渡してたりしたわけで。』
『それって嘘じゃない!?』

彼女の中では"秘密"だが
まわりの人達の中では"嘘"と言う人もいました。

その中の1人が言っていました。
『まさか、自分がお金を貯め込んで
子供達がお腹空いてても、そこからお金を出さないとは
思ってもいなかった。ましてお小遣いまで・・・
自分はブランド物の財布を買っているのに・・・』と。

家計の中でも
"自分のお金"つまり"秘密のお金"を
ハッキリと分ける人もいます。
男性の中には、妻に内緒でへそくりをする人も・・・。
珍しくは無い行為ですが
それが結婚中・離婚、関係なく
子供が食べる物も無い状態、お小遣いも渡していない状態で
それでも、秘密のお金は出さないものなのでしょうね。

子供達は健気に
母の日には、母親に色々プレゼントを
お年玉とか貯めたお金から
出していた様ですが。
それも、これも
"秘密のお金"なのでしょうか。
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