こんにちは。
Biology SL/HLの指導経験がある桜井です。
このブログでは、IBのBiology SL/HLの過去問を紹介し、IB生の勉強をサポートしていきます。
「自分の解答を採点してほしい!」というご希望がありましたら、ぜひご依頼ください。
では今日は「肺」について、やっていきましょう。
問題①
Ⅱ型肺細胞の役割は?
A. ガス交換を行う
B. 肺胞の水分の状態を維持する
C. 表面張力を高めるため
D. ガスの分圧を維持するため
問題②
ヒトの肺における肺胞の各部の役割を簡単に説明しなさい。[4]
<答えはスクロールしてください>
<答え>
問題①
Ⅱ型肺細胞の役割は?
答え:C. 表面張力を高めるため
問題②
ヒトの肺における肺胞の各部の役割を簡単に説明しなさい。[4]
答え
a.(球形の)壁が肺胞を最大化する/ガス交換ができるようにしている
b.Ⅰ型肺細胞がガス交換をする
c.Ⅱ型肺細胞が界面活性剤を合成する
d.血液との効率的なガス交換のために毛細血管が肺胞に密接している
e.界面活性剤が表面張力を減らしている/肺胞がつぶれるのを防ぐ
f.マクロファージ/貪食細胞が防御を助けている/ホメオスタシスを行う/外界の物質に対応している
★解説
肺は日本の生物の授業では出てこないため、IB独自の分野です。
特に、Ⅱ型肺細胞について解説します。
肺は粘膜でおおわれており、言い換えると、水分でおおわれているということです。
水分は凝集力が強いため、水分子同士でくっつこうとします。肺胞の膜は弱いので凝集力に打ち勝つことはできず、肺胞がつぶれてしまいます。
(濡れたプリントがしわしわになってしまうのも、水分の凝集力により、紙が曲げられてしまうためです)
この凝集力を弱めるために、Ⅱ型肺細胞が界面活性剤を分泌しています。
いかがでしたでしょうか?
ブログを読んでくださり、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします。