風の中のタクト

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風の中のタクト
第一章 錆びた記憶
荒涼とした大地が、焼け付くような太陽の下、無機質な輝きを放っていた。その広大な砂漠の中央に、朽ちかけた鉄の塔がそびえ立っていた。塔は、まるで時間の流れに飲み込まれたかのように、錆び付いた金色の鱗を纏い、風雨に耐え抜いた痕跡を全身に刻んでいた。その塔の頂上には、奇妙な形をしたタクトが置かれていた。
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