【ASD青年の成長物語】第1章・第7話👦陽樹「小学3年生・1学期~夏休み」🕊️

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コラム
「それでも、春はやってくる──新しい校歌と、足の痛みと」

🕊️はじめに|前話の回想および本話への導入


陽樹さんが3年生に進級した年、彼の生活に大きな変化が訪れました。

それは、新しい学校の開校という外的な環境の変化と、

身体に起こった突発的な病という内的な出来事の両面からでした。



前回の第6話では、2年生の終わりと春休みの期待が描かれました。

今回の第7話では、春から夏にかけての激動の数ヶ月

──心を揺さぶられる再会、予期せぬ入院とその後の日々、

そして彼の内面に生じた微細な揺れを、

彼の語りからひもといてまいります。



正直に申し上げると、

ここまで細やかに過去の心情と場面を記憶している陽樹さんに、

私は毎回驚かされます。



それは、「記憶力がいい」という単純な話ではありません。

彼にとってその一つひとつが、

現在の自分を形作る「大切な記憶」だからこそ、なのだと思います。





[1]🧺春休みに覚えた新しい校歌と、母の台所の音

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