[1] 🌱 幸せの「五重の塔」って?
最近よく耳にする「Well-being(ウェル・ビーイング)」という言葉。
「健康」や「豊かさ」だけでなく、
「心の充実」「人とのつながり」までも含んだ、
もっと大きなしあわせの概念です。
でも実際、「それってどう感じればいいの?」
と思う方も多いのではないでしょうか。
以前の「🔗 セルフケア ♯348-2」の記事でも紹介したように、
Well-beingは次のような5つの階層に分けて理解されることがあります。
・step1:欲求を満たす
・step2:意味を見出す
・step3:成長を実感する
・step4:没頭できる
・step5:共に歩む仲間がいる
これらはstep1~5と、まるで五重の塔のように、
それぞれが土台となりながら上へ積み上がる構造です。
そして最上層(step5:共に歩む仲間がいる)に近づくほど
「深い幸せ」「安定した幸福」に近づいていきます。
ただし、この順序には深い理由があるのです。
本記事では、特に『価値観』を中心軸に据えながら、
この5つのステップをより深く、構造的に読み解いていきます。
[2] 🎯 「やる気」から始める落とし穴
多くの人が
「やる気が出ない」
「やる気が続かない」
と悩みます。
でも実は、やる気は“最初に持つべきもの”ではありません。
なぜなら、やる気は「感情」によって左右されるものだからです。
たとえば、朝起きたときにやる気があっても、
午後にはしぼんでいることもある。
つまり、「やる気に頼った行動」は持続しにくいのです。
この視点から見ても、
Well-beingの第一歩をやる気から始めるのは
とても不安定なスタートと言えます。
むしろ、やる気は
「価値観に沿った行動をとっているとき」に後からついてくるものです。
ここに気づけると、「やる気を出すこと」にこだわる必要がなくなります。
やる気は起こすものではなく、生まれるものなのです。
[3] 🧠 「能力」より大切なもの
次に注目されやすいのが「能力」です。
得意なことやスキルがあれば、
それを活かして働いたり貢献できたりしますよね。
でも、実はここにも落とし穴があります。
いくら能力があっても、
「自分の価値観にそぐわない場所」で能力を発揮すると
心がすり減るのです。
たとえば、人と競うのが苦手な人が、
競争至上主義の会社で結果を出し続けても、そこに喜びはありません。
だからこそ、能力は重要でありながらも、
あくまで「価値観に沿ったフィールドで発揮されるべき」なのです。
このように、「やる気」も「能力」も、
実は補助的な要素であり、主軸となるのは『価値観』なのです。
この続きでは──
・あなたの「価値観」を見つけるための問いかけ
・「欲求」や「成長」に潜む『罠』と、それを乗り越えるヒント
・好きや没頭を仕事や日常に取り入れる工夫
・一人では築けない「幸せ」の話
・そして、あなたにとってのWell-beingをカタチにするワークまで──
読者のみなさんの「自分自身の幸福設計図」を描くための
実践知を詰め込んでお届けします🖋️