技術士『ゆっくりシリーズ風な解説』R06【09建設部門】問題Ⅰ-2

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IT・テクノロジー
この解説は、
R06年度「09建設部門」必須問題Ⅰ-2を基にして構成しています。

👇☕📝【ゆっくりシリーズ風な解説】📝☕👇
R06年度「09建設部門」必須問題Ⅰ-1


👩‍🎓👧魔理沙と霊夢が自己紹介

👩‍🎓魔理沙:
「やあ、霊夢。今回から技術士試験の解説を担当する魔理沙だぜ!建設部門の技術士であり、脚本家でもあるこの私が、お前にわかりやすく解説していくぜ。よろしく頼むぜ!」


👧霊夢:
「よろしくね、魔理沙!私は霊夢。建設のことは全然わからないけど、魔理沙に教えてもらって、少しでも詳しくなりたいわ!頑張るかしら?」

👩‍🎓魔理沙:
「いい心がけだぜ、霊夢!技術士試験は難しいけど、一つ一つ丁寧に解説していくから安心しろ!お前でもきっと理解できるはずだぜ。」

👧霊夢:
「本当かしら?ちょっと不安だけど、魔理沙を信じて頑張るわ!」

👩‍🎓魔理沙:
「当然だぜ!この魔理沙がついてるんだからな!さあ、早速始めるぜ!」

👧霊夢:
「うん!楽しみだわ!それでは、みなさん!」

👩‍🎓魔理沙・👧霊夢:
「ゆっくりしていってね!」

📝R06「09建設部門」問題Ⅰ-2

 我が国では、年始に発生した令和6年能登半島地震を始め、近年、全国各地で大規模な地震災害や風水害等が数多く発生しており、今後も、南海トラフ地震及び首都直下地震等の巨大地震災害や気候変動に伴い激甚化する風水害等の大規模災害の発生が懸念されているが、発災後の復旧・復興対応に対して投入できる人員や予算に限りがある。そのような中、災害対応におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)への期待は高まっており、既に様々な取組が実施されている。
 今後、DXを活用することで、インフラや建築物等について、事前の防災・減災対策を効率的かつ効果的に進めていくことに加え、災害発生後に国民の日常生活等が一日も早く取り戻せるようにするため、復旧・復興を効率的かつ効果的に進めていくことが必要不可欠である。
 このような状況下において、将来発生しうる大規模災害の発生後の迅速かつ効率的な復旧・復興を念頭において、以下の問いに答えよ
(1)大規模災害の発生後にインフラや建築物等の復旧・復興までの取組を迅速かつ効率的に進めていけるようにするため、DXを活用していくに当たり、投入できる人員や予算に限りがあることを前提に、技術者としての立場で多面的な観点から3つ課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。(*)
 (*)解答の際には必ず観点を述べてから課題を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち、最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。
「日本技術士会」HP

❓問題の前提とは

👧霊夢:
「魔理沙、問題文の前提って書いてあるけど、これってどういうことかしら?何から考えればいいのか、さっぱりわからないわ。」

👩‍🎓魔理沙:
「いい質問だぜ、霊夢!前提っていうのは、問題文がどういう状況を想定しているかを理解することなんだ。今回の問題は、大規模災害後の復旧・復興がテーマだから、まずはそこをしっかり押さえる必要があるぜ。」

👧霊夢:
「大規模災害後の復旧・復興ね。具体的にはどんなことを考えればいいのかしら?」

 [1] 🗾 頻発する災害:なぜDXが必要なの?

👩‍🎓魔理沙:
「まず、頻発する災害になぜDXが必要なのか、という点から説明するぜ。問題文にもあるように、日本は地震や風水害などの災害が非常に多い国なんだ。特に近年は、令和6年の能登半島地震のような大規模な地震や、気候変動の影響で激甚化する風水害が頻発しているぜ。」

👧霊夢:
「確かに、ニュースでよく見るわ。能登半島地震は本当に大変だったわね…」

👩‍🎓魔理沙:
「そうだな。そして、今後も南海トラフ地震や首都直下地震のような巨大地震、さらに激甚化する風水害の発生が懸念されている。だからこそ、災害に対する備えが非常に重要なわけだ。」

👧霊夢:
「なるほど。それで、なんでDXが必要になるのかしら?」

👩‍🎓魔理沙:
「そこが重要なポイントだぜ!従来のやり方では、災害対応がどうしても遅れてしまうんだ。例えば、被害状況の把握に時間がかかったり、復旧作業に必要な人員や資材の手配が遅れたりする。そこで、DXを活用することで、これらの課題を解決し、迅速かつ効率的な復旧・復興を目指す、というわけだ。」

👧霊夢:
「DXって、デジタル・トランスフォーメーションのことよね?具体的にどう役立つの?」

👩‍🎓魔理沙:
「具体的には、ドローンやAIを使って被害状況を迅速に把握したり、ビッグデータを活用して効率的な復旧計画を立てたり、ロボット技術を使って危険な場所での作業を自動化したり、といったことが考えられるぜ。」

👧霊夢:
「なんだかすごそうね!でも、それってすごくお金がかかりそうかしら…」

 [2] 💸 限られた資源:人員と予算の制約

👩‍🎓魔理沙:
「そこが次のポイント、限られた資源、人員と予算の制約、だぜ。問題文にもあるように、災害対応に投入できる人員や予算には限りがあるんだ。つまり、DXを導入するにしても、コストを抑えつつ、最大限の効果を発揮できるように工夫する必要がある。」

👧霊夢:
「なるほど。限られた資源の中で、DXをうまく活用しないといけないのね。」

 [3] 🚀 DXへの期待:復旧・復興を加速する力

👩‍🎓魔理沙:
「そういうことだぜ!そして次のポイント、DXへの期待だ。DXは、事前の防災・減災対策を効率的かつ効果的に進めるだけでなく、災害発生後の復旧・復興を加速させる力を持っている。だからこそ、国も企業も、DXに大きな期待を寄せているんだ。」

👧霊夢:
「事前対策も復旧・復興も、両方DXで効率化できるのね!」

👩‍🎓魔理沙:
「そういうことだぜ、霊夢!今回の問題は、この前提を踏まえて、大規模災害後の迅速かつ効率的な復旧・復興を念頭に置いて、DXをどう活用していくかを考える必要があるんだ。」

👧霊夢:
「わかったわ、魔理沙!問題文の前提、しっかり理解できたかしら!ありがとう!」


✅(1)DX活用の壁を乗り越えろ!課題はココだ!

👧霊夢:
「魔理沙、(1)の問題文を読むと、『多面的な観点から3つ課題を抽出』って書いてあるけど、観点って何かしら?どうやって課題を見つければいいのか全然わからないわ。」

👩‍🎓魔理沙:
「いい質問だぜ、霊夢!観点っていうのは、物事を考える時の視点のことだ。今回の問題では、『大規模災害の発生後にインフラや建築物等の復旧・復興までの取組を迅速かつ効率的に進めていけるようにするため、DXを活用していく』という目的がある。この目的を達成するために、どんな課題があるかを、色々な視点から見ていく必要があるんだ。」

👧霊夢:
「色々な視点ね。例えばどんな視点があるのかしら?」

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