「心理と福祉の相談室ひびき」,心理士のひびきです。
埼玉県桶川市の公立中学校で「授業中の水分補給」を禁ずることをマナーとする内容の校則が物議を醸しています。
学校側の言い分としては「教師が話をしている時にも水分摂取をする生徒がおり節度がない」ためのとのことですが、それほど大きな問題でしょうか?
節度のなさを理由とするのであれば、それに対する指導力の無さを晒したものに過ぎません。
そもそも、公立学校に限らず学校の制服というのは、近年の異常な暑さや寒さに十分に適応する作りではありません。そして、その制服の着用についても各学校で規則が定められていたりします。
まず、指導すべきは「授業を受ける(話を聞く)」ときの態度です。
話し手に対する礼儀として、どのような場面であればよいのか、どのような場面であると話し手が不快を感じるのか・・・感じ方は人それぞれではありますが、それこそ、グループ討論や生徒との対話の良い機会です。
この問題に対して、生徒の健康問題の軽視の声が上がっていますが、熱中症や脱水などの健康問題よりも根深い教育者側の管理思考が気になりますね。
マナーとは、お互いが気持ちよく過ごすための態度を示す行動です。
果たして中学生に必要な「マナー」であるのか?
甚だ疑問を感じるニュースでした。
今日はこの辺で。
では、また。
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