グリッドシステムを使ったレイアウトデザインのコツ

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こんにちは!このシリーズの第3回では、デザイン初心者にぜひ知ってほしい「グリッドシステム」について解説します。レイアウトデザインは、要素をどのように配置するかで全体の印象が大きく変わる重要な作業です。グリッドシステムを理解して活用することで、バランスの取れた美しいデザインを簡単に作ることができますよ。

1. グリッドシステムとは?

グリッドシステムとは、デザインの要素を配置するための「見えない枠組み」のことです。この枠組みを使って、テキストや画像などの要素を整理し、全体のバランスを整えます。グリッドシステムを使用することで、統一感のあるデザインを作りやすくなり、視覚的な美しさを保つことができます。

2. グリッドシステムの基本構造

グリッドシステムは、以下の基本要素で構成されています。
カラム(Columns): デザインを垂直に分割する線です。一般的に、ウェブデザインでは12カラムグリッドがよく使われます。カラムの幅や数を調整することで、異なるレイアウトを作成できます。
ガター(Gutters): カラムとカラムの間にあるスペースのことです。ガターを設定することで、要素同士の距離を保ち、読みやすさや視覚的なバランスを保つことができます。
マージン(Margins): デザインの外側の余白部分です。マージンを適切に設定することで、デザインが詰まりすぎたり、要素が見切れるのを防ぎます。

3. グリッドシステムの活用方法

グリッドシステムを活用するためのコツをいくつか紹介します。
デザインを整理する: グリッドを使うことで、テキストや画像の配置が整い、全体の見た目がすっきりします。特に、複数の要素が入り組んだデザインでは、グリッドがレイアウトを整理する助けになります。
レスポンシブデザインに対応する: グリッドシステムは、異なる画面サイズに合わせて要素を柔軟に配置するレスポンシブデザインにも対応できます。例えば、デスクトップでは3カラムのレイアウトが、スマートフォンでは1カラムに変わるなど、グリッドを活用することで簡単にレイアウトを調整できます。
一貫性を保つ: グリッドを使用することで、デザイン全体に一貫性を持たせることができます。特に複数ページにわたるデザインでは、各ページで同じグリッドを使用することで、統一感のあるビジュアルを保つことができます。

4. よくある間違いを避けよう

グリッドシステムを使用する際のよくある間違いとその回避方法をいくつかご紹介します。
グリッドを無視して要素を配置する: グリッドを使い始めたばかりのときは、ルールを無視して要素を自由に配置したくなることがあります。しかし、これはデザインの一貫性を損なう原因になります。まずはグリッドに忠実に要素を配置し、慣れてきたら柔軟に使いこなすようにしましょう。
ガターが狭すぎる/広すぎる: ガターの幅が適切でないと、要素が詰まりすぎたり、逆に間延びしたりします。ガターの幅は、デザイン全体のバランスを考慮して調整しましょう。
マージンの設定を忘れる: ページの外側のマージンを忘れると、デザインが窮屈に見えることがあります。適切なマージンを設定することで、デザインに余裕を持たせることができます。

5. 実際にグリッドシステムを使ってみよう

グリッドシステムの概念がわかったら、実際に使ってみましょう。ウェブデザインや印刷物のデザインで、グリッドを活用して要素を配置してみてください。例えば、ポートフォリオサイトを作るときに、12カラムグリッドを使って作品の写真や説明文を整理するなどの練習が効果的です。

グリッドシステムは、レイアウトデザインの基礎を支える重要なツールです。これをマスターすることで、デザイン全体のバランスが格段に良くなり、プロフェッショナルな仕上がりになります。次回は「デザインプロセスを整理しよう:効率的なワークフローの作り方」をお届けしますので、お楽しみに!

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