四柱推命の歴史

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ココナラで占いを始めた天籟(てんらい)と申します。
よろしくお願いします。

ココナラにブログの機能があるのを発見したので、これからちょっとずつ書いてみようかなと思います。



まず第一回目は四柱推命について書いてみようと思います。

四柱推命は言わずと知れた中国発祥の、生年月日時をもとにして運勢を見てゆく占術です。


ちなみに生年月日(時)をもとにして占う占術を、『命術』と言ったりします。

命術の代表的なものを挙げると
・四柱推命
・紫微斗数
・算命学
・九星
・ホロスコープ
・数秘術
・インド占星術

などが挙げられます。

その中でも四柱推命は占いの帝王などと呼ばれることもあり、メジャーで王道な命術と言えるでしょう。


四柱推命が王道と言う割には、鑑定表を見たことがある人はご存知かもしれませんが、あまり見慣れない漢字が細かく書いてあって、なんだか難しそうな印象もあると思います。

ただ、ごちゃっとたくさんの漢字が書かれていても、その中で一番大事なのは、干支(かんし)と呼ばれる、十干・十二支の組み合わせなんです。

干支とは、中国に古くから伝わる暦(こよみ)で使われてきた記号です。

ご存知かと思いますが、現在私たちが使っている暦はグレゴリオ暦(れき)と呼ばれる、西洋発祥の暦です。別名、西暦とも呼ばれます。

西暦は西洋で発明されたもので、日本には明治時代に入ってきましたが、それ以前は日本や中国などの東アジアの国々では、太陰太陽暦干支暦(かんしれき)という暦を適宜使い分けてたり、同時に使用したりしていました。

太陰太陽暦は現在では旧暦とも呼ばれているので、知っている方もいるかもしれません。


先ほども言いましたように、四柱推命で使用する暦はもう一方の干支暦のほうです。

干支暦の歴史は非常に古く、その起源は紀元前3千年頃の中国にあった殷(いん)という王朝にまで遡ります。

その当時から干支暦は占いに使われていたようですが、現在の四柱推命の形態には程遠く、それよりもっと呪術的な要素が強かったと言われています。

それから時代が流れ、王朝交代が何度も起こります。
殷王朝では干支暦を占いに使っていましが、そのあとの王朝では干支に占い的要素を求めることがなくなっていき、徐々に単なる日にちや時間を数えるためだけのものとなっていきます。ですが不思議なことに干支暦が歴史の中から完全に姿を消すことはありませんでした。

ちなみに殷王朝の次に起こった周王朝のときに、それ以前から蓄積されてきた占いデータを集約した、周易という占いができました。
筮竹と呼ばれる竹ひごをじゃらじゃらとする、あの占いです。
周易は、中国の伝説上の帝王伏犠(ふっぎ)がその原形をつくり、周の文王(ぶんのう)とその息子周公旦(しゅうこうたん)の手によって発展し、最終的にあの「論語」で有名な孔子が仕上げることで、現在私たちが知っている形になったと言われています。
周易は古代中国に伝わる陰陽説を純粋に磨き上げ、そこに儒教の教えをエッセンスとして混ぜ込んだような占いとなっています。


なぜ唐突に周易の話をしたかと言うと、陰陽説という考えは、その後の中国思想に大きな影響をもたらしただけでなく、四柱推命や他の中国大陸発祥の占術の根幹をなす、重要な思想だからです。

そして陰陽説と共に四柱推命を構成する要素として、もっとも重要なものが五行説です。
五行説は、古くは書経にその原型を見ることができます。

占いが好きな人の中には五行説に西洋の4大元素や、あるいはアーユルヴェーダの5大元素との類似性を見る人もいるかもしれません。

それらと五行説の大きな違いは、五行説は五行が循環する、つまり巡るという特徴があることと、それぞれが勝負をして勝ち負けがつくというところです。

五行は木・火・土・金・水の5つで構成されており、それぞれが生じたり、剋したり、あるいは生じられたり、剋されたりします。


例えば木は根を貼って土を剋し、火は熱で金を溶かすことによって剋し、土は水を堰き止めて剋し、金は木を切って剋し、水は火を消して剋すのです。
これを相剋と言います。

また生じるとは、木は我が身が燃えることで火を生じ、火は木を燃やして灰となり土を生じ、土は地中から金属を採掘することで金を生じ、金は冷えて表面に水滴をつけることで水を生じるのです。
これを相生と言います。


相剋の流れを提唱したのが、中国戦国時代の思想家の鄒衍(すうえん)です。彼の唱えた説は当時の中国に一大センセーションを巻き起こしたとも言われておりますが、残念ながら鄒衍の説について書かれた書物は全て散逸してしまっていて残っていません。

それからもう少し時代が進み、前漢の時の儒家、董仲舒(とうちゅうじょ)によって相生五行が説かれたと言われています。

ここまででだいたい紀元前100年くらいまでの出来事です。
まだ四柱推命は登場してきませんね。

ですから、四柱推命に使われる干支暦の歴史は確かに古いのですが、実は四柱推命そのものの歴史はそれほど古いわけではないのです。


次回、続きを書こうと思います。
今日はここまで。
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