480,000,000円(1契約)の契約を取った【飛び込み営業】の男の話-19

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480,000,000円(1契約)の契約を取った【飛び込み営業】の男の話-19

*「たのもう~!」

最初に会長邸の門をたたいた時の気持ちがよみがえってきた。

■【最終決戦】である!

初手から、後手を踏めないので、
まるで、予言者のように、

小太郎:会長!

本日のお呼びは、【コマンド薬局】の件ではないでしょうか?

会長:そう、よく分かったね。

小太郎:それでは、私が力の限り収集した【コマンド薬局】の
情報をお見せしながら、ご説明します!

会長:ほう~お、よろしく!

そこで、一度、小太郎は、しゃきっと背を正して、

●小太郎:「まずは、結論から!」
会長夫婦は、いきなりの展開で、息をのんだ!

小太郎:■今回、私が調べた結果■・・・。


・・・【コマンド薬局】をおすすめします!・・・


おおおおおおおおおおお~

もしも、8万人くらいのギャラリーがいたら、スタンドが大揺れする一瞬であろう!

続けて、
小太郎:私が調べた結果。
売り上げ、安定性、将来性、どれをとっても、

■あの土地をもっとも有効活用するのは、
・【コマンド薬局】で、間違いありません!
・金子家の不安要素もほとんどありません。
・リスクも低く、デメリットもありません!

会長は、「こいつ!何、言っとんじゃあ!」という顔。唖然としていた!

会長夫人も、きょとんとしていた!

■小太郎:「【コマンド薬局】に、地貸し。(土地を貸して活用)」

これほどおいしい話はない!と思います。

小太郎は、資料を見せながら、淡々と説明した。

その資料の詳細性と緻密さは、誰も疑わない!と言った感じだった。
→(「これじゃあ、まるで、【コマンド薬局】のプレゼンじゃん!」と、思いながら、
心で笑った。w)

・会長:いいの?小太郎くん!
それじゃあ、君の会社に1円のメリットもないよ!

小太郎:はい!

会長夫人:そんなあ↗?

小太郎は、続けた。

■たとえ、わが社に1円のメリットがなくても、それは、こちらの問題です。

私は、金子家の問題として、最善手は、【コマンド薬局】だと思います。
と、言い切った。(言い切ってしまった。えらいカッコいい、いい声でw)

小太郎:うちの事は、ご心配なく。

小太郎は、何か潔過ぎるが、仕方ない、うそはつけない自分を、心の中で、笑った!

会長:う~ん、君がそこまで言ってくれるのなら、前向きに考えよう!

小太郎:そうして下さい!
と、またしてもカッコよく!(「心の中で、おバカ」と泣いた)

そして、小太郎は、後片付けに入った。
・・・
・・・
・・・


■小太郎:あっ!
ひとつだけ、言い忘れました!

会長:なに?
小太郎:1つだけ気になるのは、最初の頃にお話しした事ですが、

相続税の件です。・・・

★【コマンド薬局】は、「相続税対策にはなりません!」
→タケオと練りに練った起死回生?=最後の一撃である。

会長:~と言うのは?

小太郎:【コマンド薬局】は、たくさんの儲けが、望めます!
わが社の場合は、
相続税対策の負の財産を持ちながら、少額の利益しか出ません!


充分ご検討ください!と、言い放ち、金子家を後にした。

・・・「やっちまった!」

・・・「会社にどう?報告しようか!」

・・・「このまま、どっか行っちまおうか?」

・・・「いや、せっかくここまで、サポートしてくれた
みんなに申し訳ない・・・」

・・・「報告しなければ・・・」

・・・「何って、言おうか?」

と、
なんかまとまらない声が次から次へと湧いて来た!

つづく

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