480,000,000円(1契約)の契約を取った【飛び込み営業】の男の話-10
そして、小太郎は、
期間限定だったので、「リフォーム部」から、
再び、「不動産部」へと転属になった。
やり方は少し違うが、営業には変わりはない。
・「金次郎さんの思い出」 に、いつまでも浸っているわけにもいかない。
そして、金次郎さんから、教わりつつあった
・「営業の奥義」、「営業の醍醐味」は、
まだ真髄にまでには至っていなかった。
小太郎は、再び、
ばりばりと営業畑を駆けめぐっていた。
そんなある日。
ある、「いぶかしい情報」 が、入ってきた!
☆大財閥の 『金子 家』 の会長さん、
「何か次の事を考えているらしい。」
小太郎は、あの、初受注のときの、留守番のおばさんの一言、
「うちもぼちぼちなんかしなきゃあなあ?」というとのが、
シンクロして、
■頭の中で、ぐるぐると、廻った。
ただ、『金子 家』 と、言えば、
ちょーーー財閥。
取り巻きも多いし、競合他社もたくさんいる!
ましてや、会長さんともなると、ある意味、雲の上の人。
・どこにいるのか?
・どんな人なのか?
そして、いったいどうやってアポを取るのか?
皆目、見当もつかなかった!
しかし、
こういう途方もない案件こそ、
金次郎さんの言っていた、
■難関を突破して、「営業の醍醐味」に達することができる
「至福のエクスタシー案件」なのではないだろうか⁉と、
思うと、
なんか?メラメラと闘争本能が湧いてきた!
小太郎は、
こんな時にいつも聞くテーマ曲がある。
★「サバイバー」の「アイ・オブ・ザ・タイガー♪」 だ!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ーー!って感じになって、
やる気がどんどん、湧き上がってくる名曲だ!
ぐいーーんと、いい感じになって、
その 「暗黒案件」に、チャレンジすることを決めた。
■ただ、まだ、
うわさレベルの情報なので、フェイクかもしれない。
まずは、単独行動で、情報、証拠集めをする事にした。
あの
「金次郎-師匠」が、作っていたハイテクシステムを真似て、
下地はすでに作ってあったので、
そこに、今、流行りのAIも導入して、
自分としては、【画期的】【最先端】【超一流】の
「営業マン・サポートマシーン(タケオ)」を、
急いで仕上げに取り掛かった。
しかし、
■「タケオ」が、
完全に完成するまでは、まだまだ時間がかかりそうだ。
が、
時間は、待ってはくれない!
せっかく嗅ぎつけた「お宝情報」かも?
しれないのに、他社に出し抜かれては、何の意味もない!
しかたないので、P-D-C-Aサイクルで、進めていく事にした。
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※【P-D-C-A】サイクルとは?
Plan(計画)→Do(実行)→Check(測定・評価)→Action(対策・改善)の「仮説」・「検証」 型 プロセスを循環させ、
仕事の品質を高めようという概念。
・まずは、「仮説」を立て、試行錯誤しながら完成させていくというやり方。
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そして、
*『金子 家』は、ありがたい事に、個人ではあるが、大財閥なので、
ある程度の情報は、ネットで仕入れることができた。
とくに大企業ともなると、しっかり「ネット」や「四季報」などで、
かなり詳細な所まで分かる。
「タケオ」は、優秀であった!
そうした情報の中から、ダークパターンを見つけ出して、
かすかな糸口から、「会長の名前」とか、「住所」とか、「趣味」とかを、
かなり深く見つけ出してきた。---so nice!
*素晴らしい時代だ!
だが、しかし、小太郎には、全くの接点がなかった。
■「突破口」が、全くない!
・・・・・・「大財閥の大会長!」・・・・・・
小太郎:「どうすべ?」=(どうしよう?)
・「暗礁」に乗り上げた!
=接触の方法=がまるでない!
でも、
やるしかない!
そこで、意を決して、玉砕覚悟で、
*小太郎:「会長宅へ、直接、【飛び込み営業】するしかない!」
と決めた。
■「おいおい!見ず知らずの家に、飛び込むのは、
おまえの得意バージョンじゃあないか!」
と、自分に言い聞かせては、
みたものの・・・→正直・・・「ビビる!」
■想像するのは、『大財閥の会長 邸』!
でっかい門の前に、最新のセキュリティがあり、中にはドーベルマン犬。
以前、
訪問先の放し飼いの犬に、嚙みつかれた記憶がよぎった。
🐕ドーベルマンに嚙まれたら、・・・もしかしたら、死ぬ・・・ぞ!
×何とも、情けないーー!「飛び込み営業マン」=小太郎。
昔、
研修で、同行してあげた中途採用のダメダメ営業マンが
「玄関ピンポンを押すのが怖い!」
と言っていた事を思い出した。
その時小太郎は、
「アホか?このおっさん!それでも飛び込み営業マンか!」って、
思って聞いていたのだが、
💀「営業マン、やめちまえーー!」と、
面と向かっては言えないので、鼻で笑っていた。
ところが、今は、そのおっさんの気持ちが、よく分かる!
でも、
どう考えても、糸口、突破口がないのなら、
やはり、選択肢は一つ。
※無心の【飛び込み】しかない!!!
つづく