【2024年最新】海外に日本酒を売りたい!最初にやりたい5つこと【日本酒ビジネス】

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ビジネス・マーケティング

世界で10人だけの国際唎酒師・日本酒学講師・酒匠・焼酎唎酒師の藤代あゆみです!

「日本酒を世界に広めたい!」
「貿易の仕事をしてるから、日本酒も海外に売ってみたい!」
「日本酒を外国向けに売りたいけど、どうすればいいのかわからない……」

そんなとき、実際に日本酒ビジネスに携わっている人に話を聞きたいですよね。しかし、日本酒ビジネスはもちろん、海外向けに日本酒のプロモーションをしている人って、なかなか周りにいないのではないでしょうか。。。

「日本酒が世界中で身近な飲み物になったらいいな」という想いを胸に活動をしている私は、日頃SNSで発信をしながら、国税庁外務省観光庁などの補助事業や民間事業で日本酒の海外販路開拓のお手伝いなどもしています。(シンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ等の東南アジアや、インド、イギリス、フランス、オランダ等のヨーロッパ)

● シンガポールで約7年日本酒ビジネスに従事
● 仕入れ、輸出/輸入、物流、卸売、小売、イベント企画、EC販売等を経験
● 国際唎酒師ほかの資格を活かして外国人にセミナーやワークショップも開催
● 著者に『日本酒オタクのほろ酔い英語』(アルク)があり、日本酒にまつわる記事を現在も連載中

日本酒を仕入れるところから、消費者にお届けするまで、全部を経験したことがある人は本当に数が少ないと思います!さらに、国際唎酒師ほかの資格を活かして活動しているとなると、おそらく私しかいません!

日本酒に関するコンサルティングのお仕事もお引き受けしているのですが、この10年間程で培った知識やノウハウをより多くの方にお届けできたら……日本酒がもっと愛される飲み物になるのではないかと思い、このnoteを書きました。

海外に日本酒を売りたいと思ったら、まず最初にやっておきたい5つのことについて、ぜひ読んでみてください!

目次
1|日本酒の理由を考える
2|エリアの候補を決める
3|仕入れる日本酒を選定する
4|日本酒の基礎知識を身につける
5|ネットで調査する
● 日本酒ビジネスに新規参入するときの壁
● 販売したいエリアを選ぶときの意外なコツ
● 日本酒の仕入れのときに気をつけて欲しいこと
● 基礎知識があると広がる可能性
● より効率的にネットで調べる方法

1|日本酒の理由を考える

一番目だけは精神論みたいになりますが、日本酒への愛や情熱を再確認しましょう。あなたが日本酒を海外に売りたいんだ!と思う理由はなんですか?

「日本酒が世界でブームと聞いたから!」という理由だと、おそらく途中で挫折します。日本酒業界に新規参入するのは、いろいろとハードルが高いのです。。。

日本酒に限った話ではありませんが、日本酒を仕入れて売るには商品知識がかなり必要です。さらに、日本酒はさまざまな領域の知識や情報も関わってきます。食材、器、気候、農業、包装、機械、法律……例を挙げ出したらキリがありません。

取引先との会話をするときに、情報や知識がないと相手にされません。もちろん、今この瞬間に、完璧じゃなくても大丈夫ですよ。でも、努力が必要になることは間違いないので、日本酒への愛や情熱がないと続かないでしょう。

私も常に情報を収集し、勉強をして、常に研鑽しながらやっとの思いでこの業界に身を置いていますが、日本酒が好きでなければ、ここまで来れなかったと思います!

ビジネスは一朝一夕で結果が出るものではありません。少なくとも3年、もしくはそれ以上の時間をかけてやっと成果が見えてくることがほとんどでしょう。

ですから、この先、長い目でみて、「紆余曲折を経ることになったとしても頑張るんだ!」と思える理由をしっかりと見つけて、大切にしながら取り組めるといい結果につながると思います。



2|エリアの候補を決める

さあ、日本酒への愛や情熱を改めて認識したところで、具体的な内容に移っていきましょう!

海外に日本酒を売りたい!と一言で言っても、「海外」ってものすごく広い範囲をさしていますよね。

たいていの人は、海外に売りたいと思っている段階で、国や地域がある程度絞られているかと思いますが、その国または地域の面積が広い場合は特に、具体的なエリアを決めましょう。(シンガポールのように淡路島程度の面積しかない国ならば、具体的なエリアについて決めなくても問題ありません)

これには二つの理由があります。一つは同じ国や地域でもエリアによって購買力や集まる人の趣味嗜好が変わってくるからです。マーケティングや広告宣伝の仕方が変わります。わかりやすく説明すると、原宿で日本酒を売ろうとするのと、銀座で売ろうとするのは、別の戦略になりますよね。そんな感じです!

そして、二つ目の理由は、国や地域、エリアによってお酒に関する法律が違うから。たとえば、インドだと州によって法律が違うので、「インド全域に日本酒を売るぞ!」と計画してしまうと、輸入規制を調べるだけでものすごい時間を要してしまうんです。あなたのやりたいことって、法律に詳しくなることではなくて、日本酒を海外に売ることですよね。実際にアクションを起こすまでの作業が大変だと、始まる前に終わってしまいますから、ある程度、エリアのターゲットを絞りましょう。

また、エリアを決めるときには、

・自分が行ったことがある
・友人知人が住んでいる
・別の事業で取引先がある

……など、少しでも関わりのあるところを選ぶことをおすすめします。まったくの新天地でゼロから始めるのは、リスクが大きいです。

この段階では、一つに決めるのも良し、2〜3エリアくらいであれば、候補としておいて大丈夫です!



3|仕入れる日本酒を選定する

「日本酒を売りたい」という言葉って、もっと言うと「売れる日本酒を売りたい」ですよね。そりゃあ誰だってお金になるものに手を出したいものです。ボランティアではなくビジネスですから。

でも、売れる日本酒は、ほとんどの場合もう他の人が売っています。つまり、あなたが直接仕入れて売るという契約はできない可能性が大いにあり得ます。間にどこか別の会社が入れば買えるかもしれませんが!

そもそも、「売りたい日本酒を仕入れられるのかどうか」という問題、これって新しく日本酒ビジネスを始める方の壁として、よく立ちはだかっている気がします。

ですから、特定の銘柄で仕入れを考えるのではなく、どんな香りか、どんな味わいか等をベースに、売りたい(買ってもらえる)日本酒の選定をするといいでしょう。



4|日本酒の基礎知識を身につける

しかし、香味で売りたい日本酒を選定するとなると、唎酒師くらいの知識やテイスティングスキルが必要になります。資格を取るには、時間もお金もかかりますから、資格自体は取らなくても良いといつも言っていますが、基礎知識だけは絶対に必要です。唎酒師を取るのに、最低でも3ヶ月、平均すると半年〜一年はみておかないといけないので、勉強する時間のことも考えて日本酒ビジネスの計画を立ててみてください。(今すぐどうにかしたい!なんてときは、私にご相談ください!……とちゃっかり宣伝も入れておきます)

また、基礎知識は仕入れだけでなく、営業/販売の際にも必要になります。海外で日本酒を売る場合、売り先の相手は、それなりのレストランやシェフがほとんどです。彼ら/彼女らと対等に話せないと、相手にしてもらえません。もちろん、質問に答えたり、要望に応えられる日本酒を見つけてきたりすることも出てくるわけですから、知識があることがいかに重要か、詳しく説明しなくてもわかっていただけますよね・・・?

日本酒の基礎知識を身につけたい!というときは、まずは本を読んでみましょう。コスパ最強です。ネットでも無料で良い記事はたくさんありますが、情報が多すぎて、マニアックなことに意識が行ってしまいがちです。まずは基礎を固めることに集中しておけば、通な情報もより深くわかって楽しいですよ♩

写真が多くて、サクッと読めるおすすめの本としては、唎酒師の資格を認定しているSSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)が発行している『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』があります。

また、アザミユウコ先生の『白熱日本酒教室』(星海社)は漫画を読むだけで日本酒のことがわかるので、いつもおすすめしています!

海外のことや、英語でも日本酒のことを知りたいというときは、私が書いた『日本酒オタクのほろ酔い英語』(アルク)を読んでみてください。基礎知識を得ながら、外国の人に向けてどうやって日本酒をアピールすれば良いのかを知ることができます!



5|ネットで調査する

土台が固まってきたところで、ちょっとした実践に移りましょう!

ここまで来れば、売りたい日本酒や、販売したいエリアの候補があがっているので、インターネットの出番です!GoogleやYahoo!など、サーチエンジンを使って、調べたいことをひたすら調べてみてください。また、InstagramなどのSNSで検索することもやってみると、リアルな情報に出合えるかもしれませんね。

「ネットで調べるだけでいいの?!」と驚くかもしれませんが、この記事は最初のステップについてなので、今はこれだけで大丈夫ですよ。

いずれは、現地のことを調べるのに、実際に出張に行ったり、マーケティングの会社さんを使ったりする必要が出てきますが、初期の段階でこれをするとなると、コストがかかりすぎちゃうんです。よほど大きな企業や予算を確保している会社でないと、気軽に払えるものではないでしょう。。。

ネットでの調査だって立派な一歩です!ぜひ取り組んでみてくださいね。

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海外で日本酒ビジネスをやってみたいけど、どこから始めればいいのかわからない方に向けて、このブログが少しでも参考になっていれば幸いです。

無料の部分だけで、かなり大盤振る舞いじゃない?!なんて自負しておりますが、さらに踏み込んだ内容も綴りますので、この先の有料のブログをご購入の上、読んでいただけたら嬉しく思います。

有料部分では

● 日本酒ビジネスに新規参入するときの壁
● 販売したいエリアを選ぶときの意外なコツ
● 日本酒の仕入れのときに気をつけて欲しいこと
● 基礎知識があると広がる可能性
● より効率的にネットで調べる方法

について書いています。

藤代あゆみと話してみたい!という方には、ココナラでアドバイスをしています。


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● 日本酒ビジネスに新規参入するときの壁

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