第25回「音屋のkatsu」の音楽あるある〜ボーカリスト編〜

記事
コラム
今回のテーマは、かなり私の「偏見的表現」があるとは思いますが
エンタテインメントとお考えくださり、読んでいただければ幸いです。


最初に言っておきます。
「バンドマンにロクな奴はいないんじゃなくて、
 バンドマンやってるボーカルにロクな奴はいないの間違いです!」

特に男ボーカル、お前だよ!お前!

エビデンス(証拠提出)
・絶対と言って良いほど女にだらしない。
・家は大体「中の上」くらいの金持ち。
・かなりの気分屋。
・太宰治的な人生を美徳としている。
・インテリぶる。
・金にだらしない。
・平気で約束を破る。
・平気で嘘をつく。
・虚勢を張りたがる。
・すぐ逃げる。

どうです?皆さんの周りにもこんなボーカリストいませんか?
(何だ、私はどんだけボーカル差別酷いんだ?)

これに当てはまったら要注意ですよ〜?
これからバンドを始めるそこの君!要チェックしといて下さいね!

ですが、結論から申しますと
「でもこうじゃなければ、良いボーカリストではない。」とも言えます。

そうです。答えはいつも反対なんです。

売れてるバンドのボーカリストのエゴサーチなんかかけてみて下さい。
大体、これに当てはまるような人達が出てくると思います。

逆説的に
「ロクでもない人間だからこそ、良い曲が歌える。」とも考えられます。

いい意味でも、悪い意味でも「人生経験」をしてからの歌声は艶が出ます。
歌が上手いだけじゃないんです。
上手くなる為の「人生経験」を歌に落とし込んでいるんです。

もちろん、全部が全部当てはまると言ったわけではないと思いますが、
少なくとも私が経験した限りではこの「要素」を兼ね備えていないと、
世に言う「カリスマ」的なボーカルではないと思っています。

どんなに他の楽器メンバーが上手くて、カッコよくても、
結局は「歌」(ボーカル)には勝てません。
楽器は所詮、その「歌」を引き立てるための「道具」に過ぎないと思います。

私も若い方じゃないんで、この説ももはや通用しない説かもしれませんが、
どうですか?最近のボーカリスト。
圧倒的存在の人、ココ最近出てます?

今でも最近の流行や情報を取り込んではいますが、私の知る限りこれに当てはまりそうな人は見当たりません。

最近の傾向として、歌詞も「内向的」「内包的」なものが主流かと思います。

現代社会の実情が実に垣間見れる歌詞感だとも考えられます。
閉鎖的な社会、お一人様、リモートワーク、外界との接触の煩わしさ。

でも、何かしたい。何かを発信したい。
できれば安全な場所から。

とても理解できます。
本当に人間関係って面倒臭いし、コロコロと変わる生き物ですよね。

もしですが、先述したエビデンスが仮に正論だとしたら現在の世界情勢や
社会構造で、「豊かな社会」が崩壊し「カリスマ的ボーカリスト」を
産出できない構造に変わっているのかもしれません。

昔の事を懐かしんでいるわけではございません。

今は「今のやり方」で新しい「カリスマ」を産む機会なのだと思っています。

ですので、「米津玄師」さんや「Ado」さんのような
「自問自答」「自己研鑽」型の世界観を持った方々が現代の「カリスマ」に
なっても不思議ではないと思っているんです。

「唯一」ではなく「誰しもが思っている事」を表現する力。


今までに類のないラインに入った音楽業界の今後が楽しみであります。


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